”これがオペレーターの衣装……!!”
「はしゃぎすぎじゃないかい?これからキヴォトスの命運を賭けた戦いだというのに」
……やはり、ここの先生もロボットの類は好きらしい。
「これ、本当に必要なの?」
「うふふ♡宇宙戦艦のオペレーターなら、ジャンルのルールは絶対、と強い要請を受けまして」
「誰の要請ですか、それ……」
……まあ、男の子ならば心はアガるよね。
「あの、これは宇宙戦艦ではないという結論だった気がしますが……」
「まあまあ、運命を受け入れなって。この船に乗ってたのが運の尽きだよ」
……で、リンだけロングコート。先生曰く”キャプテンはロングコートでしょ!”らしい。
ちなみに、このオペレーター衣装は特別だ。防火、防水、防塵……脈拍計の機能などなど、任務を遂行するためのサポート機能がついている。
「今から私たちは「ウトナピシュティムの本船」に乗り、キヴォトスの上空75,000mにある「アトラ・ハシースの箱舟」に突入……箱舟を占領し、機能を無力化。そして、無事地上に戻らなくてはなりません。それでは、点呼を取ります」
オペレーター、浦和ハナコ。天雨アコ。奥空アヤネ。早瀬ユウカ。鬼方カヨコ。明星ヒマリ。由良木モモカ。岩櫃アユム。そして統括責任者、七神リン。
地上での統制舞台、音瀬コタマ。小鈎ハレ。小塗マキ。各務チヒロ。猫塚ヒビキ。白石ウタハ。豊見コトリ。
箱舟突入後の襲撃に対する占領戦のサポート、小鳥遊ホシノ。黒見セリカ。十六夜ノノミ。天童アリス。才羽モモイ。才羽ミドリ。花岡ユズ。
食事のサポート、愛清フウカ、美食研究会。
うーん、壮観だね。これほどの人数が集まるとなると……いよいよという実感が湧いてくる。
……ちなみに私は、対策委員会に付くことにした。行動がしやすいし、何よりシロコとの接触がしやすいからね。
「先生、ウトナピシュティムの本船の起動に関してですが……本来はサンクトゥムタワーによって起動するとお聞きしました」
”うん、合ってるよ。でも今はサンクトゥムタワーがないから……この、「シッテムの箱」で起動する”
「はい、よろしくお願いします」
……先生がシッテムの箱を起動し、端末の周りに無数の画面が浮き上がる。
流石に、1人で戦うほうが向いている私にとっては扱えないね。
「……先生?」
”リンちゃん、1つ聴いていいかな?”
「……?はい、どうぞ」
”2つ目の古則のことなんだけど”
「……その答えは、地上に戻ってからでもよろしいですか?」
”うん、ありがとう”
……2つ目の古則、か。全く、この世界はまるで靄だ。
”先生”という箱によって、無理やり繋ぎ止めることができている「青春」のテクスチャ。箱の主である先生がそれを手放せば、たちまちこの世界は恐怖に包まれることになる。
けれど、先生は先生である限り、箱を手放すことはないだろう。「”先”を”生”きる」と書いて、先生なのだから。
”うん。それじゃ、出発しよっか”
「メインパワーの起動を確認しました!」
「メインコントロールシステムの稼働、完了!」
「各エリアの通信システム、演算システムのチェック、オールクリア。ここまではマニュアル通り、ばっちりだね」
「……エンジンシステム、クリア」
「管制システムチェック、オールクリア。これで全部使えるわよ!」
「発進準備完了!命令待機中です!」
……救済の天地四方の旅。その鍵は、先生が持っている。
でも。
だからこそ、私もその物語に介入しよう。
”ウトナピシュティムの本船、発進!!”
「夏油スグル」の名が出たのは、この世界線のブルーアーカイブではこれが初めてですね。
今まで「夏油」としか呼んでなかったので。
ちなみに、「羂索」のほうはまだ先となります。いつになるかな♪