昨日、スーパーで強盗を企てようとしてた強盗達を全員倒して、学校の空き部屋に監禁する。という非常に濃い1日であったが、割と寝たら体力とかも全快してビックリしてる俺でした。
そんな俺は今日は柄にもなく早めに登校していた、いつもはギリギリセーフか走って登校が多いから新鮮な気持ちだ。
「あ、リュカくんおはよう!」
そんなこと考えていると、ユメ先輩と出会った。
「おはようございまーす!」
「めけけー!」
「そっちの白いの子は新しい子だね、なんで名前なの?」
おっとお目が高い、今回俺の同行者に選んだのは
「ももんじゃって、言います。別名草原のパワーファイターとも言います」
「結構すごい二つ名があるんだねぇ……ちょっと触ってもいい?」
「ももんじゃ?いいか?」
「があがあ!」
ももんじゃは顔を縦に振った、どうやらウェルカムらしい
「大丈夫そうです……あ、でも先輩」
そういえば、と思い出した注意説明をしかけたが
「頭とかもふもふだぁ……!可愛いなぁ……あれ?」
時すでに遅し、頭や体をもふもふしたユメ先輩は、これまたモフモフそうな尻尾を軽く握ると、ももんじゃはそのまま眠ってしまった。
「ももんじゃは尻尾握られると眠っちゃうんです」
「えっ!?そうなの?!ご、ごめん!知らずにやっちゃって!」
「俺も説明しなかったのが悪いんで良いですよ……ま、でも今カツアゲされたら俺無力なんで、そん時はユメ先輩守ってくださいね」
「う、うん!任せて!」
と、言ってくれたものの、特に何事もなく、無事に学校に着いた。いつもは基本走りながらの投稿だから、すっごい新鮮。
「ホシノちゃんもういるかなぁ?」
「助けてくれぇ……!」
「?」
なんだ?この声?どっから聞こえてくるんだ?
「ここから出してくれぇ……!」
何か、声が聞こえてくる。気のせいでも、ホシノの声でもなさそうだ……え、幽霊か?
「人の声?……こっちの方から聞こえてくるような?」
ユメ先輩が、耳に手を当てて、慎重に歩く。そして空き教室の一部屋の前に立った。
「ここだ、うん。間違いない……ここから声が聞こえてくる」
「ここが、ですか……うん?」
なんだろう、なんかこの部屋見覚えがある。というか最近きた気がする。えっと、なんだっけか?
「リュカ君は、危ないから離れててね……!」
緊張した顔で、慣れない手つきでホルスターから銃を構えて、肩に掛けていたアタッシュケースを操作すると、盾に変わった……だが、なんだっけ?この部屋、なんか本当に最近入った気がする。
「ひゃあ!?!?」
あっ、思い出した。その部屋昨日の強盗入れてた部屋だ、すっかり場所間違えてたわー
「がぁ?」
「おっ、おはようさんももんじゃ」
今のユメ先輩の叫び声で起きたももんじゃに挨拶しつつ、ももんじゃを抱えながら、部屋の中に入る。そこには完全に座り込んでいたユメ先輩がいて、こちらの方をギギギ、とゆっくり振り向いた。
「……誘拐?」
「違いますって、実はそいつら昨日スーパーの前で銀行強盗企ててた強盗達で、ホシノと2人で協力して捕まえたんですよ…で、ヴァルキューレ?とやらに突き出そうとしたら時間的に無理だったので、一旦ここに保管してたってことです」
「な、なるほど……いやいや!?丸一晩ずっとここに!?」
「一応飯と飲みもんは食わせましたよ?」
「どうやって?ロープで縛ってあるよ?」
「えっとですね……まずスーパーで人数分の食料買い込んだんですよ。まぁここは必要経費ってことで」
「うんうん」
「で、一旦部屋に着いたら全員なロープ解いたんですよ。自分たちで食べさせるために」
「えっ、それ大丈夫なの?逃げなかった?」
「……入り口の扉付近に、ショットガン構えたホシノがガン飛ばして圧かけてたんで、誰も逃げませんでした」
「怖かった」
「何も言わずに黙ってみてた」
