平行世界のドラゴンたち。   作:ペンギン隊長

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破壊者if分岐タンニーン√ 
三勢力会談


龍のまにまに

 

ふあぁ、と一誠は欠伸を噛み殺す。

「退屈そうだな、赤龍帝」

「うん退屈。っていうか、僕何で呼ばれたの?ぶっちゃけ、関係ないよね?僕人間だし、今は悪魔の領地に住んでるったって、悪魔に味方してるわけでもないし」

「イッセーは身内以外には手を貸さないことになったからな」

仔竜サイズになって一誠の頭にくっついていたアポロが付け加える。

「ああ、うちのヴァーリが会いたがってたから呼んでもらったんだ。お前がタンニーンのところに引きこもってるらしいってのは聞いてたからな」

「あんたの所為か」

一誠が露骨に嫌そうな顔をした時、会議室の扉が開く。

 

「あー、僕個人的に鎖国してるんで世界がどうなろうと別に何をする気もないんで」

一誠はニィ、と口元を僅かに吊り上げる。

「家族と、タンニーンさんと、後、友達が幸せっぽければもう後はぶっちゃけどうでもいいや」

一誠の視線が一瞬ヴァーリへ向けられる。

「我はイッセーが我と一緒に居て笑うならそれで良い」

アポロは平然とそう言ってドヤ顔をした。

その時、異変が起こる。

 

「えー、戦うのめんどいな…」

「我がここいら一帯を更地にすれば良いのか?」

「それはやめてもらえないか」

サーゼクスが冷や汗をかきながら硬い声で言う。

「まあ学校がなくなったら此処の生徒が困っちゃうからねぇ」

軽い調子で一誠がサーゼクスの肩を持つと、アポロは若干残念そうな顔をしたがそれ以上は言わなかった。

「ヴァーリはどうだ?陽動役をやってくれるか?」

「…構わない。退屈していたところだ」

「わー、ヴァーリ君イッケメーン(棒読み)」

「…俺を馬鹿にしているのか?イッセー」

「いや、僕いつも早寝早起きを心がけてるから」

「「ああ…」」

「正直さっさと帰って寝たい。寧ろ僕もう帰って寝ていいかな」

真剣にそんなことを言う一誠にゼノヴィアが非難するような視線を向ける。

「君は状況をわかってそんなことを言ってるのか?」

「うんうんわかってるわかってる、雑魚い魔法使いとか悪魔とかが頑張ってんだろ?正直僕がいなくても十分オーバーキルになるから大丈夫っしょ。多分流石に僕…っていうか、アポロ?に喧嘩を売る命知らずもいないだろうし」

ノリが軽い。

ムッとしたゼノヴィアに一誠はくすくす笑う。

「女の子がそんな顔しない、美人が台無しだよ。…ん、何か敵リーダーっぽいのが来るし、動くんなら動いた方がいいんじゃない」

一誠がそう言った直後、その場に転移のための魔法陣が現れる。

 

一誠は一人、変わらず椅子に座ったまま欠伸をしている。カテレアがそれを見とがめ、秀眉を吊り上げる。

「そこのあなた、私を馬鹿にしているの?」

「別にー?だって僕人間だし無関係の一般人だし?前魔王がどうとか負け犬の遠吠えとかどうでもいいし」

「所詮そこのコウモリより現魔王の方が強かった、というだけのことだからな。いずれにしても、魔王に悪魔がまとめきれんのであれば同じことだ」

「なっ…」

「…イッセー君はわざと挑発してるんですよね?」

「私もそう交流があるわけではないから…」

「イッセーはともかく、グレートレッドは素じゃねーかな、アレ」

スリートップがこそこそ話す。カテレアは完全に切れる寸前といった様子である。

「…っていうか、グレートレッドさらっとお前らもディスってなかったか?」

「まあ…10年前に散々言われているから…」

サーゼクスが苦笑いする。

「あっ、あっ、あのね、カテレアちゃん、イッセー君とグレートレッドの言うことはスルー推奨かな、みたいなね」

「グレートレッド、ですって?」

「崇めても良いぞ、何もしてやらんがな!」

「うわ、性格悪っ」

カテレアも流石にグレートレッドに喧嘩を売ったら返り討ち確定なのはわかる。ぐっと歯を食いしばってセラフォルーに向き直る。

「仕方がないのであちらは見逃しますが、あなたは絶対許しません!」

 

「本当は、恥知らずにもイッセーの両親を殺しておきながらイッセーを囲い込んでいる悪魔は滅ぼしてやった方がいいんじゃないかと、思っていたんだが」

「うわー物騒」

「…イッセーは、今の立ち位置に不満はないんだな」

「うん。特に不満はないね。別に、悪魔に恨みがないわけじゃないが、犯人はとっくにこの手で殺してしまったし」

「・・・」

「っていうか、不満があったら自分でどうにかしてるよ。僕は王子様の助けを待つお姫様ってわけじゃないしね」

あはは、と一誠は笑う。ヴァーリは僅かに眉をしかめた。

「…俺はずっと、あの時何もできなかったことが悔しかった」

「七歳児が無力なのは自然の摂理だ。あまり気にするな、ハゲるぞ」

「君は当時から色々やらかしてたじゃないか」

「アレは僕というより寧ろアポロの力だろう」

実際、一誠はアポロの背に乗って止めたりゴーサイン出したりしてただけの事の方が多い。

「そうか?」

「そうだよ」

「我は最強だからな(ドヤァ」

「・・・」

「こいつは残念なイケメン枠だからスルーしといて」

「わかった」

仕切り直してヴァーリは一誠に真剣な視線を向ける。

「俺は、俺を救ってくれた君を救いたかったんだ」

「うん今特に困ってることはないんだごめん」

「これからもそうとは限らない」

「武力はアポロがいれば十分だと思う」

「それと一応俺と君は二天龍(ライバルどうし)だ」

「そういえばそういう設定あったね。活かされてないけど」

「俺が勝ったら君を守らせてほしい」

「…。…精神分析ぃ!(物理)」

一誠はアッパーを放つ。

『寧ろお前が落ち着け』

 

 

 

 

 




10年前までに変化してないところは概ね原作通り。
特筆事項があるとすれば、ユストが聖魔剣使いとして堕天使勢力に居る事かな
後オーフィスは禍の団にいない
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