しかし、我慢できませんでした。
~天龍サイド~
「さて、と・・・」
俺は背伸びをした。
「俺たちもそろそろ気合い入れるかぁ」
「そうね~~~」
俺たちはモニターを見た。今は三分割されている。
清水・久保ペアと代表・霧島ペア、そして吉井・神田ペアの3組だ。
『ケタケタケタ・・・』
『大丈夫かい?』
『オ姉サマオ姉サマオ姉サマオ姉サマ・・・』
『ダメみたいだね』
「あれ大丈夫か?」
須川が俺に訊いてくる。・・・あれ?
「お前、いたの?」
「その反応はひどくねぇか?!」
「いや、だって、とっくの前に退場して消えたと思ってたし」
「あんたの中での俺の扱いがよく分かった気がしたぜ」
すまんな、いつも。
『ウオォオオオオオオオ!!!!オ姉サマヲヨコセェエエエ!!』
『ヒ、ヒィイイイイイ!!!!』
『『『『
「まだ召喚する知性は残ってんだな」
「もしも残ってなかったら大参事大戦だろ」
「なんで、こう、彩樹はちょくちょく急にネタをねじ込んでくるんだろうな」
知るか、そんなこと。
そう思っていたらもう試合が終わっていた。
『ケケーッ!!』
「アイツ
「人喰ってないから違うだろ」
「どういうこと~?」
フラン、お前もいたのか。
『かゆ・・・うま・・・』
「代わりにゾンビしてるんだが」
「ホントだ」
「どうするの~?」
「ほっとけ」
どうせ俺たちにはあの殺意は向かねぇんだし。
『オォオオオオ・・・』
『戻ってきて清水さん。それ以上行くとさすがの僕も付き合いきれそうにない』
「・・・あれ大丈夫かな?」
「大丈夫じゃね?」
「どっからそんな自信から来るんだ」
「知らん」
俺はモニターに集中する。
『『・・・』』(無言のダッシュ)
「・・・すげぇ怖いんだが」
「ごめん。俺もそう思ったわ」
そして坂本ペアの画面を見る。
『凝ってるな、これ』ペタペタ
『・・・そうね』ギュッ
「何あいつ置物に触ってんだ」
「違う。ツッコむところはそこじゃない」
「え?なんだって?」(難聴)
「あ、もういいです」
「そうか」
そして俺は吉井共が映っている画面に目を移す。
『明久・・・』
『大丈夫だよ、亜紀。君はこの僕が必ず守る』b
『明久・・・///』
「ケッ」
「犬も食わねぇな」
全くもってその通りだと思う。さっさと爆発しろ、クソが。
「?」
そしてフランが首をかしげていた。
「お前はそのままでいろ」ナデナデ
「えへへ~」
俺がなでるとすごくいい笑顔で笑った。やっぱりかわいらしいと思う。
『ケタケタケタ・・・』
『清水、さん・・・。おいて、いかないでくれ・・・。僕は体力が、ない、んだから・・・』ゼェゼェ
「なんだ、アレ」
「恐ろしいな」
「アハハ・・・」
俺達3人は久保に同情した。
『なんだお前ら』
『なんだそこの女』
『ウォオオオオオオ・・・・』
『ほっといてあげてください』
「幻影を追う人を見るってのは意外とつらいよな」
「確かに」
「・・・(コクコク」
『『『『
2年Dクラス清水三春 64点
2年Aクラス久保利光 199点
物理
3年Aクラス常村勇作 412点
3年Aクラス夏川俊平 408点
「「ハァ?!!」」
俺たちは思わず叫んだ。
「おいあのパイセン共頭おかしいぞ?!!」
「どっちの意味で?!!」
「どっちも!!」
「そっか!」
『参りました』
『ケヒ・・・オ姉サマ・・・』
「「はやっ?!!」」
これはまずい。絶対にまずい。
こんな状態で代表と吉井を戦わせるわけにはいかない。
・・・よし、そろそろ行こうか。
「おい、龍田」
「何かしら~?」
「そろそろ行くぞ」
「あら、そう~?」
「ああ」
俺たちは立ち上がる。
「よっしゃあ!キバッていくぜ!」
「私たちは最初っからクライマックスよ~~」
その時、俺たちの頭の中にはそれぞれ黄色いおしゃべりなコウモリと時をかける紅い鬼(みたいなもの)がイメージされた。
「よし、さあ。いざ新世界へ!」
「ええ!」
そう言いながら俺たちはドアを開ける。
すると少しひんやりした風が足元に流れ込んできた。
「やっぱり実際に見るとすごい作りこんでることがわかるよな」
「そうね~~」
「だがそんなことは今はわりとどうでもいい。今は重要なことじゃない。」
「そうね」
龍田の目がスッと開く。
「今重要なのは代表たちと合流することだ。それ以上に重要なことは今はないな」
「私もそう思うわ~」
俺たちは走り出した。
すると吉井ペアと坂本夫婦が見えてきた。お、一緒にいるのか。これは好都合だな。
「おい、お前ら!」
「「え?天龍さん?!!」」「は?!天龍?!!」「・・・?!」
吉井たちがびっくりしたような目で見てきた。そりゃそうだろうな。急に後ろにいた人が横に来るなんて誰が予想しようか。
「お前らに言いたいことがあってな」
「どうした?」
「こっから先に常夏ペアがいるわけだが」
「マジか」
「点数高いぞ、マジで」
「えぇ、うそぉ・・・」
「マジマジ大マジ」
「なるほど・・・。最後の最後で俺たちをつぶしに来るか・・・」
代表があごに手を当てながらつぶやく。
「ああ、たぶんその通りだな。奴ら俺たちをここでつぶしにかかることは間違いねぇな。だが」
「「こんなところでつぶされる俺たちじゃない、でしょ(だろ)?」」
「わかってんじゃねぇか、お前ら」ニタァ
「わかるよ。半年の付き合いだよ?」ニヤ
「さすが俺たちだよな」ニヤニヤ
すると突然照明が切れた。
「あ、あれ?!亜紀?!どこ?!」
「雄二…」
「きゃー天龍ちゃーん」
龍田全然不安そうじゃねぇな。
「亜紀?!どこ行ったの?!!」
「翔子!」
「お前ら狼狽しすぎだ」
すると突然照明が戻った。
「・・・なんで雄二が僕の腕をつかんでんのさ」
「・・・そっくりそのまま返してやるよ」
「天龍ちゃーん♪」
「おう、龍田」
・・・あれ?
「神田と霧島さんは?」
「あれ?!ホントだ!」
「畜生!どこ行っちまったんだ!てか明久手をはなせ!」
「雄二こそはなせよ!」
「お前らさっさとしねぇと腕を切り落とすぞ」
「「(サッ)」」
「よし、行くぞ」
「レッツゴ~」
「ホント冷静だね」
「俺のことじゃねぇからな」
「もうちょっとオブラートに包もうよ・・・。ちょっと傷つくじゃん・・・」
知らんわ、そんなこと。
そう思いながら俺たちは進んでいった。
続く
悔しい・・・!
今回で終わらせれなかったのがすごく悔しい・・・!