バカテスと艦これと東方   作:海棠

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第34問

~明久サイド~

 

 

プチンッと何かが切れる音がした。

 

「…何と言った?」

あ、雄二がまじで怒ってる。

「…霧島翔子も攫われている。」

 

ダッ

 

雄二が駆け出そうとする。

 

ガチッ

 

それを彩樹さんに止められる。

「離せ、天龍!はやく翔子を助けねぇといけねぇんだ!」

「馬鹿野郎!テメェが慌ててどうする!」

「あわててなんかない!」

「一旦黙ってろ!深呼吸しろや!」

雄二は言われるがままに深呼吸をする。

「・・・すまなかった。俺としたことが・・・。」

「その反応が普通だ。」

そう言いながら彩樹さんは僕らの方を向いて左手の親指を立てて、入口の方へ振った。

「行くぞ、バカ野郎共。」

僕らはカラオケ店へ向かった。

カラオケ店へ向かっていく途中に様々な情報が解った。

 

・攫われているのは、秀吉のお姉さん、姫路さん、島田さん、亜紀、霧島さんの5人。

 

・不良はおよそ7人。

 

・武器として金属バットを持ってるくらい。後は拘束するためのロープ。

 

これくらいだ。

カラオケ店の前に着いた。

「ここが例のカラオケ店か・・・。」

「よし、お前ら。行くぞ」

「まだだ、代表。」

「なんで?」

「まず役割分担を決めとかねぇと」

「何故決める必要がある。」

彩樹さんは呆れた目で僕らを見た。

「恐らく店員もグルだ。止めねぇわけねぇだろうが。普通はよ」

「それも、そうか・・・。」

「吉井、代表。アンタらは全力でいいから店員を潰してくれ。」

「わかった」「おう」

僕と雄二は頷く。

「土屋は監視カメラのハッキングを任せる。大丈夫か?」

「・・・この土屋康太に、不可能はない。」

あ、ムッツリーニも怒ってる。

 しかし、どうしてこんな状況で彩樹さんは冷静に指示をとばせるのだろうか?僕は不思議でならない。

「木下に須川は増援が来ないようにしてくれ。」

「どうするのじゃ?」

「ホイ」

彩樹さんは二人に拳銃と弾丸を渡す。渡した拳銃は秀吉はコルトSAAで須川君はコルト・バイソンか。って・・・・。

「何ナチュラルに渡してんの?!」

「ん?じゃあこれで」

 

 

スッ(恐らくマグナム弾

 

 

「違う、そうじゃない。なんで拳銃を渡してんのさ!」

「ハァ?じゃあこれだな」

そう言うと彩樹さんは持ってきたバッグから何かを取り出す。

 

 

ガチャ(エンフィールドL85A1

 

 

「たまに弾が出ることがある鈍器渡そうとしないで!」

「殴れるからいいだろうが!」

それもそうか。

「で、彩樹さんは?」

 

「俺が単身で救出に向かう。」

 

「「「「「は?」」」」」

「数が多いだけ邪魔だからな。」

「ハァ?!お前正気か?!」

「正気も何も俺はマジで言ってるんだぜ?」

「・・・死にに行くのと同じだ!」

「大丈夫だ。ただじゃ死なねえよ。」

彩樹さんは笑いながら言う。

 

「じゃあ、やるか。」

 

全員頷くとカラオケ店に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~天龍サイド~

 

 俺は廊下を歩いていく。少し早めに、焦らずと。

そして、目的の部屋の前に着いた。中から声が聞こえる。

「ヘッヘッヘ、安心しな、お嬢ちゃん方。悪いことはしねえ。ただ囮となってもらうだけさ…。」

「何する気!」

「いやだー!怖い―!」

「・・・嫌、・・・嫌・・・!」

「きっと後悔するわ!ええ!きっとどこかでね!」

「うるせえ女だ!」

 

ガッシャーン

 

