~天龍サイド~
龍田と一旦別れて俺は階段を駆け上がった。そしてそのまま障子をけ破って中に入ると席に座った。俺の後ろが一つ空いていた。
「おい、障子壊すな」
「すまん代表。今度から気を付ける」
「でも、どうしたの?ここまで遅く来るなんて。しかも、いつもより機嫌よさそうだね」
何故吉井はこういうことには鋭いんだ。
「色々あってな」
「そんなことないでしょー?教えなさいよー」
「鈴谷、お前に教えることなんかねぇよ」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って皆席に座る。愛宕さんが入ってきた。・・・・・・・・は?
「愛宕先生」
「はい、なんですか?」
「西村先生はどこ行ったんですか?」
吉井が訊く。
「西村先生なら用事で明後日まで来れないらしいの。だから副担任の私が代理を務めることになってるわ~」
『『『ヨッシャアアアアアアアアア!!!!!!!!!』』』
野太い男どもの叫び声が響く。コイツラにとっては天国かもしれんが、俺にとっては地獄だ・・・・・!!!!
「さ~て、皆さん。今日からこのクラスに新しい仲間が来ますよ~。」
「男ですか!女ですか!」
第一声がそれか!俺は馬鹿な質問した生徒を蹴り飛ばした。
「天龍~?」
「・・・すいませんでした」
俺は渋々と席に座る。
「では、入ってもらおうかしら~。おいで~♪」
まず見えたのは太ももだ。綺麗で、美しい太ももだ。俺でも少しドキッとする。
「(ツ――――――)」
そして土屋は案の定鼻血を出していた。
次に笑顔だ。可愛いと綺麗が合わさったような笑顔だ。この世に天使が降り立ったのかと思うくらいの笑顔だ。
「では、自己紹介してくださいね~」
愛宕さんが言うと龍田は微笑んで自己紹介した。
~明久サイド~
綺麗な子だなぁ。
僕の彼女に対する第一印象はこれだった。
しかし、自己紹介で僕は驚愕することとなる。
「初めまして~。彩樹龍田です。天龍ちゃんの双子の妹で~す。」
・・・・ゑ?
僕はとっさに彩樹天龍さんの方を見ると誇らしげな顔をしていた。
「では、皆さん自己紹介してくださいね~」
愛宕さんが言うと秀吉がまず立ち上がった。
「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる。」
「木下君だっけ~?一つ質問してもい~い~?」
「うむ」
「何で男子の制服を着てるの~?」
「なっ・・・!儂は男じゃ!」
「・・・・?」
龍田さんは『何を言ってるの?この子』みたいな顔をして秀吉を見た。
「・・・次にパスじゃ」
あ、いじけた。
「島田美波です。趣味は吉井明久を殴る事です。」
いつも通りだな、島田さん。
「怖い・・・」
龍田さんが少し弱々しくつぶやいた。次の瞬間
「おい、島田。龍田ビビらせてんじゃねぇぞ」
天龍さんが物凄い殺気で島田さんに言った。さすがの島田さんもビビッて座ってしまった。
「・・・土屋康太」
「あの~、鼻血出てますよ~?」
「・・・・これくらい日常茶飯事」
うん、そだね。
「須川亮だ。よろしくお願いします」
「こちらこそ~」
「姫路瑞希です。よろしくお願いします!」
バイオレンスなピンクの巨乳ガールはどっかへ消え去ってもらいたいものだ。
「よろしくね~?」
・・・さっきから天龍さんが自己紹介していく生徒をじっと見てんだけど、なんで?怖いよ。
「鈴谷恵美だよー。何年振りだろうねー?」
ゑ?知り合い?
「何年ぶりかしら~?」
~中略~
「吉井明菜です。吉井明久の双子の妹です。よろしくお願いします」
「あら~、可愛い子ね~」
天龍さんがうらやましそうな目で明菜を見てるよ?!一体全体どうしたの?!!!
あ、僕か。
「秘書の吉井明久です。・・・ッ?!」
何だ、この殺気は?!全生物を殺すような殺気だ・・・!
いや、出所はわかっている。
「・・・・・。」
天龍さんだ!何でそんなに殺気を出してるの?!!!
僕は震えているのを悟られないように座る。
次は、天龍さんか。
「このクラスの代表補佐を務めている彩樹天龍だ。龍田の言う通り、俺は血の繋がった双子の姉だ。言っておくが龍田はお前らにはやらねぇからな」
『『『そんな馬鹿なぁああああああ?!!!!!!!』』』
「あと」
と天龍さんが付け加える。
「手ぇ掴んだら切り落とすからな?」
怖っ!
次は雄二か。
「えー、このクラスの代表を務めている坂本雄二だ。」
「代表ってことは・・・・、天龍ちゃんよりも上ってことよね・・・?」
「ああ」
「迷惑かけてないか心配だわ~」
「寧ろ迷惑をかけさせてもらってるから問題ない」
「龍田に迷惑かけたら代表であろうと潰すからな?」
だからどうしたの!天龍さん?!!
「では、天龍の後ろの席が空いてるから、そこに座ってね~?」
「は~い♪」
龍田さんは笑顔で席に座る。可愛いなぁ。・・・イカンイカン!僕には亜紀がいるんだから!
天龍さんの顔を見るとにへらーとしていた。
続く
天龍は龍田を溺愛してる節があります。