バカテスと艦これと東方   作:海棠

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四:一学期期末考査編
第47問


~明久サイド~

 

早くも7月になった。外は十分に暑い。そして、僕らもその暑さにへたばっているのだ。

 

 

「・・・明菜、暑い」

「・・・そうですよね」

僕らは早朝からベッドの上でぐったりとしていた。暑い、暑すぎる。

「・・・ちょっとアイス持ってくるよ」

「お願いします・・・」

僕は冷蔵庫からアイスを取り出し、半分に折ると明菜に渡す。

「ああ~、生き返ります~」

「夏にはやっぱりアイスだよね~」

頭がキーンと来るのは嫌だけど。

 

ピンポーン

 

ん?誰だろう?

「ハーイ、今いきまーす」

僕は玄関に向かう。

 

ガチャッ

 

「お久しぶりですね、アキk」バタンッ

 

・・・待てよ、おつちけ吉井明久。まずは状況整理だ。

 

①明菜と家でぐったりとしていた。

②玄関のチャイムが鳴ったのでドアを開ける。

③向こう側には姉さんがいた。

 

・・・何故姉さんがここにいるんだ?!!姉さんはアメリカ合衆国に行ったはずだ・・・!

『アキく~ん?』

「ちょっと待ってて~」

僕はそう答えると明菜の方へ向かう。

「明菜」

「どうしたんですか?そんなに慌てて」

「姉さんが帰って来た」

「・・・マジで?!!」

「マジで!」

「ありがとね、アキ兄!」

 

此処で皆様に説明いたしましょう。今日は厚い。しかもクーラーが壊れてて使えない。水もぬるい。服に熱がこもる。扇風機は修理に出してる。

僕はそれでもパジャマを着ている。しかし明菜は我慢できなかったんだろう。パジャマを脱ぎ捨て、下着姿で今までいたのだ。それを考えると僕はよく欲情もかかずにいれたものだ、と自分に感心した。

パジャマを着たのを確認すると僕はチェーンを外し、ドアを開ける。

開けた瞬間、僕は顔を手で覆った。明菜は驚いて叫びに近い大声を出していた。

 

「何でバスロープ姿なんですかぁ?!!!」

 

そうなんだ!何故バスロープ姿なんだぁ!!

「い、家に上がって・・・。」

僕は姉さんを台所まで誘導する。

「「姉さん、話がある(あります)!!」」

姉さんは首をかしげる。

「「何故その格好で来たんだぁ(ですかぁ)!!」」

「落ち着いてください」

これで落ち着けと言うのならここまで騒がないよ!!

「これには理由があるのですよ」

「・・・話してくださいよ、だったら。」

「日本は暑いでしょう?」

「それはアメリカでも同じことが言えると思うよ?」

「日本はアメリカと違ってむしむしするでしょう?」

アメリカの一部地域はむしむしすると思うよ?

「だから汗臭くなりますよね」

女性特有のお悩みなのだろうか。僕には理解できない。

「で、それとその格好とどう関係があるんですか?」

明菜が突っかかるように言う。

「バスロープには高い吸水性があるのはご存知でしょう?」

知るかそんなこと。

「汗を吸収してくれるため、私は汗臭くならずに済みます」

・・・ん?待てよ?とういうことは・・・。

「・・・姉さん」

「?」

「どこで着替えたの?」

頼む……!まともな場所で着替えていて下さい・・・・・・!

 

 

「電車の中で」

 

 

「「ハァアアアアア?!!!!」」

非常識にも程があるぐらい非常識だよ、あんた!!

「人目が少なくてよかったです」

グググッ・・・

僕は今、自分の姉を全力で殴りたくなった。この行き場のなくなった拳をどこにぶつければいいんだ・・・!

「だから今、こうしてあなたたちと汗臭くならずに再開することが出来たのです」

僕らは崩れ落ちた。せめて、せめてタオルで汗を拭くという発想はなかったのか………。

「で、二人とも?」

「「ハイ?」」

「約束、覚えてます?」

「「?」」

僕らは顔を見合わせた。

「覚えていないんですか?では、私が二人に物凄いチューを」

「「いえ!

①不純異性交遊禁止!

②ゲームは一日一時間!

③ご飯は毎日三回です!」」

「いえ、今回は一つ訂正を加えさせていただきます」

「「?」」

 

「家族内での異性交遊はOKです」

 

「「WTF?!!!!」」

この人はアメリカで一体何があったの?!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~天龍サイド~

 

俺は一人でくつろいでいた。夕立と春雨は学校のお泊り会でしばらく帰ってこねぇし、退屈だ。

 

ピンポーン

 

「ん?は~い」

俺は玄関へ向かう。

 

ガチャッ

 

「天龍ちゃ~ん、お久しぶり~」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゑ?

一瞬思考が停止する。

「え~と・・・」

「お久しぶり、天龍ちゃん」

この声は・・・・・・・。

 

 

「龍田…?」

 

 

「ええ、会いたかったわ~」

俺はフランスに行っていた龍田と再会した。

「大丈夫だったか?怪我はなかったか?誰かに脅されたりとかはしなかったか?」

「大丈夫よ~、心配しないで~」

「いや、しかしだな・・・。」

実の妹を心配しない姉がどこにいるんだよ。

「まあ、入れよ」

俺はリビングに龍田を入れる。

「飲み物は?」

「お水で」

「わかった」

俺は氷水を差し出す。

「ありがと~」

「でよ、龍田」

「?」

ん~~~、可愛いなこの野郎!

「どこに通うんだ?」

「文月学園よ~?」

「そうかそうか。で、どこクラスだ?」

「F」

・・・・ハイ?

「今なんつった?」

「F」

・・・・・・・ハァ?!!!

 

続く





龍田、参戦です!
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