日本人死にすぎ問題!!青井ちゃんに幸せを!   作:ウォーキング担々麺

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呪具~それは武器である

「はい。これでアクアさんとサトウカズマさんも無事に冒険者となりましたよ」

 

アクア様とサトウカズマくん。無事に冒険者となる。しかし、原作では圧倒的カンストステータスでアクアは神様転生系ラノベの異世界あるあるを経験するのだが、既にこの世界には数多のバグキャラどもが降臨しているので、残念ながらギルド全体を祝しての歓迎は行われなかった。

 

「アクアさんはアークプリースト。僧侶の上級ジョブで様々な白魔法を扱うことが出来ます。

カズマさんは冒険者。外付けステータスの恩恵はもっとも低いですが、本来は覚えることが出来ない生来スキル…日本人の方々は生得術式と呼んでいる物も習得できます。文字通り全てのスキルを覚えることが可能の、無限の可能性を秘めた職業です」

 

無事に冒険者カードという身分証明書を受け取ったアクアとカズマは自分達が選んだ冒険者ジョブの説明も受ける。アクアは原作通りアークプリースト、カズマはそれしか選べず冒険者となったが…ここでの冒険者は生得術式さえ習得可能であり、上級職につけても敢えて新たな生得術式を得るため冒険者をジョブに選ぶ日本人も居ており、冒険者=器用貧乏の雑魚ではないのだ。

 

「そうなんですか。アクア、生得術式って?」

「一部の人が生まれつき持っているとんでも能力よ。能力はゴミから国家転覆可能まで様々だわ。

ほら、ワンちゃんの式神と白い巨人を使役していた男の娘が居たでしょ?あの子の力も生得術式よ」

 

生得術式の説明を受けて、カズマは玉犬渾と玉犬白と共に走る渚、そして渚をママチャリで追いかける白い巨人こと魔虚羅を思い出す。

 

「渚くんに会ったんですね?彼は最強の術式 十種影法術を使う期待の冒険者です。色々と悪ふざけしますけど、優しくて強い子です。

ジョブは一応は冒険者の上位職である戦場支配者《ドミナント》。ただ、ドミナントはなりかたが不明で…現時点の該当者は3人のみ。六眼と無下限術式を合わせた五条悟さん、結合双生児だった虎杖宿儺さん、そして渚くんの3人だけです」

 

ドミナント。それは条件は不明だが、冒険者の上位職で全ての戦闘スキルを習得可能。ただし、冒険者と違って商売スキルは習得できない。現時点では六眼と無下限を併せ持つ五条悟、結合双生児の天与呪縛を持つ両面宿儺、そしてキメラ体の天与呪縛を持つ禪院渚だけだ。1つ言えるのは、生まれもっての絶対強者だけがなれるジョブである。

 

「じゃあ、俺もいつかはその最強の術式が使えるのか…」

 

受付のスタッフから説明されてカズマは冒険者カードの習得可能スキルの欄を見る。そこには確かに十種影法術の名前が有ったが…

 

十種影法術 習得可能スキルポイント 100那由多

 

「え…100那由多!?できるきゃぁぁあぁあ!!」

「スキルポイントは人個人個人の向き不向きで変動します。それに十種影法術は五条さんでさえ1億ポイント必要です。

でもカズマさん!五大元素の初歩を使える初級魔法を覚えたら、属性や五大元素に関わる術式の必要ポイントはぐっと減りますよ!」

「慰めにならないんですけど!!最強の術式絶対無理じゃん!!」

 

結論、カズマさん。十種影法術は無理である!!

 

 

 

 

 

「毎日、新しい日本人が来るね」

「それだけ、毎日日本の何処かで人が亡くなってることよ。本当に物騒なのね、日本って」

 

受付から少し離れたギルドの酒場。そのテーブル席では、渚が青井や金子、黒糖と共に座って談笑していた。

前からアクセルに居る渚はもちろんだが、青井達がアクセルに来てからも毎日のように、新しい日本人がアクセルにやってくる。と言うことは、それほど日本で若者~中年が命を失っているということだ。

 

「でも、どうせ異世界ならカッコいい武器とか使いたいものですわ」

 

頬杖をつきながら、黒糖がそう言う。そう、ここは異世界。どうせならカッコいい武器とか杖とかを戦闘に使いたいものだ。これは近接ジョブも魔法ジョブも誰もが思うことだろう。

 

「あー…それなら呪具とかかな?」

「「「呪具?」」」

「呪力を込められた武器だね。色々と便利だよ」

 

