日本人死にすぎ問題!!青井ちゃんに幸せを! 作:ウォーキング担々麺
青井達から遅れること数日。ついに原作主人公で腕力はへっぽこ、引きこもりニート、親に学費を出してもらいながら中退した情けない一般人サトウカズマくん16歳位は異世界に降り立った。
「ここが異世界なのか…すげー…エルフやドワーフも居るのかな?うぉ!!ざっ冒険者のような格好の人達が居る!!あれは剣士かな?魔法使いかな?」
アニメやゲーム、ネトゲに親しんでいたサトウカズマは戸惑いだらけの異世界に降り立った筈であるが、物凄く嬉しそうだ。青井や黒糖達は異世界の知識が皆無であり、死んだと思えばアクセルに降り立っていたが、サトウカズマは違う。何故ならカズマは運が良いことに転生を司る神々の手でアクアの面接を受けることが出来た。だからこそ面接でアクアから事前に異世界のことを聞けたし、この国が魔王軍の危機に瀕していることも聞けた。しかし、これから始まるのはチート特典を使ったハーレムロマンスなのか!?否!!断じて違う。何故なら、サトウカズマくんは大半の日本人と同じく、特典はぶっちゃけ無いのだから。
「終わった……マジで終わった……長い悠久の歴史で、一度しか魔王が倒されていない…この異世界で魔王を倒すまでとか…2度と帰れないじゃん。
これまで何千、何億とチート持ち転生者を送り込んでいるのに…魔王を唯一倒したのは千年前に転生した両面宿儺の片割れ一人だけ。ふざけんな…ふざけんな!!もうおわりじゃないの!!」
理由は単純。カズマの面接を担当したアクアであったが、アクアはカズマのことをさんざんバカにしまくり、ぷツーン!!とぶちギレたカズマの手で特典に選ばれてしまい、異世界に拉致されたのだ。
異世界に来たアクアはこれでもかと言いたげに絶望に染まった表情をして泣き叫び、慟哭している。無理もない、アクアはこれまで数多のチート持ち転生者を送り込んでいるのに魔王どころか魔王軍幹部は千年も一人も倒されていない。唯一倒された魔王は千年前、転生特典の代わりに「兄にもやり直すチャンスを与えてくれ」と言い、なにもなしで転生した両面宿儺の片割れに倒された魔王だけである。
「えっ?魔王が一度しか倒されていない?」
「そうよ!!送ったチート持ちは全員倒されたか、逃げ出すかどっちかよ!!唯一魔王を倒したのは千年前送った、両面宿儺の片割れだけ!!それ以降のチート持ちは魔王はもちろん、幹部さえも倒せてないのよ!!」
「それじゃあ…千年前の魔王軍を倒した両面宿儺の片割れって人以外の人は魔王を倒せてないのか?」
「そうなるわ。ぶっちゃけ素質あるチート持ちも幹部に勝てっこないのよ。ぶっちゃけ」
千年前の魔王軍は両面宿儺の片割れのお陰でなんとかなった。しかし、それ以降に現れた現代の魔王は数百年近く、チート持ち転生者を返り討ちにしており、数百年近くも魔王軍幹部は欠員が誰も出ていない。
チートでも魔王軍幹部には叶わない。だからこそ、アクアは絶望して嘆いているのだ。
「その…両面宿儺の片割れはどうなった?魔王を倒したら願いを叶えられるんだよな!?」
魔王を倒せばアクアから面接を受けられた転生者は願いを叶えることが出来る。しかし、その転生者はほぼ全てが魔王とその部下である幹部達の手で葬られたのだ。
その願いを叶えることが出来るのは千年前の魔王を倒した両面宿儺の片割れのみ。しかし、カズマからすればその願いを叶える権利さえも詐偽に見えてきたのだ。
「願いを叶えたわよ。力と記憶を手放して、ただの人として生まれ変わりたいってどうでも良い願いを叶えてね。
その結果、死んだわ。哀れな男よね。力を手放さなかったら、妻も守れたのに…長男の虎杖悠仁も人工的に作られた天与呪縛に改造されずに済んだのに」
願いを叶えた結果、宿儺の片割れは哀れに死んだ。妻も守れず、息子は宿儺の器として母体の中で改造されてである。
「まあ…だとしてもなんとかなるさ!!とりあえず、冒険者ギルドに行こう!!」
「なんでこう言う時だけ頼りになるのよ、このニート。わかったわよ、行くわよ」
だが、ここで立ち止まっていても仕方がない。カズマとアクアは冒険者登録を済ますために、ギルドに向けて歩きだした。
歩きだしたのは良かったが、カズマはそこであることに気付く。どうもアクセルは異世界の割にはどっから見ても日本人が多い気がするのだ。出店を見ればアルバイトを行う美少女から中年の男女、武器屋を見れば元自衛隊や警察だったのか屈強な男性が美少女と共に店番してたりと様々だ。
