エ〇ゲ世界で或る上位存在曰く「叫べ、太陽ォォォ!」 作:糸をなんとかしろ!
原作の性質上ショッキングな描写が多数あります。
苦手な方はブラウザバック推奨となります。
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そう遠くはない明日
いつか来るはずの世紀末
生と死の輪廻に
アンデッドが介入する時
種の進化は止まり
種は滅びる
「最ッ悪だ……」
ガリガリ、ゴリゴリとひどく重いものを引きずる音と、じゃり、かつんとブーツが砂と石を踏みしめ、蹴り飛ばす音が重なり合う不快な音を聞きながら男はぼやく。
男は朽ち葉色のダスターコートを身に纏い、手には金具を握りしめている。金具からはチェーンが伸びており終端には人間一人分が入りそうな黒い棺桶に繋がっていた。
どんよりとした空気がいちいちまとわりついてくる。
最後に青空を見たのはいつだったか。太陽が恋しかった。
「棺桶バイクが原因不明のエンストしやがった……サン・ミゲル*1に戻ろうにも出発から数週間、棺桶引っ張って戻るのは現実的じゃあない」
自らに置かれた状況を確かめるように、男は後ろでコバンザメの如くついてきている(というか引きずられている)棺桶を一瞥する。中には食料が――あるはずだった。あるはずだったのだ。
「食いつなごうにも肝心の飯がない。っていうかあるんだけど、腐ってやがる……ミスったなぁ、苦手なモンスターの干し肉先に食うんじゃなかった。楽しみは後で取っておくタイプでも大地の実と焼肉が腐っちゃあ世話ねえや……」
こうして旅に出たのはいざ旅に出ようと思ったからではない。
サン・ミゲルを襲った敵を追ってきたつもりだ。そのため最小限の装備で敵を追い回していたつもりだった。とはいえその敵すらも見失い、道中で違うモンスターやらなにやらのいざこざに巻き込まれてこのザマである。
移動手段として頼りにしていた後ろの棺桶は最早屑鉄だ。
「しっかりするんだ。私の太陽感が告げている、この先に人の住まう場所があると……!」
そんな男の横でヒマワリなのか、タツノオトシゴなのか。兎にも角にも不思議な生き物がヒマワリのような顔から伸びる天狗のように長い鼻を縦にぶんぶん振りながら男を必死に励ましていた。
そうは言うものの、辺り一面荒野だ。あるものは石か砂ぐらい。街も村もそれらしきものは欠片も見当たらない。
「明日もまた陽は昇るってか……昇る前に俺がのぼせて死にそうだ……腹が痛い……」
とある冒険者は草を食べ、泥を啜り、数日間地獄のような森を抜けようとしたが腹痛に苛まれて死んだという。今回の冒険者たる男は空腹と腹痛に苛まれて死ぬらしい。
意識が遠のいていく。
――最悪だ。得体の知れない所に
「ねむ……い……」
「寝るな! 今寝たら死ぬぞ! 起きろ! 起きるんだーッ!」
ヒマワリもどきの叫びも虚しく、ばたんという音を立てて男は眠りについた。
命綱が切れて、落ちていくような感覚。光が遠のいていく――そして。
◆◆◆◆◆
この町は呪われていた。
ゾンビ、亜人、忌み子、巨大な蟲。魑魅魍魎が跋扈し、生と死の輪廻に異形が介入することで、産み落とされる新たな命は世の理を乱す忌み子――異形として産み落とされる。
本来あるべき姿をこの町はしていなかった。
――教会からこの地に派遣された私たち、修道女の使命はその原因を見つけ出し、断つこと。
その為に
だが――町の住民たちの目は酷く冷ややかだった。
修道女の一人、リーリア*2は神妙な顔持ちで、銀の水のように流れるようなさらさらとした長髪を揺らしながら町の外の状況をその目で見て回る。
過去にやってきた聖職者たちには忌み子やその母親を連れ去られたり、必ず浄化すると大言壮語かました割にあっさり餌食になって魔物の襲撃の呼び水になったりと嫌な思いをさせられてきたらしい、信用なぞされてはいない。
まずは周囲の魔物を倒しつつ、信用を勝ち取っていくしかないのだろう。
そんなものだから町周辺の地理を頭に叩き込んだ上で行動に移していく必要がある。まずは相手を知る事が肝心なのだ。……などと思っていたのだが。
町からやや離れた荒れた街道のはずれ。人の
その影は地に伏せており、何か大きな物体が一緒に転がっている。
ゾンビか、亜人か、それとも――
放っておくわけにはいかなかった。近寄ってみればそれの大きな物体が棺桶である事に気が付いた。
棺桶。こんな所に棺桶か。確かここから近くに墓地と墓守が居たか。
近寄ってみればその影の正体も明らかになった。
人間だ。それもまだ、生きている。この朽ち葉色の外套を纏った見た目二十歳から三十路の間程の男が棺桶を引きずっていたらしい。
何故こんなことを。
思考していると、男の腹から何か低い音が木霊した。
ぐるるる……
この獣のうなり声のような、それでいてちょっと情けない音をリーリアは良く知っている。腹の虫が鳴っている。そう、お腹を空かせているのだ。
「うぅ……腹……減った」
――まだ生きている。だったら!
