~天龍サイド~
「姉さん、綺麗だね」
「ええ。全く持ってその通りです」
吉井姉弟の会話の通り、外はとてつもなくきれいな海が広がっていた。土屋が必死になって写真を撮っている。
姫路たちはどうしたかって?置いてきた、日にちを嘘ついて。
「クッ・・・!ここでトンネルだと?!」
土屋が舌打ちした。真っ暗になる。
「ボクの方も撮ってよー」
工藤が愚痴る。土屋は少し振り向いて答えた。
「・・・着いてからだ」
ああ、成程。つまり・・・。
「周りに俺等がいると邪魔だ、と・・・。」
「・・・!(ブンブンブン)」
必死になって首を横に振っている時点でもう認めているのと同じだと思うが・・・。
「アキ君」
「何?」
「私の水着とってくれませんか?」
「うん、わかった」
吉井はそう言うと車の後ろに行った。
「え~と・・・」
次の瞬間、吉井の叫び声が上がった。
~明久サイド~
「え~と・・・」
僕は水着を探す。
ん?
僕が引っ張り出すとスク水が握られていた。しかもMサイズ。
胸のワッペンには「あきら」と平仮名で書かれていた。
「ほわあああああああああああああああああああああああああああっつ?!!!!!!!!!!」
僕は叫んでしまった。
「どうした、明久?!!」
「雄二、誤解するなよ。僕はそういう趣味は全く持ってないからな?勘違いしないでくれ。頼むから変なこと言うなよ?言わないで下さいお願いします」
「落ち着け、明久」
「わかった。で、姉さん?!!」
「なんですか?」
「何故スク水を持ってきた!しかもMサイズだぞ?!!何考えてるのさ!姉さんにあうわけないだろ?!!」
「いや、それ以外水着が無くて…」
「ないならないなりに前日買いに行こうよ!昨日さんざん言ったじゃないか!」
「アキ兄、私のもとってー」
「うん」
そして引っ張り出すとまたもやスク水が出てきた。しかも白だ。
「もうヤダ!!」
僕は叫ぶ。
「明久、またもやどうした?!!」
「秀吉、僕は絶対に認めないぞ。僕にはこういう趣味は全く持ってないからな?勘違いしないでくれ頼むからお願いします」
「一体何があったのじゃ?!!説明を求むのじゃ!」
「あああああああああああ明菜、君は何故白スクなんだ?!!」
「え?それ以外なかったから・・・」
「君も買いに行きなさいよ!どうするのよ!」
「え、でもそれサイズあってるし・・・」
「色々と危ないでしょ!ナンパされたらどうするのよ!お兄ちゃんこんなの絶対に認めないからね!!」
「落ち着け、吉井。オネエみたいになってるぞ」
落ち着けるかっ!
「・・・(ドクドクドク」
「ムッツリーニが耐え切れずに轟沈したぞ!」
「誰か、救急キットを!」
「輸血パックがケースの中にある筈じゃ!」
「早くしろぉ!!」
「もうなんなんだよ、これ!」
「むにゅむにゅ・・・・・ぽい~・・・」
「ZZZ」
「スー・・・スー・・・」
これもう波乱すぎるよ。不安になってきた。
続く