初ライブを終えた2人は凄く嬉しそうだった。
「フォロワーも、すっごく増えたんだ! ほら!」
「すごい! 2千人!?」
そう言って僕とちーちゃんにSNSのアカウントを見せてくる。
あのライブを見た身としてはもっと増えてもいいと思うんだが…
「うん!」
「しかも、練習場所として屋上を使っていいって、理事長が!」
その直後、葉月さんがやってきて、同好会の部室の鍵をかのんに渡した。
「鍵です、では」
「あの…私達、頑張るね。頑張って、この学校の力になるような成績を収められるようにする…」
「そしたら、葉月さんも…」
「だったらスクールアイドル以外の活動にして下さい」
「え?」
「スクールアイドルじゃなければ、いくらでも応援してあげられますから」
「それはできない…私、ステージで歌って、スクールアイドルって本当に素敵だなって思った!」
「もっと練習して、もっと良いライブがしたい…良い歌を歌いたいって思ったの!」
「残念ですが、今のラブライブで、あなた達が勝てるとは、とても思えません。」
それだけ言って葉月さんは僕達の前から去っていく。
「まぁ…葉月さんの事は置いておいて、部室に向かおうよ」
「うん」
あれは無理だ。
時間がかかるとかの話ではない気がする。もっと何かありそうな気がした。
「あっ…」
「何?」
「先生に頼まれた事するの忘れてた…」
「何やってんのしょーくん…」
「ごめんごめん…先に終わらせてくるから先に行ってて」
とだけ言って、階段を猛スピードで下っていった。
*****
「学校アイドル部って…あの人が付けたのかな…それにしては随分と古いような…」
用事を終わらせて戻ってくると、部屋の中が何かと騒がしかった。
それとあの三人と違う、でも聞き覚えのある声も聞こえてきた。
「ごめん待たせた」
「思ったより早かったね」
「うん、早く終わらせてきたからね…って」
「あっ!なんで頌樹がここに居るのよ!」
「それはこっちのセリフなんだけど…」
部屋の中に入ると、すみーが三人と仲良くパソコンを見ていた。
「えっ?2人知り合いだったの?」
「そうね。私達はショービジネスで出会ったのよ」
「…まぁ…そうだね」
「しょーくんの反応的に怪しいんだけど…」
「ちょっと待って…頌樹が言ってた幼馴染ってこの子達?」
「うん、ちーちゃんとかのんは幼馴染だよ」
「へぇ~この子達がね~」
すみーは2人の事をじっくりと見て、僕の隣にやってくると急に抱き着いて来て
「2人には黙ってたんだけど…私達…実は付き合ってるの」
『なっ!?』
すみーの嘘に簡単に騙される2人。
こんな嘘に騙されないで欲しい所なんだけど
「嘘だから」
『本当!?』
「本当」
『良かった』
僕の言葉を聞いて、ホッとしている2人
「もしかして…あなた達…」
『しぃー!』
「分かったわよ」
「とりあえず…鞄置きたいんだけど…ここに置けばいいの?」
「うん」
「オッケー」
鞄を置いて、あることを思い出した。
「そういえば、かのんのSNSフォローしておいたから」
「えっ!?」
「幼馴染が頑張ってるんだからフォローくらいは別にいいでしょ」
「そうなんだけど…しょーくんがSNSやってると思ってなかったんだけど…」
「いやいや…僕だってSNSくらいはするよ」
「なら、アカウント教えてよ。後で私もフォローするから」
「オッケー」
ちーちゃんに聞かれたのでアカウントを教える。
一応…個人用のアカウントである。あっちのアカウントは教えられない
「えっ!?しょーくん、フォロワー1万人もいるじゃん」
「はっ!?」
ちーちゃんの言葉にびっくりしたのはすみーだった。
「あんた…なんでこんなフォロワー居るのよ!」
「一応…ピアノコンクール金賞なんですけど僕…」
「それだけでこんなに増える訳ないでしょ!」
「えぇ…」
すみーは知名度にがめつい事は知ってたけどここまでとは思ってなかった。
「何かやってるでしょ」
「何もやってない。プロフィール見たら分かるでしょ」
「確かに金賞しか書いてないわね…」
「この中だとしょーくんが一番有名人か…」
「頌樹さん!私達のグループに入ってください!」
「ええなんで?」
「マネージャーとして広報として入ってください!」
「えっと…」
「可可ちゃん…」
「そういえば、サニパは10万近く居るでしょ」
僕がそう言ってサニパのアカウントを開く
「9万8千・・・。ギャラクシー!」
「しょーくん、フォローしてるんだ…」
「まぁ…今のスクールアイドルといえばここは知っておかないと行けないでしょ…」
ちーちゃんにそう言うと、すみーが
「やるわ! やるわったらやってやるわ! スクールアイドル!」
「いいの!?」
「ええ! 一緒に頑張りましょう!」
「これで3人!」
「急に展開が進んだ…」
「という事で私はしょーくんとすみれちゃんの関係の話が聞きたいな」
「上手い事逃げたつもりだったんだけど…」
「理由を言うまで逃がさないから」