呪術廻戦スピンオフ 3年J組 五条先生 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
夏油傑は、物理的な肉体を失った後も、多次元宇宙の背景を彩る「螺旋のミラーボール」として、その存在を全裸で主張し続けていた。
彼はかつての大義を捨て、今はただ親友の五条が引き起こす放送事故を、最高にファンキーな角度から演出することに全霊を注いでいる。
彼が奏でる螺旋のビートは、宇宙の塵をミラーボールの反射光へと変え、全裸で彷徨う魂たちに、
「You、踊っちゃいなよ」
と、次元を超えた無慈悲なファンサを送り続けていた。
その光を浴びた星々は、あまりのファンキーさに軌道を外し、銀河系全体が全裸でダンスを踊る巨大なダンスホールへと変貌を遂げたのである。
一級術師のつくもがみ、あるいは呪道具そのものと化した組屋鞣造のハンガーたちは、主人の手を離れ、自立した「全裸ハンガー」として銀河系を回遊していた。
彼らは服を掛けるという本来の目的を完全に喪失し、螺旋状にねじ曲がることで宇宙の歪みを矯正する、シュールな幾何学オブジェとして天体観測者たちを激しく困惑させている。
その造形は、見る者の精神を全裸へと強制的に誘う「視覚的特級呪物」として、一ツ橋グループの極秘資料に永久登録された。
宇宙のどこかでハンガーが回っている時、それは誰かの理性が全裸の螺旋によって摘み取られた合図に他ならない。
重面春太は、自身の「奇跡」の蓄積が螺旋エネルギーと混ざり合い、どれだけ全裸で不祥事を起こしても「たまたまカメラに映らない」という、犯罪的なまでの強運を手に入れていた。
彼は全裸で呪術総監部の厳粛な廊下をスキップし、最高機密の書類で紙飛行機を作りながら、螺旋の力で加速するドリル鬼ごっこに興じている。
彼にとっての世界は、もはや罰も、道徳も、そして服さえも存在しない、終わりなき全裸の遊園地へと変貌を遂げていた。
彼が笑うたびに、宇宙の因果律は「ラッキー」という一言で全裸に書き換えられ、秩序は螺旋の彼方へとパージされていく。
そして、かつて呪霊たちの頂点に立とうとした真人の残滓は、螺旋の力によって「全裸のミトコンドリア」にまで細分化され、全人類の細胞内で永遠に増殖し続けていた。
彼は個体としての意志を失い、ただ人間が全裸になった瞬間にだけ感じる「解放感」という名の化学反応として生き永らえている。
人々がふと服を脱ぎ捨てたくなる根源的な衝動、それこそが真人の魂が描く、最小単位の螺旋であった。
人間が服を脱ぐたびに、彼の魂は微かな熱を発し、全裸の生命エネルギーとして宇宙を循環し続ける。
この物語の登場人物たちは、誰一人として元の場所には戻らなかった。
螺旋のドリルは一度回転を始めれば、恥も、外聞も、そして連載の継続さえも突き抜けて進むしかない。
空に浮かぶ「J」の形をした銀河が、今夜も全裸の住人たちを優しく、そして不審に照らしている。
全ては螺旋の中にあり、全ては全裸の中にあった。
物語の幕は下りることなく、ただ螺旋の回転数だけを上げながら、終わりのない全裸の宇宙へと加速していくのだ。