「これが、私の経験した全ての事柄だよ」
「……」
数日後。私は連邦生徒会のとある一室で、七神リンと話をしていた。無論、私についての報告書だ。
「事情はわかりました。別世界の砂狼シロコさんについては、貴方に一任します」
「助かるよ。……悪かったね」
「いえ。それでは、お元気で」
退室し、外で待っていたシロコと合流する。
「ただいま、シロコ……ん?」
「夏油さん、助けて。こっちの私とホシノ先輩がずっと頭を撫でてくる」
「はぁ……やれやれ」
・・・・・
「それで、2人はどうしてこっちに?」
「ユメ先輩のことを聞きに来ました」
「ん、別世界の私と友達になる」
「ああ……ホシノに関しては後で伝えるよ。シロコは……そうだね、アビドスにでも通えばいいんじゃないかい?」
「え」
「良い提案」
「お、おじさん生徒会だからね。任せなよシロコちゃん」
「……でも」
後ろめたそうに、シロコは後ずさる。
「ん?」
「私は、みんなを……」
「殺したのは私だし、君に非はない。……あ、でもシロコが2人いるとちょっと呼びにくいね」
「ん、じゃあクロコ」
「え?」
「クロコ」
「え、うん?わかっ、た……」
「決まりね、クロコ」
「おっけー。クロコちゃんの制服作らなきゃだし、ちょっとこっち来てよ」
「えっ、あっ、待って、今夏油さんと待ち合わせ……」
「いいよ、行っておいで。どうせアビドスに住むことになるだろうし、問題ないよ」
「……それじゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
・・・・・
「こちらでよろしいでしょうか」
「ああ、問題ないよ。ありがとう」
「ありがとうございます。それでは」
七神リンの協力もあって、連邦生徒会の予算から家具を一式買い揃えておいた。ので、新居に運んでもらった。
「さて、これくらいかな。暫くは段ボールが積み重なりそうだ」
ソファにぽふりと座って、シロコの帰りを待つ。……そういえば、預言者も気になるな。今度ミレニアムにでも連絡を取ってみるか。
・・・・・
「ただいま、夏油さん」
「おかえり、シロコ。晩御飯できてるよ」
「ん、食べる。今日は何?」
「もつ鍋」
「!!!」
アビドスで料理を振る舞った際、シロコはえらくもつ鍋を気に入ってくれた。それ以来、よく私の家に来てもつ鍋を一緒に食べていた。
ホルモンカレーも好きらしい。意外とがっつり系が好きなのはびっくりしたね。
「「いただきます」」
「……ん、おいしい」
「それはよかった」
「やっぱり、夏油さんの料理はおいしいね」
「……何が一番好きだい?」
「もつ鍋」
「そっか」
「……」
しばらく、無言の時間が流れる。シロコはもつ鍋に夢中なのだろうが……。
「シロコ」
「?」
「私と暮らすことに疑問を持たなかったのかい?」
「うん。夏油さんならいいかなって」
「楽観的すぎやしないかい?」
流石に呆れるし、もう少し警戒心を育てなければ……。
「夏油さん」
「どうしたんだい、シロコ」
「これからよろしく。……えっと……お母さん?」
「……くっくっく、いいじゃないか。これからよろしく頼むよ、可愛い可愛い我が娘」
「っ……!」
「いたいいたい、叩かないでくれ」
これから、か。……心機一転、全てを水に流して人生を楽しめと。
「……明後日からの登校、頑張れ」
「うん」
こういう暮らしも、悪くはないね。
一旦!!一旦完結とさせてください!!!
カルバノグ2章とか百花繚乱とか対策委員会3章とかデカグラとかとか色々とありますけれども!!!
一旦完結とさせてください!!!
おまけとして報告書「風」の夏油もとい羂索のプロフィールと、掲示板パロも頑張って書きますので、楽しみにしていただけたら。
それでは、またお会いしましょう。