強盗達も、口を揃えてそう言ってた。わかるぞ、あの時はアビドスに大魔王が降臨してたからな。
「そ、それは逃げられないね……」
とそんなことがありつつ、今日の放課後にヴァルキューレに突き出すことを伝えたが、強盗達は特に暴れなかった。曰く
「あのチビがいなかったら、どこでもいい」
とのこと、すっかり恐怖の大魔王扱いである。恐怖を刷り込まれていらっしゃる。
まぁ、そのあとは生徒会室に行くと、ホシノが既にいた。ユメ先輩曰く、一番早く登校してるらしい。
「おはようございます。ユメ先輩、リュカさん」
「お、おう!おはよう!ホシノ!」
「おはよう、ホシノちゃん」
「……?リュカさん、何故こちらをみないんですか?」
「い、いや?ナンデモ、ナイヨ?」
とまぁ、ちょっとホシノの昨日のアレが怖くて、ちょっと目線が合わせられなかった俺でした。
そして放課後になった。俺とホシノは昨日約束した通り、ヴァルキューレに彼女達を連行しに行くことになった。
昨日のうちにヴァルキューレについて調べておいた。ヴァルキューレ警察学校、というのが正式名称らしい、警察学校と銘打ってはいるが。ヴァルキューレそのものが警察組織そのものの位置付けのようだ、特殊なタイプの学校のようで、通常自治区をそれぞれ持ってる他の学校とは違い、ヴァルキューレは全キヴォトス内の事件に介入できる代わりに、特定の自治区がない。
ちなみにアビドスには分光みたいなのがあるっちゃあるらしいのだが。遠すぎるのと碌な交通が普及してないので、普通にDUにある本拠地に向かったほうが早いとのこと
どんだけ限界自治区なんだここ????
まぁ、そこは置いておくとして、今回俺は割とワクワクしてるのだ。なぜなら初のアビドスの外に行くのだから……なんかここ最近俺ずっとワクワクしてない?少年漫画の主人公並みにワクワクしてないか?
……ということで、アビドス中央線という路線から向かうことにした。ちなみにこの路線、約二十分間隔しかないらしい。うん、俺としては列車が通ることに感謝しておこう。
で、列車が来たので乗った。ちなみに今回同行者に選んだのはスライムと引き続きももんじゃだ。特に意味はないのだが、外伝作で絡みがある2人だからなんとなく同行してみた。2人は初めての鉄道だからか、俺の膝の上で目を輝かせて感嘆の声をあげていた。え?俺?俺はもう高校生よ?何回も列車に乗って慣れてるよ。だからまぁ今更乗ったところで
「すげぇ!おい見ろよ!!速えよ!!」
「がぁ!がぁ!!」
「ピキー!!」
「景色がすげぇ変わる!!」
「……静かにしてくれませんか?」
「はい」「ピキー……」「が、がぁ……」
普通に怒られた。羽目を外し過ぎたな。うん。周りに客がいないことをいいことに暴れ過ぎた。
「……いやぁ、飽きた」
「……先ほどまで景色に目を輝かせていたのに?」
「景色を見ると言う行為自体に慣れちゃった」
「スマホで時間を潰せばいいのでは?」
「それをアリだが、せっかくの隙間時間だ。何か有効に使いてえな……」
「そうですか、頑張ってください」
「……スライム達とおしゃべりして過ごそう!」
(どこが有効活用なんですか)
何か言われたような気がするが、そこはいい。さて、何を話すか、ドラクエのモンスター達と話をするだなんて夢みたいだ……うん?
ももんじゃが、スライムと何かヒソヒソ話をしている……スライムのそこは耳なのか??しばらく話していると、俺の方に向き合った。
「ひょっとして、何かやるのか?」
そう問いかけると、2人はコクン。と頷いた。何をやるんだろうか?かなり楽しみだ。
「うけけめて」
「ピキー!」
「へもげ」
「ピキー」
「……こ、これがももんじゃ&スライム漫才!今の俺の実力じゃあ、理解できねえ……すまない、俺の魔物使いとしての実力が低くて……!!」
(これ、無視でいいですよね?というか今どこでオチが?)