「きゃあ!」

俺はふうとため息をつくとガチャッとドアを開ける。

「何だ、お前は?」

「いえ、少し楽しそうでしたので」

等と言いながら、近くにいた不良の肩を掴む。

「?」

「うちの奴らがお世話になりましたね!」

そして、股間を蹴り上げた。

「はぐぉお?!!!」

男はうずくまった。他の奴らが口々に言う。

「こいつだ!やっちまうぞ!」

「おう!」

しばらく俺はうまいこと避けながら攻撃していた。この調子ならいける!そう思った直後、後頭部に衝撃が走った。

「ヘヘッ、油断したなぁ。」

金属バットか・・・!起き上ろうとしたが、間髪入れずに殴られる。蹴られる。踏みつけられる。頭部から出血していた。視界が少し赤い。無理矢理起き上がらされると腹にパンチが来る。正確に言えば鳩尾か。口から血を吐く。

「ゴフッ・・・」

そして、俺は気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロス

 

 

 

 

 

 

 

 

~神田サイド~

 

 彩樹さんが…!彩樹さんが…、やられてしまいました……!私たちがふがいないばっかりに…、彩樹さんが…!そう思うと涙がこみ上げてきました。情けなかった。自分が情けなかった。私がこんなことになったばっかりに…!彩樹さんがあそこまで酷い目に合わされるなんて・・・!助けてよお、明久ぁ・・・!

「ヘッ、邪魔者も片付いたことだし。やるかぁ」

「抵抗もできないしな。」

・・・嫌!・・・嫌!私はそう思いながら震えていました。しかし、

 

「ガァ?!!」

 

『?!』

全員その場にいた人たち皆びっくりしました。何故なら・・・。

 

 

 

 

 

 

何故なら、彩樹さんが悪い人の一人の首を絞め上げていたんですから。

 

 

 

 

 

 

その時、彩樹さんは血まみれでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~天龍サイド~

 

 俺は起き上がると男の一人の首を絞める。口から泡を吹き、ガクンッとなると俺は手を放した。男は力なく倒れる。それを蹴飛ばすとゆっくりと残りの奴らの方を向いた。

「か、かかれー!」

「お、おうよ!」

 俺は殴りかかってきた奴の顔面にストレートをお見舞いする。陥没したように見えた。次にきた奴をラリアットで潰す。顔面に当てる。足が浮いていた。そのまま背中を打ち付けていた。金属バットで途中頭を殴られたが、カウンターで殴り返す。次にとびかかってきた奴の髪を掴んで机にたたきつける。血が飛び散った。女子が悲鳴を上げる。更にもう一人の鳩尾を殴ってうずくまったところを蹴り飛ばし、もう一人の顔面に膝蹴りをくらわす。間髪入れずに股間を蹴り上げる。最後の奴には俺が飛びかかってドアにたたきつける。ドアが外れて廊下に倒れる。其処に俺が間を開けずにマウントポジションに乗っかり、殴る。殴る。殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴るナグルナグルナグルナグルナグルナグル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 気が付くと俺の拳は血まみれに、殴られていた奴は痙攣を起こしていた。顔はほとんど原型がない。顔の周囲には血溜まりが出来ていた。俺は顔をぬぐいもせずに女子の方を向く。少し怖がっていたが、気にせずにロープをナイフで切った。俺は女子どもに早く店から出ていくよう指示すると、ロープで不良どもを縛っておく。どうせ片付けてくれるだろ。俺は少し溜息を吐くと、皆の所へ向かった。後ろから声が聞こえた。

 

 

「いや~、これは良い情報材料ですね~。」

 

 

・・・あいつか。ホント神出鬼没だな。俺はフッと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~明久サイド~

 

「明久~」

「ごめんね、怖かったね。もう大丈夫だよ。」

僕は泣きながら抱き着いている亜紀をなだめていた。

「えぐっ・・・えぐっ・・・」

「済まなかった翔子。俺がもう少ししっかりしていれば…!」

「・・・ううん・・・!雄二のせいじゃない・・・!」

「怖かったわ…」

「姉上、もう大丈夫じゃ。」

「うわあああん!」

「姉上、よくこらえたのお…。」

周りも同じか。ついでに島田さんと姫路さんは工藤さんとムッツリーニがなだめている。

「ところで彩樹さんh・・・!」

僕は言葉を詰まらせた。当たり前だろう。

 

 

 

血だらけのクラスメイトが出てきたら誰だって驚くに決まっている。

 

 

 

「てん・・・りゅう・・・?どうしたんだ、それ…。」

雄二が聞く。

「・・・少し手間取っただけだ。帰るぞ。」

僕らは帰ることにした。

 

