「今日はここまで!」
東京大会が近づく中、ちーちゃんの練習はハードになっていた。
その為、みんなはバテテいた。
「手加減なさすぎ」
「気合入りすぎちゃった?」
「足がぁ…」
もう限界に近いすみーと可可ちゃんはそう言う中、かのんは違っていた。
「まだまだ!」
かのんの一言でみんなはびっくりしていた。
「かなり良くなってきてる、いい感じ!この調子でランニングもう一セット行こう!」
「あなた、力みすぎじゃない?」
「だって東京大会が近いんだよ!?」
「なんか、頑張った分だけできるようになっていくのって楽しいなって思って…」
そう言うかのん…僕が幼い頃に知っているかのんに戻ったというか…知っているかのんがそこに居た
「かのんさん、以前よりだいぶ変わりましたね? 前向きになったというか……」
「そんなことないよ」
「え?」
「これがかのんちゃん、私が知ってる」
「そうそう、幼い頃のかのんに戻った感じだね」
すると、やえちゃんがやってきた。
どうやら、理事長が恋ちゃんの事を呼びに来たらしい
「恋ちゃん…またパソコンで見ちゃいけないものを…」
「見てません! 忘れて下さい!」
「いいんだよ? 趣味は人それぞれなんだから」
「だから、違うと言っているのです!」
「また何かの依頼?」
「さぁ?」
そして、恋ちゃんはそう言って、理事長の元へと向かっていった
-部室-
「入学希望者が増えた!?」
「はい! 今の数ならば、生徒が足りなくなることは無い、と。来年以降も結衣ヶ丘は続いていきます」
恋ちゃんが帰ってくると、来年の入学希望者が増えた事を教えてくれた。
「良かった~!」
「地区予選の評判が良かったからかな?」
「私のラップが人々の心を掴んだのね」
「自惚れるなデス!みんなのおかげデスよ」
「だね~」
「見て!Liella!のフォロワー!」
「52000!?」
ちーちゃんが見せてきたLiella!のアカウントのフォロワーがたくさん増えていた。
それも見違える程に
「ギャラクシー!私がセンターの歌で、センターを務めた私の歌で」
すみーが解けるような表情になっていた。
今まで報われる事が無かったすみー。時間がかかってしまったけど、報われて良かった。
「でも、実際、かなりの人達が前のライブをきっかけに、学校に興味を持ってくれたみたい」
「じゃあ、Liella!が本当に入学希望者を」
「このまま一気に優勝まで駆け上がりましょう!」
「東京大会の概要は発表になったのですか?」
「今日の夜だね」
「デスデス!忘れないようにデス!」
その夜、ラブライブ東京大会の概要が発表された。
日程は12月25日。そうクリスマスである。
ステージは自分達で決めて、それをオンラインでリレーしていく事になった。
「クリスマス東京決戦です!」
「今回のルールは特殊です。自分達のステージは自分達で用意しないといけません」
「どこがいいんだろう…」
「派手な所だと神宮競技場?」
「それは決勝の会場です…」
「じゃあ、外苑球場?」
「いやいや…誰に言えば貸してくれるの…」
「明日、直接言って聞いてきます」
「辞めてあげて…」
「そうだよ。迷惑になっちゃうよ」
「東京大会ですよ!何のんびりしてるのデスか!」
可可ちゃんのスクールアイドル熱は認めるけど、無理な事は無理だからね。
「真面目に考えてるってば」
「今回は東京大会ッ!どの地区もとっておきの場所を用意するはずです。地味なステージではLiella!は埋もれてしまいます!」
可可ちゃんがそう言うけど、結局どこをステージにするか決まらず話はあやふやになった。
そして、ちーちゃんと2人きりで帰っている途中
「クリスマスデートする予定だったのになぁ…」
「仕方ないよぉ…デート自体いつでも出来るんだし。クリスマスに出来ないのは仕方ないけど…」
「そうだねぇ…まぁ…いいっか。今日はいっぱい甘えるから」
******
「体育館って…」
「だってそこしか思いつかなかっただもん…」
ステージをどこにするか決まらずにいた中、クラスメイトにどこにするか聞かれた際、体育館にするとか言い出して『欲が無い』、『本気で勝つ気があるの』と言われたらしい
「だから言ったのよ、地味すぎだって」
「でもみんな冬休みだし、外だと色々大変だと思って」
「あんたは気を遣い過ぎなのよ。もはやLiella!はこの学校の代表よ。ワガママ言うくらいでいいんじゃないの?」
本当にね。すみーが言う通り、この学校と言えばLiella!と言われるくらいには来たと思っている。
学校の子達も協力をしてくれると思うんだけどなぁ…
「すみれちゃんはいいよね、その性格で」
「どこかいいのよ!」
「わたしは本当は、歌えるだけで……」
すると、上に可可ちゃんが近寄ってくるのが見えた。
「ダメだったデスぅ…」
「どこ回ってたのよ」
「ありとあらゆるライブ施設をあたりましたが、スクールアイドルには不向きだろうと皆さん申し訳なさそうニ……」
「確かにこの周辺は、元々スクールアイドルに馴染みは薄いし……」
「でも、そろそろ決めないと……」
「うん、家に帰って一晩考えて見るよ」
「かのんに頼るのも悪いし…僕も候補考えてみるよ」
「うん、ありがと」