~天龍サイド~
相手チームが食中毒を起こしたようで不戦勝となり、帰ってくると声が聞こえた。
「で、そいつを探してんのか?おチビちゃんたちは」
「おチビちゃんじゃないよ!」
「お姉ちゃん、少し違います・・・。」
ん?誰かいんのか?
「おい、代表。誰と話してんだ?」
「あ、天龍だー」
「あ、天龍さ~ん」
「うおっ」
いきなり抱きついてきた。って・・・。
「何だ。春雨に夕立か。」
「わざわざ来たっぽい~」
「来ちゃいました~」
皆が不思議そうな顔をする。
「そいつらとどんな関係なの?」
「え?同居してるだけだが?」
『エェ~~~~~?!!!!!!』
うるさい。
「異端者には死刑を!」
「我ら、異端試問会!」
俺、女だよな?
「突撃ぃぃぃぃいいいい!!!!!!!!!!!」
「西村せんせー!こいつらが暴行しようとしてきまぁーす!」
俺が叫んだ瞬間、西村先生が飛び込んできた。さすがですぜ、西村先生。
「貴様ら、補習を受けたいようだな」
『いえ、滅相もない!』
「なあ、お前ら。手伝ってみないか?」
俺は馬鹿共をスルーして二人に聞く。
「やりた~い」
「やってみたいです~」
「サッ)・・・計測は任せろ」
「ぶっ殺すぞ、土屋」
「・・・冗談」
俺は土屋にクギをぶっさしておく。
「すいませ~ん、和風喫茶ってここですか~?」
この声は北上か。
「はい、そうです。席へ案内しますね」
と俺は北上を案内する。
北上は席に座ると私に小声で話しかけてきた。
(で、どうなの?)
(今日中にやるのは無理だ。明日に持ち込む予定だ。)
(作戦とかあるの?)
(あったら苦労しねぇよ)
(青葉にも情報を得る為に走らせてるけど)
(そうか。アイツはこの手に関しては信頼できるからな)
(でしょ?だから走ってるんだ。アイツもやる気満々だからね)
(お前は?)
(私も一応やる気だよ。あんたほどじゃないだろうけどね)
(まあな)
俺は話終えるとメニュー表を差し出した。
~しばらくして~
「あ~、似合ってる~」
「似合ってます~」
「当たり前だろ?俺が縫ったんだからよ」
俺は着替え室で二人を着終わらせた後、教室へ戻った。
この後、事件が起きたことも知らずに。
~明久サイド~
「あれ?亜紀たちは?」
僕らが試合から戻ってくると秀吉や天龍さん、夕立ちゃんや春雨ちゃんを除く女子勢がいなくなっていた。
「どこ行ったんでしょう?」
隣にいる明菜も不思議そうに言う。
この小説を読んでいる人は思い出してほしい。我がFクラスは53人。そのうち女子は6・・・、間違えた。7人しかいない。今は+αで二人はいっているから9人か。秀吉は女子じゃないからカウントしない。そのうちの6人は消え去ったとなる。つまり残りのほとんどは、むさくるしく嫉妬深い男子と絶滅危惧種級に少ない女子しかいないという事だ。
「「どしたの、皆~?」」
鈴谷さん達がいたから4人か。
「鈴谷にフラン、ほかの皆は?」
「え?いないの?わたしがトイレに行ったときにはいなかったからどこ行ってたのか探してて」
「いつくらいだ?」
「え~と…、15時くらい?」
確かに気の抜けやすい時間だけど、急にはいなくならないだろう。
「・・・雄二はいるか?」
どこから来たの?ムッツリーニ。
「どしたのさ?」
少し焦ってるように見える。
「・・・姫路たちがさらわれた。」
この時、僕の脳天に稲妻が落ちたような感覚が走った。
「誰に…?」
「・・・不良に。」
「場所は?」
「・・・近くのカラオケ」
「ムッツリーニ。情報は?」
雄二が入ってくる。
「・・・近くのカラオケにいるようだ。」
「攫われてるのか…。チッ」
雄二が苦虫をかみつぶしたような顔で舌打ちする。
「・・・どうやら霧島も攫われているみたいだ。」
プチンッと何かが切れる音がした。
「…何と言った?」
雄二、ガチ切れです。