僕は今亜紀の部屋にいる。理由がある。
今晩泊めてくれるのだ、しかも僕だけを。
これは襲っても大丈夫だよね?ね?
いかんいかん!ここは尚更平常心を保っていかないと嫌われてしまう。
落ち着け、吉井明久。
深呼吸。そして息を吐く。・・・よし落ち着いたこれでしばらく何とかなりそうだ。
・・・しかし、可愛い趣味持ってるんだな~。
・・・・あ、僕と亜紀の小さいころの写真。まだ持ってたんだ。僕も持ってるけど。
「明久?」
「シュワッチ!」
僕は驚いて布団の方へ飛び込んでしまった。ああ、亜紀の匂いがする・・・・・・・。
「僕、此処で昇天しても悔いはないや・・・・・」
「ヤダ!死なないで!」
「冗談だよ、ってうわぁ?!」
急に亜紀が僕に抱きついてきた。うわ、胸が!胸が!胸が当たって理性がまるで大根おろしの様にゴリゴリ削られていく!
ヤバい!ヤバい!
「はなして!こここここここここここのままじゃ、まままままままままままままずい!」
「やだぁ!やだぁ!」
「あああああああああ!!!!!!!!!!!」
ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!
って、ん・・・?
「ねぇ、亜紀」
「何?」
グフッ!上目遣いに涙目のコンボは死ねる・・・・・・。ってそうじゃない!
「ブラ、付けてないの?」
「寝るときはさすがにつけてないけど・・・。それがどうしたの?」
「ああ、そういう・・・・・・・ことか・・・・・・・・・・。」
我が生涯に一片の悔いなし。
「って、明久?どうしたの?」
「亜紀」
「何?」
「一緒に寝ていい?」
「うん!いいよ!」
その夜は凄い温かかった。
次の日
「・・・ってことがさ、あったんだよ」
「羨ましいなぁ」
学校に行く途中で僕が自慢したら雄二が気持ち悪いほど純粋に羨ましがった。
「亜紀は渡さないよ」
「そういうわけじゃねぇよ。恋人の温もりを感じながら眠れるって本当に羨ましいと言ってるんだ」
「頼んでみたら?」
「・・・そうだな」
「・・・何話してるの?」
「「シュワッチ!!」」
僕らは吃驚して電柱の後ろに隠れてしまった。
「って、なんだ。霧島さんか~」
「おいおい、翔子・・・。心臓に悪いからやめてくれって言ってるだろうが。」
「・・・今度から気を付ける。」
「今直せよ」
「えへへ・・・」
純粋に笑う霧島さんを見た瞬間、雄二の顔が赤くなったのが見えた。
「雄二ぃ、誘ってやりなよ」
「お、おう。お前に言われるとなんか狂うなぁ」
雄二は霧島さんに歩み寄る。
「翔子」
「・・・?」
「今夜、俺と一緒に寝てくれないか?」
「・・・・!」
霧島さんは少しびっくりしたように目を見開いたが少ししてにっこりと笑ったかと思うと言った。
「・・・雄二となら、一緒に寝ていい」
「よっしゃああ!!」
良かったね、雄二。
「何やってんだぁ?」
あ、天龍さん。
「いや、雄二が霧島さんに一緒に寝てほしいと頼んだんだよ」
「ついに大人の階段をさらに一歩登っちまうのか?」
「いや、たぶん抱きしめるだけだと思うよ」
「それはそれでつまらないな……」
何がだ。
「いいなぁ・・・」
あ、龍田さんも。
「『いいなぁ・・・』って、お前男でも作ってたのか?どこの馬の骨かしらねぇが龍田に見合っている相手かどうか調べてやる。」
「天龍ちゃん、そういう意味じゃないのよ。私も天龍ちゃんに抱かれてみたいな、っていうことなの。」
「・・・・それくらいしてもいいぜ?」
「本当?」
「ああ、約束する」
「やっぱり私の姉だわ~」
「よせ。照れるだろ」
天龍さんは少し頬を赤らめた。
天龍さんってこんな表情もできるんだ。今までずっとあまり表情変えてたからできないのかと思っていた。
続く