バカテスと艦これと東方   作:海棠

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第76問

「あのさ、やっぱり無茶ってやつだと思うぜ。代表」

「ああ、さすがに夜中にこっそり潜入するのは邪道だったか」

「違う、そうじゃねぇ」

反省文を書かされた次の日の朝、俺たち3人はちゃぶ台で対峙しながら話していた。ちなみに龍田はフランと遊んでいる。

 

「そもそもさ、抜け道を行くこと自体が無理なんじゃないかと俺は考えてるわけだよ」

「じゃあどうするの」

「正面突破だろ」

「そうか。堂々と正面から突撃すればいいのか」

「違う、そうじゃねぇ。つか吉井、なんでそんなに死に急ぐ?」

「じゃあなんなのさ?」

「おい、吉井。お前近々運動会あること忘れてないか?」

「うん、確かにあるけど…、それが?」

「それを利用するんだよ。ここまで言ってわからねぇとなるとよほどのバカだぞ?」

「・・・ああ、そういうことか」

「ようやくわかったか、代表」

「確かにその手があったね」

「ああ、じゃあ今から」

 

 

 

 

「運動会のどさくさに乗じて金庫破りをするんだね」

 

 

 

 

俺は次の瞬間、思い切り吉井の顔を左腕に回転をかけつつぶん殴った。

すると面白いほどに吉井が吹っ飛んだ。そして床に倒れると吉井は起き上がりながら頬をさすって叫んだ。

 

「な、何をするだぁ――――ッ?!!」

「てめぇまじでバカだろ?! どうやったらそんな発想になるのか教えてくれよ!」

「え、違うの?」

「お前が言いたいのは、優勝したら返してもらうとかの契約を結ばせるとか、そんなことだろ?」

「さすがだぜ代表。理解したうえでの呑み込みが早いな」

「いや、普通は気づかないって!」

「「普通は気づくんだよ、バカ」」

俺は頭に手を置いてやれやれと首を振った。

 

「で、今から交渉しに行くのか?」

「いや、あんたたちは来るな。来ない方がいい」

「「なんで/だ?」」

「信用の差だ。言わなくてもわかるだろ」

「「・・・あー」」

納得する二人をよそに俺は龍田に話しかける。

 

「龍田」

「ん~?」

「今から西村先生に話しつけに行くぞ。交渉だ」

「わかったわ~」

さっきの会話で俺がだいたい何をしたいか分かったようだ。さすがわが妹。

 

「「いってらっしゃ~い」」

「おう、交渉してくるわ」

そう言いながら俺たちは教室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

交渉から少ししてこんな文面が掲示板に張られた。

 

 

文月学園生徒から取り上げた持ち物について

 

  体育祭で3学年のうち勝ち抜いた1クラスが教師陣との召喚獣野球大会に勝利したらその学年全員分の持ち物が帰るものとする。

 

  文月学園学園長 藤堂カヲル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~視点変更~

 

 

 

「「ふざけんなババァ――――!!」」

 

 

 

僕と雄二は叫びながら学園長室に殴りこんだ。その後ろを天龍さんがついてきていた。

 

「おい、お前ら。せめてノックしろよ。あと敬語使えよ」

「全くさね。天龍の言う通りさね」

「そんなことは今はどうd「ああん?」ごめんなさい嘘です少し調子に乗ってましただからアームロックかけないでくださいお願いします腕はそっちには曲がらないからぁあああああああああ」

なんかギチギチ音が鳴ってるんだけど?!!

 

「ホイ」パッ

「し、死ぬかと思った・・・」

「で、ババァ長。なんであんな条件にしやがった?」

「言い方はともかくとして、私も同意見です。なぜ、あんな条件にしたのですか?」

「ただ返したらつまらないだろう? そういうことさね」

こいつ、まじか…! 面白半分で決めてやがる…!

 

「あとは世間体の問題さね。優勝したらかえすってのは、学校の沽券にもかかわるってことさね」

「なるほど」

「あの・・・本当に・・・、かえしてくれるんですよね?」

僕は不安になって聞いてしまった。

 

「ああ、返すよ。優勝したら、お前たちの持ち物はすべて返すさね」

その時のババァ長の面白そうにニタニタした笑みを、僕は一生忘れることはないだろう。

覚えてろよ、ババァ長。絶対あの鼻っ面をへし折ってやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

~視点変更~

 

まぁ、そういうわけでこんなことになってるわけだが・・・。

 

「お前らさ、やる気ある? 俺としては何も取られてないから別に不服はねぇけどよ、お前らはあるんじゃないのか?」

「「ああ、あるとも!」」

「だったらこんなけんかしてる暇があると思うか?」

「それは、ないと思うけど・・・、雄二がきっちりやってくれないからいけないんじゃないか!」

「なにおう、明久!てめぇこそ俺の思ったとおりにやってくれねぇじゃねぇか!」

「このッ!」

「やるか!」

「おう! 口で話すより早いよ!」

「俺もそう思っていたところだぜ!」

すると二人は乱闘をし始めた。

 

「・・・」

俺はあきれながらその様子を見ていた。

・・・まぁ、喧嘩すればするほど仲はいいとも言うし? 少し放っておこう。どうせ二人とも冷静になって意気投合するだろうし。

 

 

 

続く

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