「くっ……そうだ!ももんじゃ!歌とか歌えないか?ももんじゃのピサロのために作った時とか聞きたいんだけどいけるか?」
「もじゃ!」
「……そろそろ他のお客も乗ってくるので、お静かに」
「は、はーい」「もじゃあ…」「ピキィ」
そのあと、俺たち3人と後ろに乗っていた強盗達と一緒に猫ちゃんの動画を見て癒されて時間を潰した。獣人みたいな人たち多いけど、割と動物とかいるのに驚いた。
そして
「ここがDU!なんだあのデケェタワー!!デケェ空港!!多い人!!」
「恥ずかしいので、せめて大声出すのはやめてください。ほら行きますよ、あなた達も行きますよ」
「もう少し猫ちゃんの動画見たかったなー」
「兎とか犬とかも可愛かったよなー」
「すげぇ、わかる。いいよね、兎……」
「サラッと仲良くなってますね……」
なんかもう強盗達とも仲良くなったので、縄で拘束とかせずに、自首みたいな感じでヴァルキューレ警察学校に向かった。
「こんちゃーす!引き渡しにきましたー!」
ヴァルキューレに来ての第一声、とにかく元気よく愛想良く行かねば、ちなみにスライム達は念の為に戻しておいた、
「引き渡されに来ましたー!」
強盗達の方もノリノリである。
「もう少しあなた方は静かに来れないんですか……!!」
ヒェッ、ふざけすぎてホシノが若干キレてる。やべぇやべぇ、ここからは普通の対応でいこう。
「……不良生徒の引き渡しですね。少々お待ちください」
受付の人にそう言われて、応接室のようなところで待っていること数分
「初めまして、ヴァルキューレ警察学校一年、尾刃カンナです」
俺らと同じ一年生であるカンナ、と言う人が現れた。
「いやぁ!初めまして!俺は竜頼リュカっていいます!あ、頼るって言っても金融関係はノータッチで!」
「では、こちらの書類に」
「はい、わかりました」
俺の華麗で小粋なジョークを完全にスルーして、カンナが出した書類をホシノが机に置いてあるボールペンで書き出した……悲しいなぁ。
「俺が書くところある?」
「ありません」
「そっすか……」
数分程度で全部書き出したホシノは、書類をカンナに手渡す。
「はい、確かに…それと、こちらを」
「?何これ?封筒?」
書類を受け取ったカンナが、こちらに茶封筒を渡してきた。なんだろうか?
「先ほどの不良生徒達の中に、懸賞金がかけられてる生徒がいましたので、こちらはその賞金です」
「マジスか!?」
そんなシステムあんの!?や、やべぇよ、やべぇよ。こん中に金が入ってるとか、重みがやべぇよ!!
「ありがとうございます。では行きましょうか」
「あ、お、おう」
多分知ってたであろうホシノは特に驚くこともなく、立ち上がった……それにしても懸賞金システムか、金になるんだ、へぇー?
これアリだな、アビドスで暴れてる犯罪者たちを捕まえて治安維持と追加で金が貰えるとかウハウハすぎる。今後の俺の強くなる目標の一つに追加だな。
「ラッキーだったなぁ!ホシノ!」
「そうですね、この臨時収入、大切に借金に充てましょう」
「うんうん!」
そう言い、アビドス中央線への時間的に、碌に観光する時間もなさそうなので、そのままUターンで帰ろうとするが
「リュカさん、銃を出してください。つけられてます」
「えっ?マジ?」
「おそらくそろそろ向こうから接触してくるでしょう」
そんなことを言ってると、目の前の物陰から、見るからに柄の悪そうな不良が現れた。
「よぉ、ちょっと金に困ってぇ!?」
途中まで行っていたセリフは、ホシノが素早くぶっ放したショットガンで中断された。
「最後まで言わせてあげようよぉ!!」
「なぜ私たちを襲ったのかは察しています。賞金狙いでしょう」
「なんでわかんの!?」
「ヴァルキューレから出た時からつけられてたので」
っ!確かに言われてみれば、帰りの道は人通りの少ない道を多用していたな、なるほど、わざわざここを選んだってことは
「出番だぜ!ももんじゃ!スライム!」
俺のモンスター達が人目につきにくくさせるためだ。
「っ!?なんだこの変なの!?」
「変なのとは失礼だな!!……夢の共演と行こうか!ももんじゃ!モジャストライクだ!!」
「もぉじゃあ!!」
「なんか来た!?」
俺の指示に元気よく返事をして、ダダダ!と走り出す、まさしく草原のパワーファイターの名前に恥じないように!
