呪術廻戦スピンオフ 3年J組 五条先生   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

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コラボしすぎて、もはや何屋か分からない

「はい注目ー。そこ、呪い合わない。先生を『年間ロイヤリティ100億の男』で見ない」

 

ガララ、と教室の扉が開く。

そこには、白衣の下に「五条悟×赤いキツネ」のTシャツを着て、右手に「特級呪物・宿儺の指(ポッキーVer.)」、左手に「無下限・栄養ドリンク」を持ち、首からは「呪術廻戦×サンリオ」のシナモロールの耳を下げた、情報過多な五条悟が立っていた。

 

「……先生。まず、そのコンビニの棚一つ分くらいのスポンサーを全身に背負ってきた、強欲な物販王の落とし前、つけてもらえます?」

 

伏黒が、もはや自分の式神が「ご当地キーホルダー」にされている現実に吐き気を催しながら、教壇を指差した。

 

「恵、君は相変わらず『経済の循環』を分かってないね。今日は特別講義。読者から『呪術のコラボ商品が多すぎて、食卓がパンとふりかけとカレーで呪霊の溜まり場になってます。胃袋が足りません』というハガキが届いたんだ。だから解決策は一つ。僕がこの教室の備品を全部『コラボ限定グッズ』に作り変えて、僕自身が広告塔として全裸でチラシに載る」

 

「……五条さん。私はなぜ、この『呪術廻戦×ピザポテト』の衣装を着て、チーズの香りを漂わせながら廊下をパトロールしなければならないんですか。私の尊厳は、いつになったら『オープン価格』から脱却できるんでしょうか」

 

伊地知が、ポテトチップスの袋のようなカサカサ音を立てながら、涙目でプリントを配る。

 

「伊地知くん、固いこと言わないの。ほら、読者からのハガキが来てるぞ。『五条先生。高級ブランドとコラボした時の先生のサングラス、10万円もして買えません。もっと庶民的な、そう、うまい棒とかとコラボしてください』という、ペンネーム・お小遣い300円さんからのお悩みだ」

 

「……アンタのサングラス、中身はただの100均の黒板消しだろ」

 

虎杖が呆れ顔で突っ込むが、五条はシナモロールの耳を揺らしながら加速する。

 

「いいかい、みんな! コラボの秘訣は『ミスマッチ』だよ。はい、悠仁! 今すぐ宿儺に代わって、全裸で『呪術廻戦×激辛ハバネロ』の宣伝大使として、校庭で火を噴きながら『領域展開・灼熱地獄!』って叫んで、隣にいるハローキティ(の中に入ったパンダ)と握手してきて!」

 

「おう! 任せろ先生! 俺、キティさんと並べば、少しは可愛く見えるかな!」

 

「行かせるかボケェッ!!」

 

釘崎のハリセンが、音速を超えて五条の「不可侵(タイアップ付き)」、伊地知の「ポテチ衣装」、そして背景で勝手に「宿儺の指(ウィンナー)」を試食していた家入硝子の皿をまとめて物理法則無視で粉砕し、五条の脳天にめり込んだ。もはやこの教室において、ツッコミこそが唯一の「定価販売」である。

 

「痛ーい! 野薔薇ちゃん、企業の販促戦略(物理)を邪魔するなんて……これが給料日前の、シビアな家計管理(暴力)の力か!」

 

教壇でのたうち回る、コラボの塊の最強。

教室の掲示板には「完売御礼」の文字が踊っているが、この3年J組だけは、新商品が出る前に、先生のせいで作品のブランドイメージが「投げ売りワゴンの常連」になりそうな混沌に包まれていた。

 

「……ま、コラボが多すぎるなら、僕が『領域展開』で全人類の持ち物を僕の顔写真付きグッズに強制変換してあげるからさ。タイトルは『五条悟、あなたの生活を完全占拠!』。来週から全編これで行くよ」

 

「……そのまま在庫過多でシュレッダーにかけられてこい」

 

伏黒が、窓の外でなぜか「呪術廻戦×プロ野球」のコラボで全力投球をさせられている虎杖を眺めながら、深くため息をついた。

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