キヴォトスメロンパンモドキ   作:ただねこ

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ウトナピシュティムの本船

カイザーPMCの邪魔を退け、現在連邦生徒会と対策委員会、ミレニアムの「全知」である明星ヒマリと共に、宇宙戦艦「ウトナピシュティムの本船」へとやってきていた。

 

「……いやはや、大きいね。見たこともない装置類が全域にある」

「これ、操縦桿ですね。規模が思ったより大きいので、地上からも管制が要るかと」

「……こんなもの、動かせるんでしょうか」

 

……先程から、ビナーの「コア」が反応……いや、共鳴している。シッテムの箱と、このウトナピシュティムの本船とだ。

 

「先生、シャーレの権限で招集をお願いします」

「うん」

 

 

・・・・・

 

 

「う!」

 

 

 

「ちゅう!」

 

 

 

「せーん!」

 

 

 

「かーん!」

 

 

「はぁ……」

 

で、天童アリス。もといAL-1S……「無もなき神々の王女」とその「鍵」とも共鳴するか。……ビナー、君の正体を教えてくれ。わからないと困るんだ。

 

「ふむふむ、構造はこうなってるんだね」

「意外と単純みたい」

「アクセスに成功したよ、ヒマリ。今から接続コード送るね」

 

現在、エンジニア部とヴェリタス、明星ヒマリが解析にあたっている。1人でヴェリタスに匹敵する明星ヒマリはなんなんだ?

 

「……先生、アリス。少し、3人で密会といこう」

 

「密会、ですか?」

 

”……どういうこと?”

 

「聞かれたくはない。そうだね……みんな!」

 

どうせなら、許可を得ねば。

 

「どうしましたか?夏油さん」

「先生とアリスと話してくるよ。内密にしなければならないから、少し外に出てくる」

「……ええ、わかりました。お気をつけて」

「……というわけだ。行こうか」

 

”う、うん”

 

「わかりました!これは秘密のお話パートというやつですね!」

 

 

・・・・・

 

 

「”闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え”。……うん、これで会話の内容は聞かれないよ」

 

”……この黒いのは何?”

 

「”(とばり)”と呼ばれる結界の一種さ。視覚や聴覚の遮断が可能になっている。副次的効果で電波の妨害もあるから、この中では通信は効かないと思ってくれ」

「……それで、なぜアリスと先生を呼んだのですか?」

「……先生、そのタブレット端末を。アリス、ケイと代われるかい?」

 

”え?いいけど……”

 

「はい!わかりました!」

 

シッテムの箱を手に取る。

 

「……なんなんですか、貴女は」

「私の名は夏油。よろしく、ケイ」

「……ええ」

 

”……それで、この端末とケイがどうかしたのかい?”

 

「……共鳴してるんだ。私の中で蠢く「コア」と、この端末。そして無もなき神々の王女とその鍵がね」

「……貴女の身体、少々複雑ですね。生物と機械が入り混じった、混沌……物質というよりも、”そういう状態(モノ)”に近いです」

 

”……夏油ちゃん”

 

「……なんだい、先生」

 

 

 

 

”君は、何者なの?”

 

 

 

 

「……まだ、言わないでおく。言えないことだ」

 

”そっか”

 

「共鳴の原因としては、この身体と端末、そして君がオーパーツであること……そして、キヴォトスが関係しているからだと思っている」

「キヴォトスが?」

「「無名の司祭」と呼ばれる、古代キヴォトスを支配し追放された者たち。それらが、此処(キヴォトス)を狙っている」

「!?」

 

”……無名の司祭?”

 

「太古の昔のキヴォトスに存在した、神を祀る者たちのことです。ありとあらゆるオーパーツの開発者……無論、私と王女も」

 

”……それで?”

 

「その無名の司祭の影響を、この身体が受けてるんだ。わけあってこの身体はとある機械と融合していてね……」

「?」

「もしかしたら、近い内にあの者たちと会うことになるかもしれない」

 

”そっか……もしそうなったら、手伝うよ”

 

「わからなくていいんだよ、今は。ただ、これが終わったらすべてを話そう。約束だ」

 

”……ありがとう、夏油ちゃん”

 

帳が上がる。丁度本船のシステムを動かせたとのことなので、そろそろ戻ることにした。

 

「……それでは、ブリーフィングと行こうか」

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