またしてもクラスがざわついた。
みんなは能力という物があるそうだ…
何故か俺にだけないらしい…
「なあ!ユウ!お前の能力は何だった!?俺は『剛体』ってやつだそうだ!」
能力という男の誰しもが憧れる物を手に入れた絢斗は大はしゃぎして俺に聞いてきた…俺は
「ない…俺に能力なんてもんはない」
そう言うとクラスの雰囲気が変わった。
みんなはあるのにユウだけないのはもしかして…
そんな話も聞こえてきた。
「な、、なあ!ユウ!別に能力なんてなくたって大丈夫だ!生きていける!それに俺が守ってやる」
ああ、絢斗は他のクラスメイトと違って気にかけてくれている…
俺はなんて情けないんだ…と悔やんでいたら、俺のことが前から気に入らなかったクラスメイト3人が俺に歯向かってきた。
「なあお前…能力ないんだってなぁ!」
「みんなはあるのに!こいつだけないのオモロすぎだろ!」
「情けないなぁ!」
こいつらは能力を手に入れて俺より強くなって愉悦に浸っているんだろう、、だが俺は知っている…人間誰しも突然与えられた力なんてそう簡単に扱えない。
だから俺はそいつらが能力に慣れてない今のうちにボコボコにすることにした。
「ゴッ」という鈍い音と共に3人のうちの1人が吹き飛ばされた。それもまるで人間業ではない…
「…絢斗っ…」
俺が侮辱されてるのを見るのに耐えかねて俺の代わりに1人をぶっとばしてしまってコンクリートに埋め込んでしまった。
(さすがにやりすぎじゃね…)
「ユウ!気にすんな!お前には俺がいる!」
ここぞとばかりに美羽も
「ユウくん!私もついてるよ!」
と俺を元気付けてくれた。
「ははっ…いい友と彼女を持ったよ…俺は。」
だがそんな平和ムードはすぐ消えて俺は悪夢を見ることになる。いや現実か…俺は現実から逃げてるだけか。
突如教卓から138cmほどの身長を持った緑色の生き物が召喚された。
勘のいいやつならわかると思うがこいつはゴブリンっていう異世界の化け物だ。
教室にいるやつは次々とパニックになっていく。そこで天使が俺たちに言ってきた。
「まずは手始めにゴブリンという下等種族を召喚したわ。あなた達の世界でいうチュートリアルみたいな物かしら。」
チュートリアル?こいつは俺たちの命運がまるでゲームのように定められているとでも言いたいのか。
(でも……やらなきゃ)
俺はそう思って誰よりも最初に動き出し、ゴブリンをボコボコにした。
レベルアップしました。
「ふぅ…」
俺はそうため息を付いた。流石ボクシング全国大会(中学生)準優勝の俺様だ。自画自賛してもしきれない。
そこでふと俺は気づいた。
(身体が物凄く軽い……!!)
それもそのはずステータスを見てみると
レベルアップしていた。
確かにさっき通知が来てたけどこのことだったのか。
(ってかみんなは大丈夫かな)と思い後ろを見ると皆が怯えていた。
「お、、おいなんで皆そんなに怯えてんだ…?」
(まさか俺の行動に引いたのか!?)とショックを受けていると…後ろから気配がした…後ろにはスペースもなく黒板だけなはずなのに…壁からゲートが開かれていて、大量のゴブリンとおそらく親玉だと思われるデカイゴブリン。そう、俺ではなく化け物達に怯えていたのだ…
「さあ…チュートリアルは終わり、次はぶっつけ本番ですよ…」
と、ニタァと笑いながら天使が言った
高木ユウ Lv2
[筋力]:11
[思考力]:12
[知能]:9
[敏捷]:13
[魔力]:2
[能力]:なし
[スキル一覧]
・中級格闘術 lv3・適応力 lv6・素早い身のこなし lv3
・高速思考 lv1 ・急所付き lv3
・指揮官 lv6
・戦闘集中 lv1[new!!]