「もっ!?」
「──は?」
だが、途中で出っ張りに躓き、盛大に転んだ。サブマシンの照準を構えていた不良は面食らったようにフリーズした……が、これで問題はない、なぜならこの技は転んで
「もじゃもじゃもじ!?!?」
転がって、そして
「ぶばぁ!?」
タックルするまでが技だからだ。
「ナイスローリング!ももんじゃ!」
「も、もじゃぁ……!」
目を回しながら、グッ!グッドサインをするももんじゃ。とはいえ、今の痛そうな一撃でも倒れないのは昨日の戦いでも理解してる。だから、こその奇跡の共演なのだ。腹を抑えてうずくまってる姿は格好の的だ。
「いくぜいくぜ!スライム!スラ・ストライク!!」
スライムを手に持ち、弓矢のように引き絞り、上に向かって勢いよく、話す。上空にまで舞い上がったスライムは、重力に従って、不良の頭にダイブ!
「ご、はぁ……!!」
軟体生物とはいえ、かなりの質量にはなる。そのまま気絶した。ホシノの方を見る。数は多いとはいえ、ホシノ無双をしている……サポート、いるかな?まぁ、やってみるか
「ホシノ!ちょっと目、つぶって!」
「リュカさん?……はい、瞑りましたよ」
ホシノがちゃんと目を閉じたことを確認すると、俺はスライムに指示をした。
「今だ!スライム!!ミラクルフラッシュだ!」
スライムそのものが発光を起こし、それをまともにみてしまった不良達は
「め、目がァァ!!」
「いてぇ!いてぇ!!」
「何も見えねえ!!」
目を抑えてのたうちまわった。確かこれ幻惑効果と光属性のダメージ与えたはず……眼球に!?
当然その隙を逃すはずのないホシノは、瞬く間に不良たちをのした。
「お疲れさん、ホシノ!」
「これくらいなら問題はないです」
そして、倒れた不良たちを見る、もちろんやることは一つだ。
「すいませーん、また不良たちを引き渡しに来ましたー!」
「またですか?」
偶々いたカンナがビックリしたような目でこっちをみてきた。
ドラクエ大百科
ももんじゃ。白い体毛に覆われた身体にトサカが付いており、アヒルのような嘴と足に、サルのような尻尾を持つ魔獣の序盤モンスター。見かけによらず好戦的とのことだが、尻尾を握ると途端に眠ってしまうらしい。また、その力強さは別名草原のパワーファイターとも呼ばれている。
ここまでの説明的にはどこにでもいる序盤の一般モンスターだが、ももんじゃはなんと、四コマ漫画での様々なキャラ付け、スラもりシリーズやトルネコの大冒険などなどの外伝作品で様々な役回りを経験し、そしてその地位を確立していき、いまやドラクエの準レギュラーキャラにまで出世したスゴイモンスター、初登場はドラクエ4。
モジャストライク
ももんじゃ版スラ・ストライクと言ったところ、しかしこちらは転がって体当たりする技である。スラもりシリーズの関係性から生まれた技と思われる。初登場はバトルロード2
ミラクルフラッシュ
スライムが習得する特技、今回の効果は光属性のダメージと幻惑の効果、スライム自身が発光する関係上、目にダメージを与える凶悪な技に変貌した。初登場はバトルロード1