バカテスと艦これと東方   作:海棠

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第19問

~天龍サイド~

 

「どうしようもないな、あのバカどもは」

と代表が溜息交じりに言う。

「俺もそう思う」

と須川が言った。

「どうした、須川?追いかけないのか?」

代表が訊く。

「FFF団は脱退したからな。それよりもこの紐をといてくれないか?」

「ああ、わかった。」

と返事しながら俺はナイフで須川のロープを切る。

「どうして束縛されてたんだ?」

「いや、佐藤とお弁当交換しただけなのにあいつらにつかまったんだ。」

「本当に油断ならないな。」

代表が言った。俺は一応女子だが覚えておこう。

「で、土屋は何故?」

 

「・・・工藤と一緒に登校してたら…。」

 

は?

「それだけで?」

「・・・それが奴らだ。」

マジで呆れるしかない。

「木下はいつも通りか。」

「?」

 

「お前ら、まじめに自習n・・・どうしてお前ら以外いないのだ?」

 

あ、西村先生。

「ああ、鉄人」

「西村先生と呼べ」

とか言われながら代表が拳骨をくらわされる。ヒュ~、いて~。

「・・・西村教諭。実はこういうことがあって・・・。」

 

~木下説明中~

 

「・・・ということなのじゃ」

「全くあのバカどもは・・・。」

西村先生も呆れて溜息をついていた。

「此処は俺達に任せてもらっても大丈夫ですか?西村先生。」

「・・・ああ、彩樹に免じて任せる。」

やったぜ。

「で、話変わるんですけど」

「なんだ?」

「フランは?」

「今日も欠席らしい。」

そう言うと西村先生は教室から出て行った。

「フラン、欠席多いな・・・。」

病弱なのか?

そんなことを思いながら俺はさっき吉井が落とした雑誌を拾う。題名は『HUMITUKICONNECT』とある。どうやら第24号らしい。

ったく・・・。

「こんなのどこで発行するんだか・・・。」

「新聞部が発行してるらしいぞ?」

アイツらは掲示板の仕事だけしてろ。

そんな事を思いながら1ページ目を開ける。

 

『彼氏にしたい男子生徒ランキング

 第一位:吉井明久

 第二位:坂本雄二

 第三位:彩樹天龍

 第四位:土屋康太

 第五位:須川亮 』

 

どうやらここには一位から五位までしか書かれていないようだ。

 

・・・ん?

「何故俺の名前が書かれているんだ?」

「え?あ、本当だ。」

「・・・勘違い?」

ありえそうで怖い。去年なんか女子から大量のバレンタインチョコもらったし。

「あ、俺5位なんだ」

「・・・まさかのベスト5入り」

俺達は少しばかりその雑誌を読み進める。

そしてあるページで手が止まった。

そのページにはこう書かれている。

 

 

 

『姫路瑞希の思い人に送るおいしい肉じゃが講座(DVD&Blu-ray講座付き)』

 

 

 

特典映像つきなんて手が込んでるな。・・・いや、そうじゃないか。

「・・・おい、これ。」

と代表が言いかけてくる。

「・・・言うな、言わないでくれ・・・!」

土屋が少し震え始める。あの時のトラウマか・・・。

「で、でもよ!」

と須川が言いかける。

 

 

「ふ、普段姫路さんがどんな劇薬を入れてるか知りたくないか?!」

 

 

・・・成程、多少は対処しやすくなるか・・・。

「そ、そうじゃのう。せっかくじゃし、見てみるかのう。」

「・・・そうだな。しかも映像特典付きか。こっちの方が読むより早いな。」

とかいいながら俺はバッグからブルーレイを取り出すとそのDVDをセットした。

「「「「「・・・。」」」」」

俺達は真剣に画面を見る。

 

 

『姫路×吉井の女子ごはん』

 

 

まず最初のテロップがこれだ。

 

・・・ゑ?