呪具…それは呪力を有する武器類であり、日本の呪術師や呪霊と同じく等級が存在する。作り方は様々有るが、中には術式を宿した呪具も存在しており、非常に強力だ。

そして常に呪力を宿しており、通常兵器と比べて壊れにくく、一定以上の呪具は呪力ジェネレーターとしても機能する。一定の出力までしか上げれないが…呪具から呪力を流用することでほぼ無限に呪力を使っての簡易領域などの結界術を使うことが出来るのだ。

 

「呪具でございますね。丁度、専門家を呼んできております」

 

すると、そこにエプロン姿の魔虚羅がお弁当を持って現れた。魔虚羅の隣にはナナミンより身体がゴツイ青年、灰原が立っている。

 

「渚様、忘れていたお弁当でございます」

「わぉー!魔虚羅、ありがとう!!」

「その魔虚羅もお弁当を寮に忘れていたけどね。俺は灰原雄、七海の同期の呪術師だ。異世界でのジョブは冒険者をしているよ。

俺も君達と同じで、生まれ持った生得術式は無いけど。冒険者の特性で様々な魔法や生得術式を習得したんだ。よろしく!」

 

ここでナナミンの同級生である灰原先生、青井達とファーストコンタクト。

そう、灰原は生まれ持った生得術式は存在しない。最初の生前では呪力で強化したフィジカルなどで戦っていたのだ。異世界に来てからは冒険者のジョブ特性をフル稼働させて、構築術式などの便利な物を習得している。

 

「呪具の作り方は大きく3つ。1つは呪術を使える人が武器に呪力を流し、使い続けて暫くすれば、その武器が呪具になる。場合によっては、術式も刻まれるよ。

2つは職人が作る。そして3つが、構築術式で作ることだ」

 

灰原はそう言うと、灰原の手に1つの銃が現れた。そう、銃である。異世界では余りにも異質な現代兵器の代表格、そしてハンドガンの顔とも言えるコルトガバメントがそこに有ったのだ。

 

「あー!これデビルメイクライで見た!!」

「黒糖ちゃんだったね?君もデビルメイクライをやってたのかい?俺が習得した生得術式、構築術式は呪力を使って物質を構築する。構築した物は呪力を宿した物質として、この世に残り続けるんだ」

 

構築術式なら異世界でもガンマンライフを送ることが出来る。それに銃だけでなく、生活に便利なアレやアレなども構築術式が有れば作ることが可能なのだ。

 

「あっ…私、覚えれるかも」

「「マジで!?」」

 

金子が冒険者カードを確認すると、そこには構築術式が習得可能と記されていた。

冒険者は全てのスキルを理論上習得可能であるが、必要なスキルポイントは個人個人で異なる。例えば近接ジョブのスキルが簡単だったり、魔法ジョブのスキルが簡単だったりと人それぞれなのだ。

 

「術式のポイントは人それぞれさ。だけど、他にも便利なスキルや術式も有るから、良く考えてポイントは使おうことだね」

「もし、日本に帰れたら…この力が有ればただでテレビやゲームも手に入りますよね?私、これにします」

 

金子はそう言い、構築術式をスキルポイントを使って習得した。確かに構築術式を使えば基本ただで家財道具を手に入れることが出来るだろう。もし、無事に日本に帰れたら、これで家庭を助けることが出来る。

 

(渚くんは十種影法術、金子さんは構築術式…私もなにか)

 

青井も習得可能な術式を探す。しかし、十種影法術は安定の9那由多以上、五条悟の無下限術式も100万ポイント、構築術式は相性が悪いのか3000ポイントほどのようだ。しかし、青井でも今すぐ習得できる術式が有った。それは傀儡操術と呼ばれる物だった。

 

「あっ…あの…これって」

「傀儡操術。呪力を込めた物を操る術式だね。青井ちゃんは人形作りとか、機械に詳しかったりする?」

「編み物…得意なんです」

 

灰原の質問に対して、青井はそう答える。

 

「なるほど!!それは良い!!」

「だよね!夜蛾学長も編み物で、自分で人形作って術式で動かしてるし!!」

 

そう、夜蛾学長は自分でかわいい人形を作り、それを傀儡操術で動かしてるのだ。ありふれた術式だが、応用も高いのである。それに人形を使うなら、青井の特技である編み物も活かせる。

 

「これに…します!」

 

青井ちゃん、人形作りを活かすため傀儡操術を選択。無事に習得した。

 

「私はまだ良いかな?術式っていっぱい有るでしょ?焦らなくて良いよね」

 

黒糖はまだ覚えなくて良いようだ。

 

 




次回、カズマはバイトに励み、渚はカエルをしばく。

青井ちゃん達パーティーに加わって欲しい大人

  • グレートティーチャー五条悟
  • 七三分け大人 ナナミン
  • 料理も出来る!烈海王
  • マイルドになった宿儺様!
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