バカテスと艦これと東方   作:海棠

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・・・久しぶりに筆を取ろうと思いました。

・・・うまいこと書けてるかどうかわかりませんがどうぞご覧ください。


第66問

~明久サイド~

 

「肝試ししよう」

 

 

 

誰がこう言いだしたかは知らない。だけど僕らはいつの間にか、本当になぜか肝試しの準備をAからFクラスまとめて行われていた。

 

「・・・どうしてこうなった」

この問いに答えてくれる者はいない。僕の言葉はただ少しうるさい空間に溶けていくように消えて言った。

 

「口動かしてる暇あったら準備の手伝いをしろ。バカ」

天龍さんが悪態をついてくる。うん、相変わらず口悪いよね。

 

「そこまで言わなくてもいいじゃないか、天龍さん」

「いや、お前はそこまで言わねぇとわかんねぇ『バカ』だからな」

「雄二、なんで『バカ』を強調したの? ねぇ、なんで」

「さぁな、自分の胸に訊いてみな」

雄二に言われて僕は自分の胸に語り掛ける。

 

「ねぇねぇ、僕ってなんで『バカ』を強調されたと思う?」

「「そういう意味じゃねぇよ、アホ」」

こ、今度はアホになった・・・。

 

「まぁ、そういうとこが明久らしいの…」

「・・・バカのスペシャリスト」

秀吉やムッツリーニも混ざってくる。

・・・なんで苦笑いしながら雄二の意見に賛同するの?

 

「おい、吉井。お前大丈夫か?泣きそうな顔になってるが」

「うん、大丈夫。大丈夫だよ」

ちくしょう! 目から汗が出やがる! なんだこれ!

 

「・・・ところで」

と秀吉が話を切り出してくる。

 

「なんだ?」

「・・・前回から1年以上たっている気がするのはワシの気のs「それ以上いけない」う、うむ・・・」

なんか秀吉がとんでもない禁忌に触れようとした気がしたけど真顔の天龍さんにさえぎられたので聞かずに済んだ。よかったよかった。

と安堵していた次の瞬間、頭に激痛が走った。

 

「いたぁ?!!!!」

「どうした?!」

「なんか頭を思いきりけられたような感覚がぁ!!!」

しかも何回も蹴られてるぞこれ!!なんだこれ!!僕は転がりながら悶絶する。

 

「・・・あれじゃねぇか?」

天龍さんが指さした先を僕たちは見る。そこには

 

 

 

「おい、パスパス!」

 

「うなれ、俺のシュートぉおお!!」

 

 

 

僕の召喚獣の頭でサッカーをしているFFF団と島田さんの姿があった。

 

「ちょっとぉ! 何やってんのー!!!!」

僕は痛みに耐えながら割り込む。

 

「うるせぇ明久!お前がモテるのがいかんのじゃ!!」

「なんのことぉ?!!」

「これを見ろ明久ぁ!!」

すると僕の顔面に何かがたたきつけられた。

 

「ひでぶ!」

僕は転びそうなところを寸でのところで耐えて顔面にたたきつけられたものを見る。

雑誌だった。『FUMITSUKICONNECT』と書かれていた。どうやら第28号らしい。

・・・なんか既視感(デジャヴ)を感じたのは僕の気のせいであろうか、いやない。(唐突な反語)

とっさに雄二たちのほうを見ると全員どっかで見たことあるような目で僕を見ていた。そうだな、あの目はラブレター事件の時の・・・。

・・・って、そんなことは割かしどうでもいい。今はそんなに重要なことじゃない。

 

「で? これがどうかしたの?」

「それの4ページを開けてみろぉ!!」

僕は言われるがままページを開ける。もちろん、頭の痛みはまだ治まらない。おい、誰かまだ蹴ってるだろ。誰だよ蹴ってるの。お兄ちゃん怒らないから素直に出てきなさいよ。

で、開けたページには

 

 

 

『彼氏にしたい男子生徒ランキング

 第一位:吉井明久

 第二位:坂本雄二

 第三位:須川亮

 第四位:土屋康太

 第五位:木下秀吉 』

 

 

 

と書かれていた。

 

 

・・・・・・・・・・。

 

 

「あ、秀吉ー」

「ん? なんじゃー?」

「彼氏にしたいランキング第5位に入ってるよ、おめでとう」

「ホントかの?!」

「ホントホント!」

「秀吉やったな!」(雄二)

