だから、この小説を書いた!
後悔などしていない!!
第0問
カリカリカリ・・・
鉛筆を書く複数の音が教室中に響く。
今日行われているのは振り分け試験だ。上位クラスに上がろうと生徒は皆真剣に取り組んでいる。この文月学園ではA~Fにクラスが分けられる。それはこの振り分け試験によって決められる。そのため、カンニングや途中退席にはとことん厳しく、もしもしてしまった場合は問答無用で最低クラス行きとなる。
そんな中、一人だけ見るからに真剣に受けていない生徒がいた。
―――『彩樹天龍』―――
これが彼女の名前である。どうやら文月学園の生徒のようだ。左目には大きな傷が刻まれている。そして、右頬にも傷が刻まれていた。そして、上にはブレザーではなくパーカーを着ている。更には、腰に物騒な代物が装着されている上、ネクタイは付けていないし、シャツはズボンの中に入れてない。しかも、女子生徒なのだ。それなのに男子の制服を着ているのだ。一年の頃からこういう感じだったらしい。
(暇だ…)
彼女は適当に書いた解答用紙を見ながら思った。時間はまだたっぷりある。しかし、解こうとしなかった。
(上位クラスは面倒臭そうだし…、下位クラスでもいいか。)
そんな事を思いながら彼女は技術の解答用紙に猛スピードで書き始める。彼女の技術の正答率はほぼ100%らしい。
(…時間つぶしに日本史と世界史でもやっとくか。)
そんな事を思いながら、日本史と世界史に手を付ける。
(大化の改新は…、645だったか?)
(第二次世界大戦中にドイツが降伏した月日は…、5月8日だな。)
(ここは簡単だな。)
そんな事を思いながら彼女は書き加え、やがて鉛筆を置いた。
(めんどくさ・・・)
そう思うと彼女は眠ろうとした。その時…。
ガタンッ
と大きな音がした。
「?」
不思議そうに音のした方を見るとピンク色の髪の女性が倒れていた。後ろ姿しかわからないが、どうやら姫路瑞希のようだ。
(…まあ、どうでもいいか)
皆が姫路を心配そうに見る中、彼女は眠りに落ちた。
「・・・い・・・きろ」
「ん?」
彼女は揺さぶられ、夢の中から現実に戻る。
顔を上げると、其処には西村先生がいた。
「・・・あ、どうも。西村先生。」
「どうもじゃないだろ!もうテストは終わったぞ!」
彼女が顔を回すと、其処には自分達以外いない事が解った。
「あ、終わったんですか。じゃあ、帰りますね。」
「そうか。事故に合わないようにな。」
「はい」
彼女は学校を後にした。
~帰り道~
「そうだ…、食材買わないとな…。」
と言うと彼女はスーパーへ向かった。
「安売り中か、ちょうどいいな。」
~しばらくして~
「ただいま」
「お帰りなさ~い」
「お帰りなさい」
彼女が帰ると同居している義妹の夕立と春雨が出迎えてくれた。
「今日は何?」
「パエリアにしとくか?」
「「うん!(はい!)」」
天龍は少し微笑むと台所へ向かった。
どうでしたか?感想お待ちしております。