~雄二サイド~
俺は防戦必死になっていた。時々俺がカウンターに動こうとしたら呼んだかのようにバックステップを踏まれる。相手は明久の妹だ。しかし、召喚獣の操作がそこまでうまいというわけではない。というより、アイツがすごいだけだが。それでもここまで抑え込まれるとは思わなかった。幸いなことにアイツの攻撃は一個も当たっていない。
「チィ・・・!」
俺は舌打ちする。まさかここまで相性が悪かったとは・・・!
~三人称サイド(CV:水どうのナレーター)~
此処で皆様に一つ、説明しよう。
彼らの持っている武器を思い出してほしい。吉井明久は木刀、吉井明菜は銃剣、霧島翔子は日本刀、坂本雄二はメリケンサックだ。今、戦っている組は坂本雄二氏と吉井明菜氏だ。しかし、これが坂本雄二氏が苦戦する原因にもなってしまったのだ。
そもそも、銃剣という武器を思い出してほしい。あれは突撃用に作られたものであるため、振って斬ることにはまったく向いていない。突くことが専門となる。
これに対し、メリケンサックは超近距離戦御用達の武器である。しかし、これでも彩樹天龍氏等がもっている刀に対しては意外と相性がいいのである。理由がある。拳を突きだせば、防ぐことが出来るからである。槍などの突く専門の武器に対して相性は最悪でなる。いや、まだ槍はまだいい方だろう。懐に潜り込めば一方的にやれるからだ。
しかし、銃剣だと話は違ってくる。先程も説明したように銃剣は突撃専門でつくられた武器である。銃剣道をやったことがある人や見たことがある人はわかりやすいと思うが銃剣は体の半分ほどの長さがある。構えるとそんなにリーチは長く見えないが、実際に戦うとその長さが真価を発揮するのだ。しかも、そのある意味中途半端なリーチのせいで懐に中々もぐりこめない。坂本雄二氏はそれに苦しめられているのだ。しかし、もう一つ理由がある。銃剣は突き以外の攻撃に向いていないことが理由である。つまり、メリケンサックでは防ぎにくいのである。吉井明久氏は其処まで考えて自分の大切な妹を倒すべき悪友にぶつけたのだ。恐るべし、吉井明久・・・!
~明久サイド~
ヤバい、マジで死ねる・・・!
僕は今必死になって霧島さんの攻撃をよけながら木刀で突きを入れていた。だが、カスダメしか入らねぇ。
2年Aクラス代表 霧島翔子 200点
点数に補正がかかる。しかし、いまだに40点しか削れてないのか・・・!
原因はあの防具だ。固すぎる。僕の今の点数では一点集中しても破壊することは難しいだろう。寧ろ、ヒビを入れることすら無理かもしれない。
ザクッ
「ガァ・・・?!」
右腕に激痛が走る。召喚獣を見ると右腕にずっぷりと日本刀が刺さっていた。
「くそがぁ!」
僕は霧島さんの右手を木刀で叩き割るとすぐに距離をとった。
続く