~天龍サイド~
「天龍ちゃ~ん」
「?」
「荷物はこぶの手伝ってくれな~い?」
「おう、いいぜ」
しかし、結構あるな。何故こんなに多いんだ?
しばらくして
「タンスの中に入れてもいい~?」
「別にかまわねぇけど、解るように入れとけよ」
「は~い」
畜生、後ろから思い切り抱きしめて頭を撫でてやりたい・・・!
「・・・・・・・・・。」
ん?どうしたんだろう?
そう思ってると龍田はクローゼットを開けて、中を見る。
本当にどうしたんだ?
「天龍ちゃ~ん?」
俺の名を呼びながら龍田はこっちに振り向く。
「な、なんだよ・・・」
笑顔がこえぇんだが・・・・・・・・。
「何でこんなに服が少ないの~?」
「別に其処まで必要ないし」
「何でブレザーやネクタイが無いの~?」
「そ、それは、買う時間が無いんだ・・・。」
「大体これらのせいじゃないの~?」
と言いながら龍田はまだ開けてないプラモの山を見た。
・・・・・・・。
「ハイ、ソウデスネ・・・。」
「これにはまるのは良い事だと思うし~、一体いくらつぎ込んだか私には知った事ではないけどね~?せめて制服は揃えとかないと~」
ぐうの音も出ねぇ。
「しかも私服が一着しかないじゃな~い。寝間着もそんなにないし~。いっぱいあるのは下着だけよ~?しかも、ブラジャーとトランクス、そしてランニングばっかり・・・。」
「俺にパンティーなんて似合うわけねぇだろ?」
「(チラッ)・・・・・・(チラッ)・・・・・確かに、『今の』天龍ちゃんには似合わないわねぇ~」
何故二度見したし。
「この私服着てみて~?」
「いいとも」
俺はよく使っている私服を着る。
「・・・・・・・・・・・まんまT-800ね・・・。」
「仕方ねぇだろ!好きなんだからよ!!」
「女子力0を超えて
「んなもんいらねぇよ」
「じゃあ、せめてブレザー買いにいこ~?」
「・・・・わかったよ」
その後、俺はブレザーとネクタイを買った。
~次の日~
「起きろ、龍田」
俺は龍田を起こそうと声をかける。
「ん~・・・」
龍田は一向に布団から出ようとしない。
「お~い、龍田~?」
「・・・・」
「おい、龍田!起きろ!」
更に布団にこもってしまった。
「がぁああああああ!!!起きろ龍田!起きろってんだよ!!」
「眠い~・・・・・」
「今何時だと思ってやがるんだ!」
そう言いながら俺は龍田の布団をはぎ取ろうとする。しかし、はぎとれなかった。
こいつこんなに腕力あったか?!!
「後五分・・・・・。」
「よし、お前を置いて学校に行ってやる」
「嫌だ~・・・・」
「だったら起きろよ、オイ!!」グイー
「ん~!!」グググ
・・・・・・ハァ。
俺は足音を立てずに龍田から離れるとそっとドアを閉じて廊下へ出た。
全く・・・、あそこまで頑固になっていたとは思ってもなかったぜ・・・。
『天龍ちゃん?』
龍田が俺を呼びかけるが無視。さっさと学校に行かねぇと遅刻しちまう。
次の瞬間、どたばたと音がして部屋から龍田が出てきた。
「・・・・置いてかないでよ」
「いつの間に着替えやがった、龍田」
「さっき」
「できるなら俺が部屋から抜ける前にやって欲しかった・・・・。」
「?」
~通学路~
「・・・スゥ」
「オイコラ」
「ん~・・・?」
「何たちながら寝ようとしてんだよ」
「眠いよ~・・・」
「今8時だぞ、解ってんのか」
「朝の時間が始まるのは~?」
「8時25分だ。」
「あと25分もあるじゃな~い」
「『あと25分しかない』の間違いだこの野郎」
「・・・・スゥ」
はぁ、昔から世話のかかるやつだぜ・・・・。
「よっと」
俺は龍田をお姫様抱っこすると全速力で走る。
「・・・ん?」
「おい、起きたか?」
「・・・。」
龍田は俺と自分の状況を見る。
「!」(ボッ)
真っ赤になった。
「どうした?」
「降ろしてぇ!!」
「寝るからヤダ」
後、俺は龍田を抱っこしたい。
「寝ないわよ~!!」
「・・・明日から降ろしてやるからな」
「今日はこれで行くの~?!」
「玄関までな」
そうワイワイしながら走っているといつの間にか学校に着いた。
「すいません、西村先生。」
「・・・彩樹、その女子生徒は?」
あれ?なんか気まずい顔してるけど、勘違いされてねぇか?コレ。
「紹介します。俺の妹の彩樹龍田です」
「ああ、こいつか・・・。お前のクラスに通うことになったのは。」
「はい」
「似てないな」
失礼な先生だ。まあ、確かに似ていないと思う。俺は昔から活発な奴だったと自分で記憶しているが(それでも今よりか柔らかかったはず)、龍田は昔からお淑やかだ。って・・・。
「zzz…」
寝てるし。
「起きろ」
そう言いながら俺は龍田に頭突きをかます。
「ん~・・・?」
「着いたぞ」
「・・・・?・・・?!」
・・・龍田ってここまでおっちょこちょいだったか?って・・・・。
「顔を押しのけるな」
「離して!」
「お前のせいでこうなったんだろうが!!」
その後、俺は龍田にひっかかれた。ネコか、この野郎。
続く