転生者主人公だらけの遊戯王アベンジャーズ〜平行世界完全抹消の危機を添えて〜 作:SOD
白夜離人
設定上本編最終回後の姿
退屈だと死んじゃう生き物。
荒川蛮里
本編最終回後の姿
ダチ公共と学園生活を送る中で、粗暴なりに社交性と自重と妥協を覚えた。
だが常識人に舵を切った者の末路は不憫枠である。
花澤遊禍
意思持つ呪怨。小説をdisられると更に膨張する。
現世でも友達はいない……。
『改めまして。閻魔界の閻魔見習い、閻魔ちゃんです。
本日は転生者のデュエリストの中でも召喚コストが低く、善の側の皆さんをお喚び致しました!』
「「善の側……?」」
閻魔ちゃんを名乗る天の声の言葉に、荒川蛮里とガンドラが同時に疑問の声と疑惑の目線を同じ人物に向ける。
「アンだよ? 何見てんだよ、やんのか?」
"コイツが善の側とか何の冗談だよ"という真意を正確に読み取った花澤遊禍が右手に新しい呪詛を溜め込む。
「フフフ。地獄の閻魔サマの『善』の基準か。。
天秤がどう傾けば、目と目が遭ったら呪殺を仄めかす魔女を善の側として配置する采配を出せるのやら。
ついでに、粗暴な不良と快楽主義のダメ男が善の側になっているのか? 俺達で善なら、悪はどれほど救いの無い外道に走っているのか?
聞いたら答えてくれるのかな? エンマサマ?」
愉快そうに嘲笑う白夜離人は、別に座り心地が良くない王座に結局座り直して頬をついて足も組んでいる。
『それについてなんですが……話すとだいぶ長くなりましてですね』
「んだよ、長話は嫌われるって校長の話で学ばなかったのかァ?
ならせめてお茶とお菓子くらい出せよ。お客サマはカミサマだロ?」
「話せば解決する話を先延ばしにして、そこから問題が発生しようもんならクソほどヘイト買うって知ってるか? キャラも小説も書き手もな。
ボカしてこっちに被害が発生したら、アンタがドコに居ようが必ず呪いをブチ込んでやるからね♡」
『ひいいいーー!? も、もう痛い目に遭わされるのは勘弁ですぅー!!
バックブリーカーもパワーボムもジャーマンスープレックスも卍固めも許してくださいいいーー!!』
「何で呪いの被害がプロレス方向なんだよ」
「やたら実感があるわね……それにしても、そんな密着する技を離人くんされたらと思うと…………(チラチラ)」
「あいにく、暗殺術以外の体術は苦手でね。
命を奪ってはいけないと言うのが頂けない……」
「あァ……コイツもヤバい奴なんだナ。
……………………あれ?? オレ様、もしかして今回……常識人枠なのカ???
な、なんかサブイボが立って来やがった……」
『えっと〜その……お茶とお菓子も、これ以上お話をするにしても。まず最初にお願いしたいことがあるんですが…………皆さんの内の誰二名で、デュエルをして欲しいんですよお』
「「「デュエル?」」」
「何でそんな雑多な展開でデュエルさせようとしてんの? 小説ナメてんの?? やっぱコイツから呪い殺すか……」
「いいねえ。デュエル脳は好きだよ。取り敢えず大王を殴っておけば進展する丸ピンクのようで分かりやすい」
「なあオイ、突然強制召喚で招集した挙げ句、説明すらブッた切って突然デュエルをしてくれって言ったのかお前? 脳みそは正気か?」
『うう……っ、受け入れてくれてるのが離人さんしかいない……。
あと、遊禍さんに小説の展開でとやかく言われるのは心外です!』
「んだとテメェ、ゴルァ!! びくびく逃げ隠れしてねえでツラ出せや! ブッ殺してやるゥ!!!!」
「改めて、善の側とはなんなのかしらね?」
『で、ですから! そこで! デュエルが必要になるんです!!
ワタシは今、貴方達を召喚するのにエネルギーを使い果たしているんです!
ですから、貴方達にデュエルをしてもらって『デュエルエナジー』を生み出して欲しいんです!』
「ハァ? なんだよデュエルエナジーって!!(マジで知らないヤツ)」
「あ〜なんか食ったことあるわ〜〜(超すっとぼけ)」
「ああ、あの『本田レベル100』が集めてたやつカ(キャラの名前を忘れた)」
『と〜に〜か〜く〜!! デュエルをして貰えれば、デュエルエナジーをワタシのエネルギーにして回復することが出来るんです!
このままじゃ通信をするエネルギーすら保ちません!! お願いします!! 世界の命運を握る転生者の皆さん! どうか、デュエルを!!』
「急にセカイ系の女神みたいな発言をし出したわね」
「世界の命運ねえ……俺としては、多少混乱しててくれた方が面白みがあるってものだ。
それに、オタクらこの椅子賭けてデュエルするつもりだったんだろ?」
そう言うと、離人は王座を降りて優雅な手振りで椅子への道を勧めるポーズを取った。
「ショージキ、もうオレ様はその座り心地微妙らしい王座にキョーミ失せてるんだけども。
…………まあ、コロされそうになった返しは取らねえとなァ?」
懐からデッキケースを取り出す蛮里。
リアルファイトでは絶対に敵わないが、デュエルなら負けないと口角を上げる。
「へえ〜? デュエルになった途端に元気になってまあ。
イイよ? ヤってやんよ」
ドヤ顔で手のひらを上に向けて、異空間から落ちてきたデッキを受け取る遊禍。
両者共に自身の勝ちを確信している。
『レッツ、デュエル開始ー!!』
「「ーーデュエル!!」」
花澤遊禍 LP8000
荒川蛮里 LP8000
「え!?」
「な、なんだコリャあ!?」
「………………」
(………………?? 完璧な手札でも引いたのかな?)
デュエル開始と同時に、遊禍と蛮里が同時に声を上げる。片隅で体育座りして観戦している離人は、手札事故でも起こしたのかなと思いながら膝でアゴを掻く。
「「何でライフポイントが8000になってるんだよ!?」」
「…………それの何がイケないのかな」
『あ、そう言えば花澤遊禍と荒川蛮里のお二人は、転生前は『ノーフレンズ』で『ハウス』で『ぼっち』の『壁デュエ』タイプのデュエリストなんでしたね』
「あ……ああ…………(静かな涙)」
「あぁ、そんな地獄の時期も……あったなァ……(遠い目)」
「ワオ……(ドン引き)」
『えーっとですねぇ。なんと言う言い方をしたら良いやら…………?
「「……………………(絶望)」」
「あーあ。見るも絶えない姿勢になっちまった」
心を挫いてしまった二人は、一人ニンゲンテトリスが出来そうな複雑な体勢で頭を抱えて泣き初めてしまったのだった。
「………………ハァ。後半にーつづく」