呪術廻戦スピンオフ 3年J組 五条先生   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

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割り切れない僕らの、≡な夜明け

「はい注目ー。そこ、宇宙の膨張速度と僕の露出度の相関関係を計算しない。先生の美しさは常に収束せず発散し続けているからね」

 

ドリル分度器で黒板に巨大な「J」を刻みつけた五条が、不敵に笑います。

 

教壇の下では、伊地知がスペースプロテインの空袋に埋もれながら、「計算が……合いません……地球の全人口を僕の残業時間で割ると、余りが常に『全裸』になるんです……」と、宇宙の真理(絶望)をうわ言のように漏らしていました。

 

「先生。さっきから教室の床が、モジュロ演算のバグで『確率の海』に変わってるんですけど。僕の影から出てくる式神が、さっきから全員サングラスをかけて『天を突け』と合唱し始めているのは、一体何の嫌がらせですか」

 

伏黒が、もはや物理法則が服と一緒に脱ぎ捨てられた空間で、ドリル状にねじ曲がったパイプ椅子に腰掛けます。

彼の足元では、玉犬までもが螺旋状に回転しながら、実在しないはずの熱血主題歌を遠吠えで奏でていました。

 

「恵、それは嫌がらせじゃない。進化への『剰余(あまり)』だよ。いいかい、数式(モジュロ)というのは、余分なものを削ぎ落として本質を残す作業だ。僕たちがこの3年J組で脱ぎ捨ててきた羞恥心や理性が、今、臨界点(モジュロJ)を超えて、巨大なエネルギーに変換されようとしているんだ!」

 

五条がドリル分度器を天にかざすと、教室の照明が虹色のノイズを撒き散らします。

 

「……つまり、アンタの変態性がついに宇宙の処理能力をオーバーフローさせたってことね。最悪だわ、この教室、さっきから窓の外が『銀河系の断面図』になってるじゃない! 理科室の解剖模型まで全裸で走り回ってるし!」

 

釘崎が、いつの間にかドリル加工された特大ハリセンを構えます。

隣では虎杖が、自身の腹筋が螺旋状にうねり、筋肉の溝から銀河の光が漏れ出すのを眺めながら、「先生! オレ、なんだか背中から『存在しないはずの巨大ロボの合体音』が、重低音で響いてくる気がする!」と、無駄に高い適合率を見せていました。

 

「そう、その調子だよ悠仁! さあ、仕上げに全員で、この『割り切れない現実』を螺旋でぶち抜こうか。理屈も服も、全部このドリルで計算して、僕たちは次なる概念へとシフトする! 次のページをめくった瞬間、僕たちは『3年J組』という殻を破り、全裸の銀河へと至るんだ!」

 

五条が掲げたドリルが臨界突破し、教室の壁が紙のように剥がれ落ち、背景が「神保町の路地裏」から「多次元宇宙の特異点」へと書き換えられていきます。

その向こう側には、全裸の真理と銀河の爆発が混ざり合う、狂乱の第61話が全力で待機していました。

 

「……ま、計算上は全員の服が『余り』として時空の隙間に消滅するけど、気合で乗り切ってね!」

 

「「「「計算通りの地獄かよ!!!!」」」」

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