第40問
~吉井サイド~
僕はいつも通りに学校に来た。そして玄関で秀吉と会い靴箱を開けると手紙が入っていた。
秀吉が覗き込んでくる。
「ラブレターかの…?」
「・・・。」
「・・・!明久?!どうしたのじゃ?!」
「っ・・・。ゴメン、前の出来事が・・・。」
「ああ、逃げ惑った時かの?」
「それそれ」
「で、中身は?」
「まだ見てないよ。・・・って、須川君?!」
僕らが後ろを振り向くといつの間にか須川君が後ろに立っていた。
「いつの間におったのじゃ?!」
「いや、さっきからいたが?」
「「全然気づかんかった・・・。」」
「それだけそっちに集中してたんだろ。で、吉井。それ中身は?」
「う、うん」
僕は中身を開ける。
「こ、これは・・・!」
「うわ・・・。」
二人は絶句した。僕もそうだ。
『同クラスの女子に近づくな。もし近づいたらコロス』
の書かれた紙と共に
僕の女装写真があったのだから(第20問参照)。
「・・・最悪だぁああああああああ!!!!!!」
僕の朝は最悪から始まった。
「はぁ~・・・・・」
僕は大きなため息をつく。
「大丈夫か?」
「ほっといてやろうぞ・・・。」
どうしよう・・・。
「どうしたんだ、お前ら?」
「あ、彩樹さん・・・。」
彩樹天龍。彼女は僕らFクラスの代表補佐を務めている。
「どうした、吉井。変な顔して。まるでこの世に絶望したみたいな顔してるぜ?」
何故こうたとえが的確なのだろうか?
「そんなに変な顔してる?」
「顔面蒼白の上に死んだ魚のような目だぜ?」
「本当に?」
「ああ」
鏡ないかな・・・。って、そうじゃない。
「ねえ、彩樹さん」
「なんだ?」
「もし、もしもだよ?僕の女装写真を手に入れたらどうするの?」
「・・・急にどうした、お前。」
「いや、僕は君に訊いてるんだよ」
「そうだな・・・、とりあえず亜紀に渡しとくわ」
亜紀になら見られてもいいや。
「何かあったのか?」
「いや!な、何もないよ?!」
「何してるの、二人とも。」
其処に僕の天敵である島田さんがやってきた。
「「うわ・・・。」」
「何よ、その反応」
「自分の胸に聞け。いや、聞く胸もないか」
彩樹さんにパンチが繰り出されたが彩樹さんはその手をひねって関節技をかけていた。
ゴキィ
今、明らかに変な音したよね?
「私も気になります。」
「姫路さん・・・。」
君は呼んでないんだよ。
「何でそんな疲れたような顔になってるんですか?」
「亜紀、君を待ってたんだ。」
やはり僕には君しかいないようだ。
「ん?なんだこれ?」
彩樹さんが僕がうっかり落としてしまった脅迫状を拾い、中身を見ようとする。
「あ、彩樹s(ガシィ)イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイt(ry」
僕にアイアンクローをかける意味は全く持ってない筈だ・・・!
「あー、そういうことか。」
彩樹さんが拘束から解放する。凄い痛い。
「これは土屋に聞くべきだろ。」
「ああ!成程、彩樹さん!流石は代表補佐だね!」
「いくら俺でもこれは照れるな」
全然照れてる風には見えないけどね。
「じゃあ、いってくるね~」
僕は教室から出て行った。
『ピンク、お前がもし吉井の女装写真を手に入れたらどうする?』
『その時はバックアップしまして~』
『おう』
『世界中に明久君の魅力を伝えます』
『やめろ』
『姫路。公開処刑というのじゃ、それは』
『そうなんですか?』
・・・聞かなかったことにしよう。
「ムッツリィ~ニィ~」
僕はムッツリーニに助けを呼ぶ。
「何だ、明久か」
「・・・どうした?」
チッ、先客がいたか。雄二め・・・!
「雄二は何でいるのさ?」
ココは平穏を装って訊こう。
「・・・これを聞いてくれ」
雄二はMP3プレーヤーを取り出すと再生した。
『翔子、結婚しよう』
・・・・・・・・・・・う、うん。
「・・・雄二」
「・・・なんだ、明久」
「結婚は親の許可アリだったら男性は18歳で女性は16歳でできるんだからそれまで我慢したら?」
「違う、そうじゃない。俺はまだ結婚するわけにはいかんのだ!」
何でだろう。
「それに翔子は恐ろしいほど機械音痴なんだ。」
「例えば?」
「CDプレーヤーを壊したことがあるんだ。」
・・・それって音痴ってレベルじゃないと思うよ?一種の才能だと思うよ?
「で、明久は?」
「うん、実は…」
説明中
「成程、脅迫されたのか」
「そういうこと。でも、ムッツリーニじゃないんでしょう?この写真は」
「・・・俺だったらもっときれいな角度で撮る」
・・・そういう問題じゃないと思うんだけどな。
「・・・まあ、二人とも俺が尻尾を掴んでやる」
「本当?」「マジで?」
「・・・俺は嘘をつかん」
『こういうことに関しては』が抜けてると思うよ、ムッツリーニ。
続く