魔界探索用自律型試作機version1.3
・食事機能をつけました
・試作機の努力による性能の強化
・飲酒した時に酔う機能
・魔力の吸う力の強化
・魔力を微量ながら発生させる機能
等々追加いたしました。ご希望の機能につきましては、随時追加予定です
「この人が私のお母さんです」
「え、私そう言う紹介されるの?」
「仏教徒が神に作られてて良いとか思ってんのか」
「破門だ破門」
「幸せに暮らしやがれ」
と言うわけで私の制作者である謎の神、袿姫の登場だ。ちなみに私の寝床に謎の埴輪として突如現れ、そこから体を出して来た。神棚代わりとでも言いたいのかな。そして現れた袿姫は私によく似た謎の埴輪を連れて来ていた。これはもう、そういうものなのだろうか。私はつまり用無し?そう思ったがどうやらそうではないらしい。何やらよく分からないので話を聞いてみたところ、そもそも私は壊れたのだと思っていたらしい。…私が放浪することを思い付かず、位置情報を共有することを忘れていたらしい。欠陥開発者がぁ…
「こちらは試作二号機。試作一号機の失敗を鑑みて改善させまくった新型よ」
「私の妹か」
「活発的な性格と内向的な性格をスイッチ一つで切り替えられるわ。ほら」
「…聖、どう思いますか」
「星…あれもまた家族愛の一つ、だと思いますよ」
「そうですか?」
尚、私の妹は一応喋るけど動力源がかなり限られているらしく、この妹は今現在動けないらしい。なんだこのポンコツ。ふっ、所詮は私の後継。ほとんどの場合ないけどたまにある前作の方が良かったよね現象が発生した今では私の方が上だな。まあ私の場合は聖が側にいたからだけど…あれ、今聖が側にいるよね。…こいつ、もしかして起動出来るんじゃないかな。一回叩いて見るか。叩いてみたところ、軽快な音と共に私の腕が欠け、後継機は何も変化がなかった。なんだこいつ生意気だな。
「私に対する忠誠心で素材の強さが決まるの。青天井よ」
「何それずるい」
「ま、一号機…今は清白なのよね。貴女はここで生きていくのよね。たまには修正パッチを出すから、あの埴輪から受け取って♡」
「母親のハートキツイよ聖」
「なぜ私に…?」
と言った感じで袿姫は帰った。…何がしたかったのかいまいち分からないが、捨てられたわけじゃないし見放されたわけでも勿論ないので全て良しとする。私は私で生きていくんだい。…あ、魔力探知直してもらうの忘れてた。仕方がない、これは埴輪に言っておこう。聖たちも私の出自がわかったことで安心したらしく、道場に行った。私も修正パッチとか言うので鍛えることが可能になったのでついて行く。目的は雲山との腕相撲が成立する硬さ。目指すぞ。…雲山の鍛錬見てたら無理に思えて来たな。片手でそんなデカいの持つの?私の腕ならもう地面に落ちてますよ。
「なんか、前より動きづらくなってる気がする」
「筋力低下かな?」
「一輪もでしょ。アルコールは筋肉分解するんだよ」
「…私はほら、雲山だから」
「何言ってんの?」
「とりあえず重りつけて運動しよっか」
なんだか話を誤魔化された気がする。まあ私もとにかく鍛錬あるのみであることは変わらないので、鍛錬を続けようかな。響子の真似をしておく。私もいつかは脱いだ村紗のような訳のわからん力こぶを他人に見せるんだ。耐水性も得たんだから、何をしようと問題はない。私だって頑張るんだもん。…あれ、よく考えたら服を脱いだ途端に人に裸体を見せびらかすって、それはただの痴女では?…深くは考えないでおこうかな。とりあえず服を脱いで人に見せびらかすのはやめておこう。
「飽きた」
「早いよ清白」
「飽きたと言うか、耐久的に多分限界。見てこれ、腕がちょっと曲がってる」
「気持ち悪」
「一輪の泥酔と同じだよ」
「嘘でしょ」
私は一足先に道場を出る。普通に腕が痛い。これが痛覚なのね。元からあったけど。とりあえず埴輪に要望を書いたものを貼っておく。どうやって見るのかは知らないけど、神様なんだからどうにかなるよね。…不味いな、私の位置情報を探し当てれなかったと言う前科があるんだった。まあそこら辺の不具合は…多分…なんとか…なる、かな。多分。そんなことを呟いて私は埴輪に貼り付けた。魔力探知直してと書かれた要望書を。…これで良いと、私は勝手に思っている。多分良いでしょ。
「今日もまた最後の一杯…」
「運動した後?」
「よく眠れるからね。」
「お酒が回るのが早くなるだけじゃない?」
「…そうかも…」
「一杯のうち半分くらい残して寝る前に飲んだら?」
「飲んだら寝るから今が寝る前だよ」
「村紗、何言ってるかわからないよ」
「響子、ゴー」
「お酒くさい!!!!!!!!!」
「ゥッ」
耳がキーンとする。星も聖も、飲酒中の一輪には近づかない。ぬえはたまに近付く。と言うかあいつどこ行ったの。机の下にいた。何やってんのこいつ。と言うわけでこの場には五人がいる。…五人もいて何をするのだろうか。そう、酒を飲んで寝た一輪の介抱である。本当に面倒くさいなこの酒呑み。酒に強くなってよ妖怪でしょ。私は飲まないよ。酒で酔うようになってしまったからね。…ぬえ、それ以上はいけない。酒を持って近寄らないでもらいたい。ちょっとね、あの、その、本当にやめてほしい。仏教徒なのに酒を勧めるな。
「…あれからの記憶がない…」
「嘘、もしかして…清白と…!?」
「え、嘘」
朝チュンというやつをした。ぬえには起きて早々に蹴りを喰らわせる。私にそういう機能はまだついてない。はずだ。多分。違うと信じてる、そんな機能ないと私は思ってるよ。でもそれは別として酒を飲ませたからぬえは蹴ったよ。その後、一輪にも蹴られてたけど。
「お酒は飲みません」
「よろしい、良くできました」
「…姐さん、なんで私を見るんですか。知ってますよね飲まないと手が震えること。」
「清白を襲うだなんて…いつ外部の人間を襲うか…」
「私は寝てましたよ!?」
なんか、こう、途中でやりたいこと変わったんだ。だから、その、申し訳ないんだけどこれから先はないんだ。
懺悔します、輪廻を回せし我が偶像様。
というわけで最終回でございます。