透き通る世界と魔物達   作:ガクランクン

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めっちゃ卑怯な初陣

「おーい!ホシ……ノォ!?」

 

 後ろからかける前に、ホシノがこっちに振り向き、ショットガンを突きつけた。

 

「待って!違う違う!!俺!俺!リュカ!!ノー!ノー!」

 

「……リュカさん、でしたか、すみません……不良かと思いました」

 

 あっぶね!勘違いで殺されるところだった!!

 

「冷や汗かいたわぁ……ゴホッゴホッ!」

 

 やっべ、さっきから喉を酷使して今も大声叫んだから喉がクソ痛え。

 

「そういえば、声が少し荒れてますね。何かあったんですか?」

 

「実はさ……」

 

 俺は魔法の練習のために延々大声をだして、喉が痛くなってのど飴求めて外出したことを話した。

 

「……そうなんですか」

 

 ホシノが過去1の、なんだこのアホは。というまで俺を見てきてる!……我ながら全く持って計画性のなさだけど傷つく!!

 

「そ。そういうホシノは?なんか買うもんでもあんのか?」

 

「私ですか?私は夜風にあたりに」

 

 畜生!!カッケェ!俺とは大違いだ!!負けた!!

 

「そろそろ戻ろうと思ったんですが……付き合いますよ、心配ですから」

 

 なんだこのイケメンは。ありがてぇ、ありがてぇ……!!

 

 ということで、ホシノがなかまになった!……気分はドラクエ7のマチルダがNPC加入した感覚だ。ここでレベルとゴールド稼ぎするのが鉄則だが……まぁ早く目的達成した方がいいよなぁ。

 

「ピキキー……!」

 

「……スライムさんが、先ほどから空を見上げてるんですが、何を見てるんですか?」

 

「星空見てんだよ。初めて見るからな」

 

 かく言う俺もだがな。

 

「そんなに珍しいものではないと思いますが……そういえば、リュカさん。リュカさんはどうしてアビドスに入学したのですか?」

 

 ……どう答えたものか、正直に「目が覚めたら謎の部屋にいて、家探したらリビングの机に入学届と学生証がありました!」って言ったらかなり怪しまれる。モンスター召喚もなぁなぁで済まされてる今、これ以上疑われるのは避けたい……一番近くにあった高校がここ!……こんな辺境の地に来た理由は?と聞かれたら詰むな。

 

 っ!いや待て!目の前の灯り!あれは人工の光!助かった!スーパーだ!よし、このまま有耶無耶にして───

 

「あんまり騒ぐなよぉ?人が来るからなぁ」

 

「ないない!人全然いないし!騒いでもバレねえって!」

 

「あったまいいよなぁ、儲け少なそうだけどヴァルキューレが巡回してねえここら辺で強盗なんてよお!」

 

 セリフだけ見たら酷いチンピラだが、大変残念なことに顔のいい女子高生達のセリフだ……うん、野盗よりもひでぇ。頭山賊か?コイツら

 

「強盗、ですね。今自分たちでそう言ってましたし」

 

「そうだな……で、どうする?俺としちゃあ目の前の犯罪は見過ごせないし……あとここ以外だと走って二時間以上かかるところしかないから!」

 

(それ、後半が理由ですよね?……さて、あの手の輩は一回成功体験を得ると、継続的にやる類の人間)

「私が倒しますよ」

 

「おっと!正直凄い嬉しいし頼もしいけど!俺も少しは手伝うよ!」

 

「怪我しない範囲でお願いしますね……」

 

 とホシノはショットガンを構えて、足を踏み込み、弾丸のように、ミサイルのように射出して、強盗達の前に現れた。

 

「……あ゛?誰だ?テメ…!」

 

 何か言い終わる前に、ホシノのショットガンが至近距離で発砲され、一撃で気絶された。つっよ!

 

「俺たちも負けてられねえな、よし!……いいか?作戦としてはこうだ!」

 

 

 

 

「なんなんだよ!?あのピンク髪!?ワルキューレ!?……いや、あんな強えの聞いたことねぇ、まさかここのやつかぁ゛っ!?」

 

 狼狽えてる強盗の後ろから、いっかくうさぎが勢いよく飛び出してタックルした。普通なら骨も折れてるだろうが、体制を崩した程度に終わった、だがバランスを崩した際に、車止めに頭ぶつけて気絶した……指示したの俺だけど、うわぁ痛そぉ……!

 

「う。兎!?…じゃねえ!!ツノが生えてる!なんなんだ!?こいつ!!」

 

 いっかくうさぎの姿を見てビビってる強盗がいた。いっかくうさぎを間近にみたのもあり、かなり動揺していて隙がある。

 

「よし、行ってこい!お前達!作戦は───って感じでどうだ?」

 

「ピキー!ピキー!」

 

「ドラッキュー!!」

 

 小声でスライムとドラキーにたった今考えた作戦を伝えてみた、二体ともその作戦に乗り、強盗の方に向かった。

 

「強え女に、変な動物に……なんなん──!?」

 

「ピキー!!」

 

「今度は……な、青いタマネギのバケモンか!?」

 

 まぁ、当たらずとも遠からず、ゲームブックじゃタマネギのバケモノって設定だったし……スライムは、最初に出会った日と同じように、ぴょんぴょん跳ねて、突撃している……が、そのままだと撃たれてしまうだろう、確かに今は暗いが、スーパーが近くにあり、光源がある。つまりスライムの姿も簡単に視認できる、ということだ。素早さに慣れて、照準を合わせてしまうだろう。

 

