「遂に来たか…ラブライブの季節が」
部活で1人で居ると、自分のPCでラブライブ開催のお知らせを見ていた。
すると、階段の方から声が聞こえてきた。
可可ちゃんがラブライブの事を知って走ってきただけなんだろうけど
「始まりマス…スクールアイドルの頂点を決める大会…ラブライブ…」
「ラブライブデス!」
「可可ちゃん…いつの間にそんなもの用意してたの…」
可可ちゃんが屋上にラブライブの垂れ幕を用意してたとは知らなかった。
「頌樹!ラブライブです!」
「知ってるよ。僕もラブライブのファンだから」
「本当デスか!?」
「おおー近いな…」
テンションが高い可可ちゃんに引きつつも気持ちは分かるのでそれなりに話は合わせておこう。
それから残りの4人もやってきてラブライブのエントリーが可能になった事を知ったようだった。
「ラブライブはかつて、いくつもの感動と奇跡を起こしてきたスクールアイドルにとっての夢! 魂! 命の源!」
「実際に、大会で有名になった事で、入学する生徒がすごく増えた高校もあるとか」
「はいデス! 廃校のピンチから一気に有名になった高校もいくつもありマス!」
「たかがアマチュアの大会で?」
「すみー…アマチュアではないよ」
「なんであんたまでテンションが上がってるのよ…」
「フフ。あなたがそう言うのは想定済みデス!」
「見るがいいデス! これが、今年の…決勝の大会デス!」
と言って可可ちゃんと僕は協力しあって、プロジェクターを使い映像を見せる。
「すごい…」
「こんな大きな所なの…?」
「はい! ついについに、この神宮競技場で行われる事になりマシタ!」
「ここで…?」
「ここで私が、何万人もの注目を浴びて…」
「幼きあの日から夢見てきた、スポットライトを浴びる瞬間が…」
「ちょっと!」
「そんな簡単に、ここに立てると思うなデスよ! このスットコドッコイ!」
「スットコ!?」
本当に可可ちゃん…そういう言葉をどこで覚えているのか気になる。
それはいいとして、恋…普通科の制服着てない?
「どういう事です?」
「ん? あれ? 恋ちゃん?」
「何です?」
「恋ちゃん、何か違和感が…」
「あー! 普通科の制服!」
「それだ!」
「まさかアンタまで普通科に移ってこようって?」
「いえ。科によって制服で区別するのではなく、自由に選べるようにした方がいいと、理事長から提案がありまして」
「そうなんだ! 私も音楽科の服作ってもらおうかな!」
「今度みんなで着てみよっか!」
「あー、それ絶対楽しい!」
『ういーっす!』
「話が彼方にそれていマス!」
「今年のラブライブは特に難関と言われてるのよ…それで、スクールアイドル人気はとどまる事を知らなくて、毎年、参加学校最多を更新し続けてるの。それで、さっき見せた会場に行けるのは一握りなの」
「全部、頌樹さんが説明しちゃいました…」
「ごめんごめん可可ちゃん…僕もテンションが上がってしまって…」
「でも、私達ってそんなにレベル低くないと思うんだ」
「確かに…かのんの歌は良くて、ちーちゃんはダンス大会優勝、恋はフィギュアスケートとピアノ、すみーは小さい頃からステージ経験が豊富だし、可可ちゃんはスクールアイドルに対しての思いが誰よりも強いけど…」
「甘過ぎデス…」
「マジ甘デース!」
「マジ甘! マジ甘!」
「なんかキャラ変わってない?」
「いや、ラブライブ好きな人はこんなんだよかのん」
「えぇ…」
「でも…ラブライブにエントリーするのは自由なんだしやってみたらいいと思うよ」
と言ってパソコンで開いているラブライブのエントリーページを見せる。
「もちろん、新曲を毎回作らないといけない点はあるけど…」
「作曲はしょーくんがやってくれるでしょ」
「まぁ…そうなんだけど…偶にはメンバーだけでやってみるのも大事だよ」
「じゃ…恋ちゃんになるのかな?」
「そうだね、ピアノ出来るし」
「ええ!?私がですか?ピアノだったらは頌樹さんの方が凄いじゃないですか」
「褒められるのは嬉しいけど…困ったら助けてあげるからとりあえずやってみようよ恋」
「曲はオッケーだね」
「それじゃ、エントリーしよう!」
と言ったかのんの手が止まった。
「うん?どうした?」
「私達ってグループ名なんだっけ?」
『あっ…』