不良のその後は知らないまま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~NOサイド~

 

不良たちが意識を戻すと真っ暗だった。いや、正確に言えば目隠しをされていた。更に椅子に座らされ拘束されていた。

「気が付きましたか?」

誰かが話しかけてくる。

「何を…、する気だ…。」

1人が問いかける。不安なのだろう。声が弱々しくなっていた。

「ちょっと情報を聞き出そうと思いましてねー?」

声の主は楽しそうに言う。どうやら楽しみにしているようだ。

「じゃあ、それ用の準備をしますねー。」

と言った後、少し静寂が訪れる。

「では、始めまーす。あ」

ぱんっと手を合わせる音が響く。

 

「貴方達の座っている椅子、電気椅子ですからね?嘘をついたと思ったら、殺しますよ?情報さえくれたら助ける『かも』しれませんがね?」

 

「わかった!わかった!嘘はつかない!」

彼女はにやりと笑うと質問をし始める。

「じゃあ、一つ目。何のためにさらったんですか?」

「・・・営業妨害だ。」

「そうですか。次、何故カラオケ屋に?」

「・・・あそこなら一番解りやすいと思ったからだ。」

「あれ、変ですね?攫うんだったら解らないような場所にいく方がよかったのでは?何か待っていたのですか?」

「・・・吉井明久と坂本雄二をおびき寄せるためだ。」

「それで使ったと」

「ああ」

「で、実際に来たのは?」

「女だった。」

「特徴とか覚えてます?」

「確か…、左眼に傷があったな。」

「他には?」

「紫色」

「何が?」

「髪が」

「よく覚えてますね」

「印象に残ってたんだろうな」

「名前は知ってます?」

「いや、知らん。」

「本当に?」

「本当だ!信じてくれ!」

「いいですよ。信じましょう」

「ホッ・・・」

「・・・ところで」

「なんだ?」

 

 

「誰に命令されたんですか?」

 

 

「え・・・、それは・・・。」

「電気椅子」

「やめてくれ!竹原と言う人だ!」

「・・・へえ~、そうなんですか。」

「あいつは俺達に金と2枚の写真を渡してこういったんだ。『吉井明久と坂本雄二を殺せ』と!だからやったんだ!」

「嘘ではないですよね?」

「本当だ!本当だから!」

「そうですか…。成程。」

彼女はにやりと笑うと言った。

「これで質問は以上です。」

「そうか、だったらこれを外してくれ。」

「何を言ってるんですか?」

「は?」

 

「誰が助けると言ったんですか?」

 

「お前が言ったろうが!」

「え?私は『助けるかもしれない』とは言いましたが」

 

 

――――『助ける』とは一言も言ってませんよ?――――

 

 

「貴様、まさか…!」

 

「あ、自己紹介を忘れていました。私、青葉と言います。よろしくお願いします。そして」

 

 

――――サヨウナラ――――

 

 

次の瞬間、電気椅子が作動した。悲鳴が上がった。

「う~ん、上手く焼けちゃいましたね~。」

と彼女は言った。

「じゃあ、あの人に処理してもらいましょう♪」

彼女は楽しそうに死体を片付け始めた。

 




青葉
種族:人間
性別:女
国籍:日本
誕生日:2月4日
誕生花:ヒトリシズカ
花言葉:静謐(静かで落ち着いていること。また、そのさま。)
一人称:「私」
CV:洲崎綾
身長:175㎝弱
バスト:C(?)
好きな食べ物:パスタ(と思われる)
嫌いな食べ物:チーズケーキ(らしい)
好きな単語:情報
家族構成:不明
飲んでみたいアルコール飲料:不明
好きな戦車:不明
好きな国:不明
特殊能力:『強制完全自白』
 人の知っている情報を完全に自白させる。
解説 
 対テロリスト用武装集団「A.K」の「Tiger」の一員。彼女の経歴はほとんど謎に包まれている。大体の人には敬語を使う。かなり外道な所があり事情聴取の時にそれが大きく出る。何となく胡散臭いが、情報は絶対と言っていいほど正確な事ばかりなので信頼はされている。天龍とは何だかんだで仲がいい様子。「いつもどこかで神出鬼没。這い寄る外道。その時の恐さはクトゥルフ級」(天龍談)
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