「やっべー!!寝過ごしたちこくちこく~!!」
そしてカズマとアクアの隣を、玉犬白…そして全長3メートルほどの巨大な白黒の犬 玉犬渾をつれ歩きで共に走る禪院渚が通りすぎて行った。
「なあ、アクア。今走っていった子もそうだけど、日本人多くね?」
「そりゃそうよ。日本人ってカズマが思ってる100倍死んでるから、殆どは書類に判子を押して強制的に異世界送りにしてるわ。カズマとか一部のチート持ちは上司が面接しろって言うから、面接して特典持たせたけど…大半の日本人はチートなんて持ってないし、異世界に飛ばされて初めて異世界を知るわよ」
「それ酷くね!?」
「しょうがないでしょ、上の決定よ。因みにさっき、犬の式神と走ってた子はチート無しよ。アレは生前から持つ力、呪術ってやつね」
そしてカズマさん、大半の日本人が特典なしで送られていることを知る。
「渚様!!お弁当を忘れてます!!」
そして今度はエプロンを着た魔虚羅が、魔虚羅サイズのママチャリをこいで渚を追いかけていった。
「びゃぁぁぁあ!!あの子、魔虚羅を倒して調服させたの!?魂のスペックが天与呪縛で倍だったから、送り込むのに150年かかったけど、マジで!?」
「なんか、白い巨人がママチャリ漕いでいったぁぁあ!!」
そしてアクア様とサトウカズマ、最強の式神 魔虚羅とも遭遇する。
「魔虚羅くん!!そのお弁当を忘れてるよ!!」
そして魔虚羅が届けるべきだったお弁当を持って走る、屈強な肉体…ナナミンより身体つきが良い男が通りすぎた。彼は灰原雄、渚が暮らす日本人寮の先輩でありナナミンの同級生。ジョブは冒険者であるが、冒険者の特性をフル活用しており…術式は構築術式+???を後天的に得ておりめちゃ強い。
「マッチョなお兄さんが弁当を揺らさず走り去って行った!!どんな体幹してんの!?」
「あー、彼覚えてるわ。チート無しだけど。堕ちた土地神に下半身食われた灰原くんじゃない。立派になって」
灰原、異世界で屈強な大人となる。
「今日も良い天気だな」
「そうね~絶好の冒険日和」
「そうだなリトルブラザー、ビッグブラザー腸相、智恵」
「そうだねブラザー」
すると後方から日本人4人組が歩いてきた。
上から呪術原作主人公 虎杖悠仁の実兄であり、自分の血を操る赤血操術の使い手である腸相。因みに年上でケツとタッパのでかい彼女がいる。
次は智恵。デスゲームの参加者であり、4回目に参加したデスゲームで毒ガスで肉体を溶かされて呪詛を吐きながら…全身の毛穴や皮膚が溶けた所から血を吹き出して殺された少女だ。
3番目の男はパイナップルヘアーの筋肉マッチョゴリラ。大人気長身アイドル、高田ちゃんの大ファンであり…腸相の弟である虎杖悠仁の魂のブラザーである。
最後の一人は日本人でありながら、この世界出身。虎杖悠仁の亡き両親がこの世界で産み落とした虎杖ハルカ(漢字では悠だが、異世界出身なのでカタカナ表記)15歳。術式は生まれつきの呪霊操術とスキルで得た赤血操術である。
「ちょっとまてぇぇぇぇえ!!そこのパイナップルゴリラ!!アンタ、死んでないじゃない!!日本に肉体あんでしょ!!なんで異世界に居んの!?」
そう、アクア様の言う通り。ご存知、東堂葵は日本で死んでないどころか肉体も現存している。
「高田ちゃんの恋愛報道で俺は臨死体験した」
「「アイドルの恋愛報道で!?」」
東堂葵は語る。高田ちゃんの恋愛報道が速報ニュースで流れ、東堂葵は余りのショックで臨死体験してしまった。その結果、余りにも壮絶すぎる臨死体験だった故に、神々の部下が誤って書類を作成。その書類にアクア様が判子を押してしまい…東堂葵はこの異世界に来たのだ。
「だが、お陰でブラザーの弟であるリトルブラザーと会えたし、ビッグブラザー腸相にも再会できた。
高田ちゃんの恋愛報道は誤報だったようでな、術式の解釈を広げて、俺は異世界と日本を行き来出来るようになった!!」
東堂葵。術式の解釈を広げて自在に日本と異世界を自由に行き来出来るようになる。ダメだ…ツッコミが追い付かない!!
渚とハルカでいつか、問題児2人、ただし最強をやりたいですな
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