 そう、そのまま何もしなかったら、だが

 

「ドラキュー!」

 

「今度はコウモ…じゃねえ!?なんだコレ!?マジで何ココ!!」

 

 ドラキーを上空から動かして、奇襲させてみた。結果はご覧の通りだ。んで、ドラキーに事前にした指示は

 

「ッ!このコウモリ擬き!あたしの銃を!!」

 

 銃を取ろうとしろ。と命令した……勿論本当に取らせようとはしてない、本当の目的は足元のスライム、上空のドラキーに気を取られてる隙に

 

「よぉく狙ってー……間違ってもフレンドリーファイヤは避けろよー……ここっ!」

 

「がっ!?」

 

 俺の持つ拳銃で攻撃することが本命だ。スライム達が気を利かせてくれて、撹乱しつつ、あまり大きく動かしてなかったのが、功を奏して、5発中3発は命中!

 

 そして。いきなりの攻撃を喰らい、フラフラしてるところで、ドラキーが頭を、スライムが足元を攻撃して体勢を崩させて、頭をぶつけさせて倒した!

 

「狙撃か!?……どっから撃たれ……いたぁ!!」

 

「あいつ、物陰の後ろから撃ってる……セコッ!」

 

 う、うるせえ!うるせえ!俺は1発くらったら死ぬんじゃ!全力で生存本能フル稼働して何が悪い!!……そうだ、ホシノは?苦戦してるようだったらスライム達を加勢に

 

「強え!なんだあのちび!!」

 

「倒れねえし、つーか速え!!」

 

 うん、全然要らなかったね。ナニアレ?早すぎて俺の目には残像しか見えない、一瞬で目の前に移動してショットガンぶっ放してるのか?……たった数十秒で俺の何倍も打ち倒してらぁ……つーかガトリングガンを真正面から受け止めて前身もしてんだけど、すごくね?

 

 というか、みてて思ったんだが。強盗達は銃食らったら仰け反ったり痛そうな声出したりしてるけど、ホシノの場合仮に当たっても無反応で動き回ってる。何が違うんだ?ホシノとあいつらとじゃ。

 

「……お。落ち着け!チビの方は後回しだ!あっちの男の方狙うぞ!!」

 

「え?マジ??」

 

「これでも喰らって寝てなぁ!」

 

 強盗の1人が、懐からパイナップル型の何か……手榴弾じゃないですかやだー。永眠しちゃうー!……とまぁ、おふざけはここまでにして

 

「ズッキーニャ!あれ!打ち返せる!?」

 

 自衛のために、残しておいたズッキーニャにお願いする。ズッキーニャはコクン。と頷き、手にしている槍を両手で構えて、棒の部分で撃ち返す!頼もしいぜ!ズッキーニャ!!いぶし銀って奴か!

 

「今度は槍持ってる緑色の……っ!てか、こっちに飛んでき……」

 

 地面に落ちる前に手榴弾は着弾して、派手に爆発する。爆風が消えた頃には、全員倒れていた、頑丈すぎるぜ全く。

 

「……これで全員か?ドラキー、念の為空から偵察して他にいないか確認してくれ」

 

「ドラキュッキュー!」

 

 そう返事してドラキーは飛び立った、のと同時に、ホシノが少し焦った様子でこちらに駆けつけてきた。

 

「リュカさん、無事ですか?」

 

 先程の爆音を聞いて、俺が巻き込まれた、と思ったのだろう。

 

「大丈夫、ズッキーニャに手榴弾撃ち返してもらったから、俺は平気」

 

「手榴弾を打ち返した……?……まぁ、無事ならそれでいいですが」

 

「ドラキュー!」

 

 ドラキーが上空から戻ってきた。首を横に振っており、どうやらこいつらで全員のようだ。

 

「逃げたやつはいないってさ」

 

「そうですか……それはよかったです。では早いところ買い物を済ませましょう」

 

「おう、そーだな」

 

 

「いらっしゃいませー」

 

 外での戦闘音が聞こえてなかったのか、それともキヴォトスでは日常的すぎて今更警戒することの程ではないのかは知らないが、店員は特に聞いてこなかった……まーこっちもいちいち説明するほどのものじゃあないしな。っと、のど飴、のど飴……無いな、まー、普通の飴でもいいか。

 

 俺がレジに行くと、ホシノが何か会計していた。

 

「レジ袋はおつけしますか?」

 

「いえ、大丈夫です」

 

「んー?ホシノ、何買ったんだ?」

 

「ロープです」

 

 ホシノが手に取ってみせた。それはまぎれもないロープだった。

 

「………ロープ?」

 

「えぇ、外でのリュカさんのモンスター達が強盗達が逃げ出さないか見張ってますよね?」

 

「あー、そうだな」

 

「今からあいつらをヴァルキューレに突き出そうとしても、ヴァルキューレへ今の時間から行ったら朝になってしまいます。ですから、一時的に高校で一晩過ごしてもらおうと」

 

 ……あっ!だからロープ!?えっぐ!!……つーか、ヴァルキューレ?さっきも強盗達がヴァルキューレ云々言ってたし、警察組織的なところかな?

 

 ……ということで、この不良達は一時アビドスの空き部屋で入れることにした……ということで運んでるのだが

 

「人攫いみてぇだな……おれたち」

 

「手よりも足動かしてください」

 

 今見られて通報されたら、俺たちが負けると思いながら、高校に向かってる。まぁ、ここに来た理由はなんだかんだで有耶無耶になったから、よしとしよう。そう思いながら、運んでる俺で合った

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