 

「おい、天龍。さっきのテロップをもう一回見せてくれ。」

「ああ」

少し巻き戻す。

 

『姫路×吉井の女子ごはん』

 

・・・ああ。

「あいつ、くわされたのか…。」

「あの時、心肺停止してたのはそのせいか…。」

「・・・天龍がいなかったらヤバかった。」

「AEDが効かなかったしのう…。」

「天龍が思い切り鳩尾を殴ったからな。」

殴ったのは賭けだったがな。

音声が流れる。

 

 

『作って楽しい、食べて楽しい姫路の女子ごはん。今日のメニューはあの人の舌もとろける特性肉じゃが。これを食べたらほかの肉じゃがを食べられること間違い無し。』

 

 

「物理的にな」

「「「「うんうん」」」」

 

『トラウマになること保証付き。』

 

料理食ってトラウマになること自体おかしい。そして保証するな。

 

『では、食材です。』

 

「「「「「(ゴクリ)」」」」」

俺たち全員固唾をのんだ。怖いかって?もちろんです、ピンクですから。

 

『まず材料はじゃがいも4個、玉ねぎ1個、しらたき1玉、牛肉200g、グリーンピース大さじ4、しょうゆ大さじ4に、みりん大さじ3、食塩小さじ1、水2カップに隠し味です。』

 

「あれ?」

「普通・・・だな」

材料は普通だな。・・・隠し味ってなんだよ。

「隠し味ってなんだよ」

どうやら代表も同じことを思ったようだ。

 

『まず下ごしらえとして皮をむいたじゃがいも、玉ねぎと牛肉を適当な大きさに切ります。

 お鍋に油をひいて、玉ねぎを透明になるまで炒めます。

 そのあと、牛肉、じゃがいも、しらたきを加えてさらにいためます。

 ほどよく炒めたら、水、砂糖、しょうゆ、みりん、お塩をいれて、よく煮込みます。』

 

「普通だ」

「「「「うん」」」」

 

『ほどよく煮込めたら、ここで隠し味です。』

 

全員に緊張が走る。

 

『濃硫酸45CCを加えます。』

 

「「「「「?!!!」」」」」

馬鹿じゃねぇの?!馬鹿じゃねぇの?!!

 

『これにより、じゃがいもに含まれるデンプンが活性分解をおこし、単糖類にかわり甘味がまします。」

 

ない。絶対ない。

 

『仕上げに、しっかり煮込んだ肉じゃがの火をとめて、隠し味にクロロ酢酸を加えます。

 さっぱりした酸味が食欲をそそりますよ。』

 

・・・肉じゃがに酸味って必要だったか・・・?必要かもしれないがクロロ酢酸はおかしいだろ。

 

『このとき一緒に防腐剤として硝酸カリウムを入れましょう。美味しさが長持ちし、お弁当にも喜ばれます。』

 

絶対に喜ばれないな。防腐剤なんて毒だろ。

 

『最後によく掻き交ぜてから、もう一度強火で煮込みましょう。これで完成です。

 コツとしてはのんびりしていると、鍋まで溶けてしまうので素早くガラス食器に移しましょう。』

 

「何故鍋が溶ける事態になるんだよ!」

須川が少し大きな声で言う。全くその通りだ。

・・・・・・・・・・いや、待てよ。

 

 

 

1:濃硫酸が加水分解すると炭素が出てくるから灰になる。

2:濃硫酸は脱水作用も引き起こす。

3:そもそも塩酸と硝酸が混ざると「王水※」になる。

4:結論として食った人は死ぬ。

※王水とは・・・

 金さえ溶かす強力な劇薬。プラチナも溶かすことが出来る。

 

 

 

・・・よし。

「ちょっと姫路探してくr(ガチッ)離せ、代表!」

「おい、待て。試食シーンがまだだろうが!」

「結果なんてもうわかりきったことだろうが!」

「明久は大丈夫かもしれんだろ!」

「絶対ねぇよ!」

 

『では、試食していただきましょう。』

 

「「「「「・・・。」」」」」

 

 

『ガタン カランカラン ドサッ』

 

 

まあ、そうなるな。

プツン

俺はブルーレイを切る。

「・・・姫路探してくるわ」

「・・・俺も協力する」

「そのためにはまず明久をかくまわないと」

「スピードが命じゃ、短時間で済ませよう。」

俺達は明久を探しに行くことにした。




活動報告にバカテストを掲載します。

皆様、興味が向いたら、ぜひ回答してみてくださいね?
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