リーリアは男を背負いあげる。――重い。多少鍛えているとはいえ一人の少女が担ぐには大の男は重すぎた。
彼の持ち物であろう棺桶を引っ張ってやれる余裕はない。
「うっ……重い……」
一体何を持っているのだろう。筋肉なのか、脳からつま先まで全身筋肉か鉛で出来ているのか。ずっしりと遠慮なく伸し掛かる男の重みにリーリアは短く呻く。
とはいえ、今絶えかけている命を放っておくのは修道女のやる事ではない。じめついた地面を強く踏み締め一歩一歩ずつ確実に歩を進めていく。
行先は――呪われた村の奥に居座るようにある修道院だ。
きっと、この地において一番安全な場所なのだから。
呪われし地
―アルセゾン―
解説
・ボクらの太陽とは?
2003年に発売されたアクションRPG(厳密には太陽アクションRPG)から始まるボクらの太陽の名を冠したゲームシリーズ。ゲームボーイアドバンスにて3本、ニンテンドーDSにて1本が発売。コロコロコミックにて漫画が連載されていた。
ロックマンエグゼでなんかコラボしていた奴と思い出したそこのアナタ、そう。それです。
執拗なコラボで棺桶に閉じ込めて太陽光線放ってさらに別作品のコラボチップでリサイクルされてくる変な奴と、バイクでひき逃げしてくる変な奴(1つ目と同一人物)、ガンデルソルとパイルドライバーだけは知ってはいる人の方が多数というのは禁句
現実の太陽をゲームのギミックとして採用しており、ゲームソフトそのものに太陽センサーを搭載しているのが特徴(通常の蛍光灯では反応せず、紫外線に反応するようになっている為そう簡単にズルは出来ない。ブラックライトという抜け道はあるが……)。
初代はメタルギア的成分が強く、それ以降はアクションRPG的側面が強くなり主人公も口数が増えていく。
北欧神話と西部劇、そしてSFを織り交ぜたダークファンタジー一歩手前の作品であり、そのタイトル名に反してシリアス。あと謎解きの難易度が明らかに子供向けではない。続の大聖堂、お前だお前
生と死の輪廻にアンデッドが介入した世紀末世界。
初代は死の都イストラカン、続(2)は死の街と化したサン・ミゲル、新(3)はサン・ミゲルの外側の世界を舞台とし太陽少年ジャンゴと精霊おてんこさまの冒険を描く。DSは推定パラレルワールド(時オカとかジークアクス的な分岐をしていると思われるが発生している設定の齟齬に説明が殆どない)。
本作はそのGBAの物語の20年後の未来。
分かる人には白エンド、とだけ。
・SiNiSistar2とは?
2025年に発売された成人向けアクションRPG。ハードはPCのみ(当たり前だ)。
1もあるが前作とのつながりは無い。多分、おそらく、きっと。ねえその隠しボス何!?
敵にやられた時の絶望感、破滅・死への憧れ、被虐的な官能がテーマとしている。
呪われた街、アルセゾンを舞台にプレイヤーはシスターとなって同じシスターのハーニャのサポートを受けながら魔物を祓うダークファンタジー。
平たく言ってしまえばドスケベボディのシスターさんが魔物と戦ってやられたらエッッッッッな目に遭うゲームである。
前作と比べてゲーム性が向上しており、かつドットも大きくなっている為にある意味では視認性が上がった。グロも増し増し、エロは……言わずもがな。アクションゲームが苦手な人向けのカジュアルモードを搭載しているが、それはそれとして難易度は高め。
BloodBorne成分が相変わらず多く上位存在もとい上位者が当然の如く存在している。
個人的には食料係のうわなにをするやめr
主要人物リストと頻出用語の解説とか要りますかね……?
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いる。
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無くても大丈夫やない?