第二試合科目:英解 勝者:Aクラス
~天龍サイド~
「次はわしじゃな?」
「ああ、お前だ。行って来いよ?」
アイツの相手は・・・。ん…?
(代表、アイツは…。)
(ん?…ああ、間違いない。)
((霧雨魔理沙だ))
霧雨魔理沙。理系なら異常な点数を見せる。噂によると教師の点数を超えたことがあるらしい。つまり理系なら無敵なのである。文系は知らん。
「アンタが相手かい?」
「うむ。わしが相手じゃ。」
「ふぅ~ん…。」
霧雨は木下の容姿を舐めるように見る。容姿は女くさい。しかし男だ、中身はな。まあ、告白されても仕方ない容姿ではある。
実を言えば股間にある男の印は結構大きかったりする。
「彩樹、少しよからぬことを考えておらぬか?」
「いや、全然」
こんな風に読心術も使える。ある意味恐ろしい奴だ。面倒臭いともいう。
「お前、男だろ?」
「!何故わかったのじゃ!」
一発でわかったアイツは凄いと思う。
「教科は?」
「儂でいいかの?」
「ああ、いいぜ?」
「じゃあ、古典で」
「ッ!」
顔をしかめたな。
「始めてください。」
「「試験召喚獣、サモン!」」
二人の召喚獣が召喚される。
Aクラス 霧雨魔理沙121点
古典 VS
Fクラス 木下秀吉 181点
・・・は?
(おい、ちょっと待て!)
代表や明久も同じことを思ったようだ。俺に目で話しかけてくる。
(121点って何?!Bクラス上位並しかないじゃないか!)
(文系は苦手らしいが、あそこまで低いとは敵としての俺も予想外だったぞ!)
(俺達から見れば十分高いと思うんだが…。)
(君たちがFクラスだからでしょ?!)
((お前が言うな!))
(orz)
そうこうしているうちに決着がついた。
Aクラス 霧雨魔理沙DEAD
古典 VS
Fクラス 木下秀吉 170点
・・・封殺かよ。
「あまり苦戦しなかったのじゃ。」
「当たり前だ。」
「封殺勝ちだったしな。」
「頑張ったね、秀吉。さすが僕のお嫁さん。」
「それを言うなら婿じゃろうに。」
「いや、どっちも違うからな?」
俺は吉井と木下の会話にツッコミを入れた。
「姫路、お前の出番だ。思いっきりやって来い。」
「はい!」
代表の激励にピンクが答える。
相手は久保利光。成績は2位、3位を争う生徒だ。人としての道理を外れかけているらしいが。
「天龍、何か言ってやれ。」
「ん?そうだな…。」
俺は少し考えた後、言う。
「死ぬ気でやって来い。」
ピンクは頷くと、そのまま向こうへ行った。
久保とピンクは対峙する。
「姫路さんがFクラスだったとは予想外だったよ。」
「はい、私はこの通りFクラスです。」
「そうかい…。じゃあ僕が教科を決めていいかな?」
「ええ、どうぞ。」
「では、『総合科目』で。」
この時、Aクラス内にどよめきが走った。
「理由は?」
「君と一度でいいから全力で戦ってみたかったんだ。」
「…そうですか。その勝負、受けて立ちます。」
「感謝するよ。」
「準備は良いですか?」
高橋先生が二人に問いかける。
「大丈夫です」
「構いません」
・・・。
「準備ができ次第、召喚してください。」
「解りました。」
「はい。」
二人は呼吸を整えると、同時に叫んだ。
「「試験召喚獣、サモン!」」
Aクラス 久保利光3997点
総合科目 VS
Fクラス 姫路瑞樹4409点
この時、歓声と驚きの声が上がった。
「何だ、あの点数は!」
「あれ、学年主席に匹敵するんじゃないか?!」
こんな歓声を俺と代表と吉井は無視し、小声で話し合う。
(いけると思うか?)
(僕はいけると思うんだけど…。)
(俺は無理だと思う。)
(なんで?)
(必死なのはわかる。だが、アイツはどこに向けて必死だと思う?)
(僕ら、かな?)
(よく解ったな。アイツはアイツ自身の為に頑張っているんじゃない、Fクラスの為に戦っているんだ。)
(つまり?)
(Fクラスに対する侮辱を言われたら動揺してミスるんじゃないか。と?)
(その通りだ、代表。まあ、見ようぜ?)
俺等は顔を上げる。どうやら姫路が押しているみたいだ。