キヴォトスメロンパンモドキ   作:ただねこ

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対策委員会編
邂逅


サンクトゥムタワー。それはキヴォトスの中心に位置する、連邦生徒会の本部としての役割を果たす建物。その制御権は、再び連邦生徒会が取り戻したそうだ。

 

「フフ……サンクトゥムタワー……連邦生徒会……”シャーレ”か」

 

ああ、楽しみだ。

 

 

・・・・・

 

 

『ここ数日間、シャーレに関する噂もたくさん広まっているみたいですし、他の生徒たちから助けを求める手紙も届いています』

 

「シッテムの箱」と呼ばれるタブレット端末から響く、とあるAIの声。それに返事をするとある大人は、現在事務作業に追われていた。

 

”そっか。よかったよアロナ”

 

『いえいえ!先生の手腕の賜物ですから、これからもっと広まっていきますよ!……っと、そういえばこんな手紙がありまして。先生に一度読んでもらったほうがいいかと』

 

アロナと呼ばれたAIが指し示したそれは、アビドス高等学校からのSOS。そう、奥空アヤネからの手紙だ。

 

”……これは、すぐに行かなきゃいけないかもね”

 

『そうと決まれば、早速アビドスにしゅっぱーつ!』

 

 

 

 

 

 

「……大丈夫?……道のど真ん中に倒れてるから、てっきり死んでるのかと」

 

 

 

 

 

 

「おかえり、シロコせんぱ……い?」

「わあ、シロコちゃんが大人を拉致してきました!」

「いや、でもシロコ先輩が連れてきたのなら、悪い大人じゃないはず……」

「ん、この人はシャーレ?ってところから来たみたい」

「ということは……要請が届いたんですか!?」

 

わいわいとはしゃぐ少女たち。だが先程起きた先生は状況を掴めておらず、頭に「?」が浮かんでいた。

 

「ん……この人が先生?うへ〜……先生、アビドスへようこそ〜」

 

シロコが起こしてきた桃髪の少女に歓迎の挨拶を貰うものの──

 

 

ダダダダダダ!!

 

 

──突如として耳をつんざく銃声に遮られることとなる。

 

「じゅ、銃声!?」

「また性懲りもなく……!!」

「ホシノ先輩、敵襲だよ」

「ん〜?まったく、懲りないねえヘルメット団も」

「先生のおかげで弾薬も資材も潤沢。いつでも行けるよ」

 

”……私に指揮を任せてほしい”

 

「!?」

「いや、先生の手腕は噂で聞いています!心配せずに任せられるかと……」

「夏油さん……は、今はトリニティにいるんだった!あの人、肝心な時にいないんだから……!!」

「まあまあ、居ない人のことを考えても仕方ないよセリカちゃん。先生、指揮お願いね〜〜」

 

 

・・・・・

 

 

「なんでだよ!!アイツら、補給品はもう殆ど尽きてるって報告で……」

「……あれ、大人!?しかも和服の奴じゃねえぞ!?」

「ホイホイ、邪魔だよー」

「ぐぁ!」

 

資源が底を尽きていたはずのアビドス。

 

先生の手腕。

 

予想外の指揮官の登場。

 

次々と起こるイレギュラーに、ヘルメット団は為すすべなく倒されていく。

 

「ん、こっちはOK。セリカ、そっちは?」

「こっちも大丈夫!ノノミ先輩が手伝ってくれた!」

「うへー……制圧かんりょー。アヤネちゃん、そっちどお?」

 

『カタカタヘルメット団残党、校外エリアに撤退中!私たちの勝利です!』

 

「だってさー。よし、帰ろっか」

「ん!」

「……夏油さん、戻ってきてるかな」

「先生に挨拶させてあげたいですね〜」

 

 

・・・・・

 

 

”……えっと、あなたは?”

 

「はじめまして、シャーレの先生。私は夏油。1年半ほど前から、ここアビドスにいさせてもらってる不審者さ」

 

”ふ、不審者?”




夏油……もとい羂索は、トリニティにいた呪霊の処理をしていました。ついでで校外エリアに逃げていくヘルメット団の残党を軽くあしらって、弾薬などの補給品を台無しにさせておきました。呪力と神秘ってどういう位置づけなんだろうね……。
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