バカテスと艦これと東方   作:海棠

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土屋康太と工藤愛子の最初の出会いです。

一年生の時に知り合ったという設定にしています。

後、土屋が工藤に触れている描写がありますがその時は鼻血を必死になって耐えていたという設定で。

更に後半はそんなことを忘れていたという設定で。


第23問

・・・俺は小さいころから綺麗なものや美しいものが好きだった。

 

 

自然や夜景、それに人など、全ての綺麗なものや美しいものが好きだった。

 

 

美しい。しかも、その美しさが心を打たれるような美しさが俺は好きだった。

 

 

中学に入ってからもそれは変わらなかった。

 

 

・・・皆はよく『女子』が好きだと言うが、そうじゃない。俺がよく『女子』を撮るのは撮り方によって美しさが際立つからだ。俺はその方法を研究していたんだ。『男子』なぞどんな方法で撮っても美しくない。

 

 

・・・俺はそのうち『人間』自体に深い関心を持った。だから、保健体育に情熱をささげたのだ。全てを知りたかった。だから、知らなかったら必死になって調べた。

 

 

・・・そんなことを理解してくれるはずはないのだ。カメラを叩き割られたり、蹴られたりした。だが、俺は追い求め続けた。この高校に入ってからもだ・・・。

 

 

・・・俺が明久たちと知り合っていくらか月日が経った頃、一人の女子生徒が転校してきたことを知った。俺とは別クラスだが、俺は一枚でもいいからその姿をカメラに収めたいと思った。俺は得意の身体能力や情報網を駆使し、その女子生徒を突き止めた。

 

 

撮影には成功した。しかし、それを現像してからが問題だったのだ。現像してみてみると俺は何かわからない衝撃にかられた。

 

 

今まで感じたことが無かった。心臓がバクバクと胸を叩いていた。呼吸が荒くなった。

 

 

その次の日は別のアングルから撮ることにした。結果は同じだった。その時から彼女のことを考えていたら胸の中がもやもやした。

 

 

・・・その写真を兄貴に見られたのが不幸中の幸いだった。親父だったらどうなっていたか・・・。そして、俺は事情を説明すると兄貴は笑いながらこう言った。

 

 

『そりゃあ、お前恋だよ!』

 

 

恋?意味が解らん。俺は彼女のことを『被写体』と考えたことはあるが『恋愛対象』としてみた覚えはない。そう反論すると兄貴にはこう返された。

 

 

『そう思ってるだけだ』

 

 

次の日の放課後、また撮ろうと思い背後の物陰に隠れていた。すると

 

 

「そこにいるの、誰?一昨日からずっとつけてきてるでしょ?」

 

 

ばれた?!俺は身を隠そうとその場を離れようとするがうっかりこけてしまった。

 

 

幸いカメラは無事だった。だが、その女子生徒につかまってしまった。

 

 

「君だね?ずっとボクをつけてくるのは」

 

 

その女子生徒を見る。俺は直感的に思った。

 

 

『可愛い』、と・・・。

 

 

お世辞にも美人ってわけではない。だが、その気楽そうな目、活発そうな声。正に明るさを体現したような人間だった。

 

 

「そのカメラ、見せてよ」

 

 

俺は抵抗したが空しくも捕られてしまった。俺は終わったと思った。

 

 

「・・・あれ?なんでボクしかとってないの?」

 

 

俺は返答に困った。まさか「貴方に恋心を抱いてたんだと思います!」と言えるはずがない。

 

 

はて、どうしようか・・・。

 

 

そう考えた末、俺はこう返した。

 

 

「・・・あなたが、可愛かったからです・・・!」

 

 

・・・一旦の静寂。

 

 

「え・・・?」

 

 

彼女がカメラを手放してしまったため、俺が滑り込んでキャッチする。残念ながらスカートの下はスパッツだった。

 

 

「もう一回言って?」

 

 

俺は立ち上がるともう一回言った。

 

 

「あなたが・・・、可愛かったからです・・・!」

 

 

またもやくる静寂。

 

 

ポロッ

 

 

突然、彼女の眼から泪がこぼれた。

 

 

俺はひどく焦った。何か泪を拭くものが無いかと思ってポケットをあさったが残念なことか、そんなものは持ち合わせていなかった。

 

 

俺は仕方なしに近くの公園まで彼女を連れて行く。

 

 

彼女は泣き声を上げながら何故泣いたかを説明してくれた。

 

 

それによると、彼女には友達がいなかったそうだ。そして、ひどく孤独感を味わっていたそうだ。また、元々が大人しかったのでよく苛められていたのだ。明るくしているのはそれを恐れてであり、俺に気付いたのは自分が誰かに見られているような気持ちになったからだそうだ。

 

 

事情を説明して泣きやんだ後、彼女は涙声で訊いてきた。

 

 

「貴方の名前、なんていうの・・・?」

 

 

「・・・土屋康太」

 

 

「土屋君・・・?」

 

 

「・・・なんだ?」

 

 

こっちは耐えるのが精いっぱいだ。こんな可愛い子に涙目に上目遣いされたら死にそうになる。

 

 

「ボクと友達になってくれる・・・?」

 

 

俺はその時、何を考えたのかはわからない。だが、これを言った方が良いと直感的に思ったのだ。

 

 

 

「寧ろ、俺と付き合って下さい・・・!」

 

 

 

静寂が訪れる。

 

 

「・・・いいの?私でも」

 

 

「・・・構わない!・・・むしろ喜んで付き合いたい!」

 

 

俺は彼女の肩を掴んで言った。

 

 

「あ、あ、あ・・・」

 

 

彼女の目から大粒の泪がこぼれる。

 

 

「ありがとう!」

 

 

そう言いながら抱き着いてきた。

 

 

俺はそのまま、しばらく抱き返した。

 

 

帰った後、俺は鼻血を出して倒れたが。

 

 




やべぇ、イケメンに書き過ぎたwww
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