神子「ガルルルル」
青蛾「ゴー!ゴー!」
それは私がいつも通りにだらけていた時に始まった。そして、ダラけるのをやめようかなと思った時に終わりを迎えた。神霊とか言うやつの出現。私にまとわりつかないで。しっしっ。どうやら聖には心当たりがあるらしく、私にはわからない方法で神霊を鎮め始めた。出現は終わっても、彷徨くのは終わらない。星達が神霊を集め、聖が鎮める。私は体を伸ばし、神霊の案内を再開する。これには響子の大きな声が便利だ。耳元で囁き、でかい声で注目を集めて聖の元へ案内。
「なんでこんなに現れたんだろうね」
「一輪もわからないの?」
「寺のみんなわからないんだな、それが」
「聖は心当たりがありそうだったけど」
「そう?じゃあ何かあるのかな」
「わぁーーーーーーーーーー!!!!!!」
「お、来た」
結構退屈な単純作業を繰り返していたところ、何故かよくわからないけど巫女が来た。大声に当てられてここに来たのかな。…もしかしてこれ、退治される?それはいけない。響子の口を塞ぎ、巫女が通り過ぎるのを待つ。…良かった、博麗の巫女には気付かれなかった。…今度は緑髪の巫女が来た。なんかでかい弾幕を一つこちらに放った去って行く。無論、私と響子は当たるし一輪は余波で下半身を露出することに。弾幕に当たった腕が少し欠けてしまった。直さなきゃ…
「うぇーん」
「うぇぇぇぇえええええええん!!!!!!!!!」
「響子、うるさい」
「なんだあの巫女…あ、今度は魔法使いが来た!」
「まだ直ってないんだけど!?」
「…あー…私ってそんな野蛮に見えるのか?」
「ひぃ!」
「あのどでかいビームだけは!」
「ビームだけは!!!!!!!!」
響子を叩く。魔理沙は異変解決のために走り回っているらしい。そんな魔理沙の魔力を借りて体を直させてもらう。請求は緑の巫女で。欠けた部分を取り戻し、神霊集めを再開。ちゃんと出来るようで安心した。魔理沙を見送り、私たちは私たちでやることを始めた。でも本当につまらないので、いつしか一輪の雲山で捕まえたほうが早いと結論を出し雲山が集め始めた。その間私たちはまるばつゲームをしていた。総当たり戦だ。ちなみに私は一敗した。響子に負けた。
「ぎゃー!」
「これで清白全敗!!」
「何をしているのですか?」
「アッ」
「星!一輪が虐めてくる!」
「エッ⁉︎」
「…遊んでいたのでしょう?」
星に関節技を決められ、頬擦りをされ、壊す勢いで抱かれ、体が限界を迎えるかどうかと言うところで解放された。痛いよ、悲しいよ。もう嫌なのだぁ。尚一輪はもっとキツく関節技を決められただけだった。抗議、聖の名を出され敗北。大人しく神霊を集めることにした。一輪はともかく、私はおかしいと思う。負けたんだから報いは受けてる。と思う。…まあ、聖に言わせれば多分皆同等の罰なんだろうけどね。悲しいな。神霊集めが終わったら何かするのかな。しないのかな。しないなら干し柿作りたい。
「季節的にもう柿はないです」
「星の能力で生やせないの」
「私は豊穣を司りません」
「一輪は?」
「私はお…えっと、大きな柿が良いから、季節外れの柿はちょっと」
「酒って言おうとした」
「酒!!!!」
「響子、うるさい」
美味しいものはちゃんと食べるべきだと思うよ。神霊集めもひと段落し、ググッと背筋を伸ばす。…そういえば、村紗とぬえはどこに行ったんだろう。行方知れず。その日のやることは、神霊さえ発生しなければ何もない日だったことが判明したため、一日を無意味に過ごす。眠気もないのに眠りそうなほど暇を持て余していたところに、謎の人間らしき者が一名。村紗かと思えば違う。なんか、村紗にしては小さい。ぬえがまたやったのか、と思っても星と見えてるものは同じ。…じゃあなんだろうね、あれ。
「私は物部布都!復活の祝杯としてこの寺は贄となってもらう!!」
「…」
「松明だ、あれ」
「…雲山!」
雲山が爆速で駆け寄り、松明を奪い取る。…なるほど、燃やそうとしたのか。すぐ後ろにいた村紗が水をかけて松明を消火。手際がいいね、すごいと思う。ということで私が物部布都と名乗る白いやつを拘束。…なんだか、騒ぐだけの人だな。昔の服装とやらをしているらしく、一輪と村紗が懐かしがっていた。残念ながら私は見たことがないので、なんとも。私たちがやっていることを見て何かを勘違いしたぬえが、物部布都の横腹を蹴り始めた。たまに痛いところに当たっているようだ。
「こ、この下衆な奴らめ!」
「急に燃やそうとして来てそれ?」
「とりあえず保護者みたいなのいるかな」
「貴様らのような妖怪が営む寺など!太子様にかかればものの数秒でっ」
一輪が顔面を蹴り上げた。雲山も驚いている。そこに合わせて村紗が割と強めに腹を蹴った。…え、何?みんなどうしたの。怖いよ。収拾がつく気がしない。聖は今神霊を鎮めた疲れで寝てるし、頼れるのが星しかいない。星を呼んでくるか。呼んできた。物部布都がいまだに気高く同じことを繰り返し叫んでいる。星の顔を見たところ、苦虫をすり潰して舌に満遍なく塗られ尚且つ目の前に悪臭を放つものがありますと言いそうな顔をしていた。が、その場を鎮めてはくれた。
「二人とも、気持ちはわかりますが、抑えてください。」
「星…」
「こいつ放ってたらまた封印とか騒ぎ出すよ」
物部布都が一番トラウマを刺激するかも知れない。