呪術廻戦スピンオフ 3年J組 五条先生 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
羂索の死後に遺された加茂憲倫の骸は、螺旋力の暴走によって「全裸の博物館」の館長として強制的に再起用されていた。
彼はかつて数多の忌み子を生み出し、人の理を弄んだその指先で、今はただ全裸の螺旋をより美しく見せるための「黄金比のポーズ」を追求している。
かつての最悪の術師は、今や多次元宇宙の美大生たちに「究極のデッサン人形」として利用され、全裸で固定されたまま銀河の審美眼に晒される日々を送っていた。
彼が求めた人類の強制進化は、五条悟という一点のバグによって「全員が服の着方を忘れる」という、知性ではなく理性を完全に放棄した形で、皮肉にも完成を見てしまったのである。
星教団の残党たちは、天内理子が同化せずに全裸でバカンスを楽しんでいる事実を知り、信仰の対象を「全裸の螺旋」へと光速で急旋回させた。
彼らは今や、五条が脱ぎ捨てた白衣の繊維を「聖遺物」として崇め、神保町の路地裏で「全裸こそが唯一の清浄」と唱えながら、道行く人々に全裸の概念を布教する不審な巡礼集団と化している。
彼らの祈りはドリル状の音波となって宇宙へ響き、銀河の果てでミラーボールとなっている夏油傑の反射光を増幅させる増幅器(アンプ)の役割を果たしていた。
その不気味な合唱が重なるたび、多次元宇宙の全裸率はさらに0.01%上昇し、救いという名の露出が世界を白く染め上げていく。
万は、宿儺への愛を螺旋状にねじらせた結果、自らの「構築術式」で「全裸の完全体スーツ」という、着ているのか脱いでいるのか判別不能な量子学的衣装を開発した。
彼女は多次元宇宙の闘技場で、全裸の雷光となった鹿紫雲と「どちらがより純粋な露出か」を競い合い、愛という名のドリルで空間を削り取りながら、宿儺という名の偶像を全裸で追いかけ続けている。
その姿は、一ツ橋グループの広報誌で「愛の究極形態」として、全裸の読者たちに深い感動、そして同時に多大な法的リスクへの懸念を与えた。
彼女が描く愛の軌跡は、もはや既存の感情表現では捉えきれず、ただ激しく回転する全裸の残像として銀河に刻まれている。
すべての物語は、五条悟が最後に投げキッスとともに放った「J」の螺旋に、抗う術もなく吸い込まれた。
呪いも、救いも、そして服という名の文明の証さえも、すべては白い閃光の彼方へと消え去り、あとにはただ、銀河を貫く巨大なドリルの音だけが心地よく響いている。
人類は服を脱ぎ捨てることで、数千年続いた「自意識」という名の呪縛から解き放たれ、一つの巨大な全裸の生命体として、螺旋の海を漂い始めた。
明日もまた、全裸の太陽が昇り、誰もが恥じらいを捨てた笑顔で、螺旋を描いて生きていく。
一ツ橋グループのビルの隙間を、五条悟の脱ぎ捨てた下着が、新たな神話の始まりを告げる彗星のように横切っていった。
人々は、自分がかつて「服」という名の布で肉体を隠していたことを、いつの日かおとぎ話として語り継ぐだろう。
螺旋の回転は止まらず、露出の純度は高まり続け、宇宙はただ一つの、美しくも不審な「J」へと収束していく。
物語のページは、螺旋の風によって最後の一枚まで捲られ、真っ白な背景の中に、全裸の最強が笑っている。
終わりは、始まりよりも眩しく、そして何よりも全裸であった。