『SKSさん!私達、フェスに出る事にしたから見に来て』
というメッセージが届いていた。
実際、サニパが参加するという情報は入っていた。
『近くに行く用事あるから見に行くよ』
とだけ打って返事を返しておいた。
それ以上は何も言わないし言うつもりもなかった。
その後、ようやく届いたキーボードの入った段ボール箱を開け、中から取り出し、音出しをする。
「…うん、そこまで腕は落ちてないか…」
簡単に引くとそこまで腕が落ちて無くてちょっと安心した。
すると、玄関のドアが開く音がしたので顔を出す
「ただいま~」
「おかえり~ご飯置いてあるよ」
「もしかして、しょーくんが作ってくれたの?」
「うん、口に合うといいけどね…」
「しょーくんの料理は絶対美味しいから」
「ありがと」
と言うとちぃちゃんは僕が持っているキーボードに視線が向かっていた。
「しょーくんはキーボードも弾けるんだね」
「ピアノは場所を取るからね…それにこっちに来てからは触れてないんだよね…」
「音楽室行って無いの?」
「うん、1人で弾きたいからね。音楽室は出入りがあるし…」
本当はピアノで練習したい所だが、流石にそこまでの要望は出せない。
あので持ち運びができるキーボードを持ち歩くようにした。
とはいえ、家でしか引けていないけどね。
「それでちぃちゃんはあの2人に付き合っててダンス大丈夫なの?」
「うん、私は大丈夫だよ、それに、2人を時間を作ってあげようと思って帰ってきたの。ステージに立つのはかのんちゃん達なんだから」
「そっか」
-ライブ当日-
僕とちーちゃんの2人でやってきていた。
「ちーちゃんはもっと近くで見てきたら?」
「しょーくんは行かなくていいの?」
「うん、こっちで見たいんだ」
というよりも、知り合いが変な動きしてたように見えたんだよなぁ…
何やってんだあいつ…
会場の前の方に行くちーちゃんに手を振って、僕は知り合いの元へと向かう。
「何やってんのすみー」
「げっ…なんであんたが居るの」
「なんでって言われても…今から知り合いが出るから…」
「なるほど…というよりも私に話しかけないでよ!」
「目に入ったんだから仕方ないだろ…そんな目立つ格好してるのに…」
「もういい。私は向こうに行くから」
と言ってすみーは歩き出した。
すると、そこにあったケーブルに足を取られ、こけたあげくケーブルを外してしまった
すると、会場はあっという間に停電してしまった。
「おい!何やってんの!」
「うるさい!あんたも早く手伝いなさいよ!」
「全くもう」
本当なら手伝う気は起きないが、かのんの為だどうにかするしかない
「これってどうやって治すのよ…」
「壊したのはすみーなんだからすみーがどうにかしてよ」
「はぁ?あんたもここに居たんだから同罪よ」
「理不尽にも程がある」
すると、すみーが外れたケーブルを持って
「…ちょっと待て、何をしようとしてる…」
「これったらこれ!!!!!」
と言って強引に治そうとした。
すぐに会場に電気が戻った。
「やればできるじゃん」
「…当たり前でしょ」
「…危うく壊しかけた事に変わりはないけどな」
「うっさいわね、あんたも見るんでしょ、早く行きなよ」
「分かったってば」
すみーにそう言われて会場に戻ると凄い歓声だった。
「さっきどこ行ってたの大変だったんだから」
僕の姿を見たちーちゃんが駆け寄ってきた。
「うん知ってる」
だってその原因を目の前で見てきたんだし…
そして、かのんと可可ちゃんのライブはアクシデントがあったものの成功に終わった。
結果としては一位にはなれなかったけど、新人特別賞だった。
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「この曲ってもしかして」
「あの子達…SKSさんと知り合い…?」