櫛田側の話です。
勢いだけで書いたので書き直すかも。
(櫛田視点)
むかつく、むかつく、むかつく!
私は今日もしかめっ面をしておにぎりを握り続ける。
隣でおっぱいピンク(あいつ命名)がそんな私を心配そうに色々話しかけてくるがガン無視だ。
とにかく今は一つでも多く作って1ポイントでも多く稼がなきゃ。
もう私には立ち止まっている暇なんてないのよ。
「帆波! くっちゃべってる暇があるなら手を動かして! 今日は1000個売るわよ! ほらあんたらもいちゃついてないでとっととパックに詰めて! もうすぐ7時よ!」
篠原と馬鹿池のケツを蹴り上げながら、1年前の私がこんな姿をみたら絶対白目剥くわね。
そんなことを考えながら、もうひと頑張りとばかりに袖をまくり上げた。
1年前。
5月の上旬、中間テスト期間の頃の話だ。
私はあのむかつく男に屋上へと呼び出しを受けた。
最初はいつもの告白イベントかと思い、どうやって波風立てずに断ろうかと考えていた。
そんな私にあいつはスマホで撮った動画を突きつけてきた。
その動画は馬鹿北が勉強会で三馬鹿を怒らせた夜に私がここで柵を蹴りながら罵倒をしている光景だった。
急いで取り上げようとしたが、サッとスマホをしまわれ、綾小路君も一緒にその光景を見ていて同じように動画を撮っているから、これだけ消しても無駄だから観念しろと言われた。
そしてこれをバラされたくないなら従えと言われ、朝早くからおにぎりを作り、そしておっぱいピンクと一緒に売り子をやらされることになった。
あいつにはもう取り繕う必要もなかったので文句を言いながらだったが、それでもあいつは何でもないような顔で受け流していた。
最初は中学の奴らみたいに軽蔑の顔を向けてくるんじゃないかってちょっとは怖かったんだけど拍子抜けだ。
おっぱいピンクの奴も自分にちやほやしないあいつを大人っぽいとか言っていたが、私は知っている、裏で白波の隠し撮り写真を外村から買ってニヤニヤしながら見ているのを。あんな性格悪い女のどこがいいのか理解できない。本人に聞いたら、天使の顔で罵倒してくるのが最高に興奮するんじゃないかと力説していた。病院に行った方がいいんじゃない?
そういえばあいつは一度おっぱいピンクに髪染めてるのか聞いてたな。なんでも地毛らしい。いったいどんな遺伝子してたらそんな色になるんだ。おっぱいピンクも一度病院に行った方がいい。
無人島では一緒にCクラスのバーベキューで肉を食べて、水上バイクで遊んだ。あいつは昔やったことがあると言って運転してくれたけど、これって16歳以上じゃないと免許取れないのにどこで習ったんだろう。あと意外と体鍛えてるんだ。若い身体はどれだけ走っても筋肉痛になりにくいし鍛えれば鍛えるだけ筋肉が育つのが楽しいから? なにオッサンみたいなこといってんの?
干支試験では説明が終わったその場でメールを送って一抜けしていた。後から聞いたらあんなのすぐ分かるでしょとか言われた。なにこいつ、結構頭いいの? そういえば小テストも中間も満点だったっけ。あと頭撫でてくんな。その後は割と大変だった。あいつから法則を教えてもらったおっぱいピンクが各クラスと契約を結んであいつ以外のグループを結果1に納めさせたのだが、その過程で馬鹿北がやたらとキャンキャン吠えまくるからストレスが溜まってしょうがなかった。だから頭撫でてくんな。結果1にする方が全体で手に入るポイントが増えるからそうおっぱいピンクに促したとのことだけど、だったらなんで自分はそうしなかったのかを聞いたら、"だって高円寺がいたから"だって、訳わかんない。
体育祭はそつなくこなしつつ、あいつはクラスが違う白波と二人三脚出来ないことを悔しがっていた。なに? 私が相手じゃそんなに不満なわけ? 三馬鹿なら泣いて喜ぶよ。一度死ねばいいのに。
冬休みも休まずおにぎりを作っては売り、そして寮に戻ってはあいつの部屋でゴロゴロしていた。二人っきりの年越し。紅白とかを一緒に見たんだけど、あいつったら9人組の声優ユニットを"懐かしいなぁ、この子のAV見たことあるよ"とか、もう恋なんてしないなんて歌ってる歌手を"こいつ数年後シャブやって捕まるよ"とか意味不明なことを言ってた。本当に病院行ったら?
混合合宿。あいつと会えない一週間。寂しかった。がんばったんだからもっと頭撫でろ。
クラス内投票試験。
あいつはいつも私とおっぱいピンクと一緒にいるので何気に男子のヘイトを買っていたみたい。山内が中心になってあいつを退学させようと票を集めていて、実際男子は綾小路と平田と幸村以外は全員あいつに入れることになっていた。女子はそんな男子たちを冷ややかに見ていたが、他に投票先も特にないのでこのままだったらあいつは間違いなく退学になっていただろう。わたしはおっぱいピンクに相談してBクラスの称賛票を貰うことになった。おっぱいピンクも干支試験のポイントのおかげで今回を切り抜けられるからと称賛票を集めてくれて、なんとかあいつは退学を免れた。山内マジで死ねばいいのに。あ、退学しちゃうんだっけ、おつかれさまぁ。ざまぁ。
その翌日から始まった一年最後の特別試験を終えた夜、私はあいつの部屋にいき、押し倒した。
目が覚めると、あいつはいなくなっていた。
端末には振り込まれた1000万ポイントと「思ったより売れたから余った分を渡す。おっぱいピンクと分けてくれ」と書かれたメール。
妊娠が発覚したのはあいつが卒業した後だった。
お茶柱なんちゃって教諭に出産する権利で1000万ふんだくられた。
退学取り消しと比べたら半額なんだからお得だろうとか言われた。マジぶん殴りたい。
あいつから貰った1000万の半分はおっぱいピンクの物だから返さないといけないし、500万追加で貯めないと。おっぱいピンクは良いと言っていたけど、これはケジメみたいなものだ。
大きくなってきたお腹をさすりながら、もう残された時間は少ないなと悟り、少しでも多く売るため今日も精一杯の愛想を振りまいていく。
絶対2500万を貯めて今年中に卒業してやる。
だってあいつをぶん殴ってやらないと気が済まないからね。
主人公はほどよくクズで鈍感なサイコパスです。
ちなみに裏設定的に主人公は干支試験にて高円寺に目を付けられてスカウトされ、卒業後は高円寺の会社で働いています。
ちなみにネタにしてなんですが、私はμ's原理主義派です。