呪術廻戦スピンオフ 3年J組 五条先生   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

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青い春の箱(ハコ)は、中身が僕なら「獄門疆」

「はい注目ー。今日は特別授業! 全人類が避けて通れない呪い……『甘酸っぱい青春への嫉妬』についてだ」

 

ガララ、と教室の扉が開く。

今日の五条悟は、いつもの白衣ではなく、ピチピチの「ノースリーブのバスケユニフォーム(下は穿いていない)」という、全裸に片足突っ込んだスポーツスタイル。

 

手にはバドミントンのラケットを、なぜか「領域展開」の指の形で握っている。

 

「……先生。その、絶妙に著作権を刺激する『猪股(いのまた)』スタイル、やめてもらえます? あと、下着くらいは『青いハコ』にしまってきてください」

 

伏黒が、あまりの眩しさ(物理)に目を細めながら、義務的なツッフルを入れる。

 

「恵、甘いね。スポーツとは『己のすべてを曝け出すこと』。服という名の制約(縛り)を捨ててこそ、千夏先輩に届くジャンプが打てるんだ。見てなよ、今の僕は実質的にバドミントン界の最強。シャトルが僕の『不可侵』に触れた瞬間、原子レベルで分解されるから、絶対にコートに落ちない」

 

「それ、試合にならないですよね? 相手、ただの不審者と対峙してるだけですよね?」

 

釘崎が、どこから取り出したのかバドミントンのシャトル(に釘を刺したもの)を構えながら冷たく言い放つ。

 

「野薔薇ちゃん、分かってないなぁ。今日はみんなで『恋のインターハイ』を目指すんだ。悠仁! 君は今日から『猪股くん』ね。体育館の隅で、全裸で高速反復横跳びをして、千夏先輩に野生の力強さをアピールしてきて!」

 

「おう! 先生! 俺、バドミントンは詳しくないけど、全裸で動くのには自信があるぜ! 見てろよ、千夏先輩!」

 

「行かせるかボケェッ!! 青春を汚すな!!」

 

釘崎のハリセンが、猪股役(全裸待機)の虎杖を叩き伏せ、そのまま五条の「不可侵」をすり抜けて、股間の「無下限」にクリーンヒットした。

 

「あーっ! 野薔薇ちゃん……! 甘酸っぱい……痛みが甘酸っぱいよ……! これが青春の『黒閃』か……!」

 

体育館の床に転がり、青春の痛みに悶える最強。

その背後には、五条が勝手に用意した「千夏先輩のパネル(ただし顔は夏油傑)」が虚しく立っている。

 

「……先生。一つ聞いていいですか。なんで千夏先輩が、袈裟を着た夏油さんなんですか」

 

伏黒が、パネルの「夏油(千夏Ver.)」の絶妙な微笑みを見ながら、乾いた声で尋ねる。

 

「……だって、僕にとっての『一番近くにいた、手の届かない憧れ』って言ったら、傑しかいないじゃん? 青春の箱(ハコ)に閉じ込めたい相手、不動の1位だよ?」

 

「重いんだよ!! 感情が重すぎて、スポーツ漫画の爽やかさが全部死滅してんだよ!!」

 

結局、その日の授業は、五条先生が夏油パネルに向かって「僕と一緒にインターハイ行こうね、傑」と語りかけ続け、耐えかねた硝子に「精神安定剤」という名のスマッシュを打たれて強制終了した。

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