第17問
Aクラス戦の一日前・・・。
~天龍サイド~
「さーてと弁当食いに行くかー。」
代表が言う。
「屋上にしない?」
吉井が提案する。
「お、そうだな。今日は天気もいいし、最適だな。」
俺達は屋上へ向かうべく教室を出て行った。
「ところで」
と木下が口を開く。
「雄二、霧島と勝負して勝てるという自信はどこにあるのじゃ?」
「よく聞いてくれた。」
待ってましたと言わんばかりに代表はにやりと笑う。
「勝負方法は100点満点の単純な日本史問題だ。」
という事は・・・。
「誰が何をしたとか?」
「いや違う。」
つまり・・・。
「それが起こった年は何年だとかかのう?」
「その通りだ。」
「それ余程の馬鹿でない限り全問正解できるじゃねぇか!」
「じゃあそういうお前は?」
「100はとれる自信があるぜ?!」
俺をなめるな!
「しかし、翔子は絶対に100点は取れない!」
「理由は?」
「大化の改新だ。」
「645だろ?」
これぐらい常識問題だろ。
「しかし、俺はあいつに625と教えてしまったんだ!つまり、そのままであれば勝てるという事だ!」
うわ・・・、屑だ・・・。
「姑息な・・・。」
土屋が言う。
「戦争は卑怯汚いは関係ねぇだろうがよ!」
いや、今回は正真正銘正々堂々とした一騎打ちだろうが。
そんな事を言っているうちに屋上へ着いた。
「じゃあシート広げますね。」
と言いながらピンクはシートを準備した。
「私お弁当作ってきました!」
『おお!』
三段重ねの重箱か。おいしそうだな。
「(ヒョイ パクッ)」
「あ、ムッツリーニずるい」
おい、まずは手を合わせて「いただきます」をしろy
バタッ
急に土屋は倒れた。ガクガクと震え始めている。顔は青ざめ、目は虚ろになってきている。
このあまりに急な出来事に俺達は絶句し、反応が遅れた。
「(ムクリ グッ)」
土屋が起き上がり、親指を立てる。だが、明らかにおかしい。顔は青ざめて、足はボクシングでKOされた選手みたいにガクガクしている。俺は卵焼きを掴み、嗅いでみる。
・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・おい、姫路」
「なんですか?」
「この卵焼き明らかに薬品の臭いがするんだが…、何を入れた?」
「え?酸味が足りないかなと思って」
いや、卵焼きに酸味自体あまり必要ないよな?
だが、その次の発言は俺をきれさせた。
「塩酸を少々」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?
「さっきなんつった?」
代表も動揺してもう一回聞き直した。
「塩酸を少々」
カチンッ
「おい、姫路。話があるからちょっと来いよ。」
「え?はい。」
~雄二サイド~
天龍は姫路を屋上から連れて行った。その直後、怒号が響いた。
「料理なめとんのかぁ!貴様はぁ!!!!!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「ごめんで済む問題だったらここまで怒らんわくそったれがぁ!!!!!!」
めっちゃ怒ってるな、天龍。明久や秀吉、須川にムッツリーニまで震えてるぞ。俺?これは武者震いだよ。
島田はムッツリーニと同じタイミングで食べたので痙攣を起こしている。大丈夫か、コイツ?
フランは不思議そうな目で俺達を見ていた。
この後、姫路は料理禁止になったとか。
次はラブレター編でも書きましょうかね。