「さすがは演劇部のホープと言われることはあるな!すげぇぞ!」(天龍さん)

「・・・すごく賞賛する」(ムッツリーニ)

いやー、今まで女子にしか見られてなかった挙句、第3の性別『秀吉』とまで呼ばれてしまっていた秀吉からすればすごい大大大大大快挙だと思う。今夜は炭酸飲料を思いきり秀吉にぶっかけても許されるかもしれない。きっと秀吉のお姉さんも今ごろ草葉の陰で喜んでいることだろう。「死んでないわよ」

・・・じゃなくて! そういうことじゃなくて!!

 

「え?! また僕は1位なの?!!」

「そうだ! しかも5回連続1位じゃないか!!」

「知るかそんなこと! そんなの僕の管轄外だよ!!」

「お前の場合、特に勉強に関する管轄外が多すぎなんだよ」

「それな」

天龍さんの鋭いツッコミに適当に返事しつつ「おい、認めんなアホ」僕はFクラスのみんなに問いかける。

 

「で? なんで僕の召喚獣の頭を蹴ってるわけ?」

「まずだ!お前には彼女がいるだろう!」

「そうだねいるね僕の最愛の彼女である亜紀は確かにここに存在するねそれがどうかしたのかいアァ?」

「おーい、明久ー。お前急に冗舌になった上におかしくなってんぞー」

なんか雄二が僕に言ったような気がしたが無視して「無視すんな」話を続ける。

 

「俺たちは今すぐにお前を絞め殺したいわけだが」

「うん」

「亜紀ちゃんが許さないわけだぁああああ!!!」

「オイゴラてめぇらが亜紀ちゃんとたやすく亜紀を呼ぶんじゃねぇよ缶詰めにするぞ」

「缶詰めにするってなんか新手の脅迫でもかなりインパクトのあるフレーズだと思わねぇか?代表」

「あぁ、俺もそう思う」

なんか天龍さんと雄二が何か缶詰めについて話していたような気がするが華麗にスルーしておいた。今はそれよりも重要なことがある。

「で?」

「それでだ! 幸いなことに召喚獣には触ることができる!」

「うん。そうだね。触ることができるね。それで?」

「つまりだ! 吉井明久ぁ!! お前の召喚獣をボコることによって間接的にお前をボコることになるわけだぁあああ!! しかもお前は観察処分者!! 痛みのフィードバックも人一倍に帰ってくる!! それでお前の召喚獣の頭を蹴っていたわけだぁあああ!!!」

うわ!なんてすごく陰湿で地味にすごく効果のある嫌がらせなんだろう!!

 

 

すごく効果があるですって奥さん!

 

 

・・・おい、誰だ今の。

「こういうことを勉強に生かせばもっと上行けると思うんだがなぁ・・・」

と天龍さんはぼやいていた。うん、実際その通りだと思うよ。

 

「で? 蹴るのはいいとしてさ。「良くねぇだろ。よく考えろ」なんでサッカーしてたの?」

「「「「いや、サッカーしたかったから」」」」

こいつら・・・!

「まじめに準備しろよ!」

「「「「(…)お前(お主)が言うなよ」」」」

・・・あれ? 僕に味方いないの?

 

「うん、サッカーのことはもういいよ。水に流してあげるよ。「流すなよ」で、もう一つ質問があるんだけど」

僕は召喚獣の頭をわきに抱えながら質問する。これすごくシュールな光景な気がする。

 

「なんだ?」

「なんで島田さんがそれに参加してたの?」

「ストレス発散よ」

島田さんはすごく悪びれずに言った。うん、そこまで悪びれてないと逆にすがすがしいね、お兄さん困っちゃうな。・・・ってそうじゃないよ。

 

「僕は今島田さんにすごくストレス発散したいんだけど」

そう言いながら僕は島田さんの塗り壁と化している召喚獣を少し強めに何回か蹴つっておく。・・・うん、なんか落ち着いた。・・・まあ、全力で蹴って足の骨が折れたらすごくシャレにならないし。人間には215本の骨があるとはいえただ事じゃすまない。亜紀も悲しむだろうし。

 

「お前も随分とすさんできたなぁ、吉井」

なんか面白いものを見るような目で天龍さんは言った。

 

「何? 殺されたいの?」

「おお、怖い怖い。安心しろよ、殺される前にまずお前を殺してやるからさ」

そう言いながら天龍さんはへらへらと笑う。・・・天龍さんってこういう性格だったっけ?イマイチ覚えてないや。

やれるもんならやってみろ。僕は出かかった言葉を飲み込んだ。・・・うん、今一瞬天龍さんが僕を殺すビジョンが浮かんだからだ。うん、天龍さんならやりかねないと思う。自慢の拳銃でパーンッと僕の頭をザクロみたいにしてしまうだろう。

その時、怒号が飛んできた。

 

 

 

「アァー?!おまえらうるせーんだよ!!」

「俺たちが授業に集中できねぇだろうがよ!!」

 

 

 

『うるせぇ!お前が言うな!!』

・・・うん。

 

「こういう団結力をいつも発揮してくれればいいのに・・・」

「発揮してるだろ、主に嫉妬方面に」

「そういう意味じゃないんだよなぁ・・・」

・・・って。

 

「常夏コンビじゃないですか。どしたんすか?」

「どしたもこしたもねぇ!!てか略すな!」

「お前らがうるさいから文句入れに来たんだよ!!」

「うっせぇお前の第二ボタン心臓ごと抉り取るぞ」

「明久、お主随分とキャラ変わりおったの」

人間は誰でも成長する生き物なんですそうなんです。

 

 

 

ヒルナンデス!!

 

 

 

・・・オイ、だから誰だ今の。

「いや、おかしいだろ」

そこに雄二も入ってくる。

 

「あんだよ」

「だってよ、お前らんとこの「ああ、もうため口なんだ。そしてお前呼ばわりなんだ」教室って俺たちの上だろ? しかもお前らそんななりしてAクラスなんだろ? だったら防音対策とかしてるんじゃねぇの?」

「「うぐ・・・」」

・・・なーんだ。

 

 

 

「パイセン共も混ざりたかったら言えばいいじゃないですか」

 

 

 

「「「「どうしてそうなるんだよ!!!」」」」

あれ? 違うの?

 

「いや、吉井!お前の発想に『違うの?』って言いたいわ!」

ナチュラルに心を読むのやめてもらえませんかね?

 

「どこをどうやったらそういう結論に行きつくんだよ明久! ここは『サボってたんですね、先輩共は』だろ?!!」

「サボってたんですね、先輩共は」

「いまいってもおせぇよ!」

どうしろってんだよ!

 

「お前な、馬鹿だってことは俺たちの学年でも有名だったけどよ・・・。まさかここまで馬鹿だとは思わなかったぞ!」

うわ、今すごくばかにされた。

 

「・・・」

で、もう片方はやれやれみたいなポーズをしている。

 

「で? 参加するんですか? しないんですか?」

「「「「まだ引きずるか?!! それ!!」」」」

すごくはもってる。どっかで打ち合わせとかしたのかな?

 

「いや! するわけねぇだろ! なんでこんな下らねぇことに」

「そうだ! 俺たち受験生はお前らと違って暇じゃねぇんだよ!」

 

 

「まぁまぁ、そこまでにしときな」

 

 

そこにしわがれたババァのような声が響いた。

 

「「「「「「ババァ長!」」」」」」「学園長!」

「「「「「「え?」」」」」」「え?」

「まともに私を呼んだのは天龍だけかい。ま、そんなことは今は置いとくさね」

置いちゃったよ、この人。

 

「あんたら3年も参加しときな」

「「ハァ?!!」」

「いいストレス発散になるだろ?脅かす側は3年で2年はチャレンジ側ってのでどうだい?」

「いいぜ、乗った」

雄二、君に決める権利ないよね?せめて、霧島さんに通しなよ。

 

「で?霧島さんはどうなの?」

「・・・雄二の言ったことに私は従う」

そう言いながら霧島さんは雄二の腕にぎゅっと抱き着いた。

おうおう、おしろい夫婦ってか? 爆発しろやこの野郎。

 

「2年は決まりさね?で、あんたたちはどうするのさ?」

「まず代表に通していいか?」

「いいさね」

そう言って常夏コンビは出て言った。

 

 

数分後、奴らは戻ってきて承諾が出たことにより、2年VS3年の肝試し対決が幕を開けることとなった。

 

 

 

 

続く




いや~、疲れました!

そして同時に楽しかったです!
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