エ〇ゲ世界で或る上位存在曰く「叫べ、太陽ォォォ!」   作:糸をなんとかしろ!

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 めでたしめでたし。
 そう、終われるほど人の人生は綺麗でもなければ短くもない。

 これは太陽少年が切り拓いた、新たなる未来の先。
 ありえたかもしれない一つの疑史である。



④彼の去った跡

 

 これは、俺が色んな人達から聞いた伝聞系の話も混ざっている。

 だから事実とは少しブレがあるかもしれないから半分に聞いて欲しい。

 

 

 

 

 破壊の獣。月光仔が封じた絶対存在*1、ヴァナルガンド。

 これを封じた伝説の戦士・ジャンゴは無事生還してみせた。

 

 それからも変わらずイモータルやヴァンパイア、数多くの敵が現れもしたがジャンゴの敵では決してなかった。

 そして大人になった彼はとある人物と結ばれ、子を授かったのだという。

 

 

 めでたしめでたし。

 

 

 そう終わらせてくれなかったのは運命だったんだろう。

 

 

 

 

 さっきペイルライダーって言ったな。

 そいつが現れたのはあのヴァナルガンドとの戦いから10年後の出来事だ。

 10年。その歳月は伝説の戦士に子が産まれ、魔法機械の研究が進むには充分な歳月だった。

 

 

 それがサン・ミゲルに現れたのは突然のことだった。そいつは肉塊を蒼い鎧で詰め込んだような化け物だった。

 そいつらは当然交易とか商売とかそんな目的の為に来てなど居なかった。

 奴らの目的は太陽仔の排除。そしてサン・ミゲルに眠る絶対存在(エターナル)の解放だった。

 現れるや否や始めたのは破壊と殺戮だった。

 

 無論。サン・ミゲルには戦士がいる。

 10年前の惨劇を乗り越えた者達だ。彼らはその暴虐に断固として立ち向かった。

 

 

 

 

 だがペイルライダーも仲間を連れていた。もう3体の騎士。そのペイルライダー当人を含めて終末の四騎士と名乗っていたか。

 

 支配を司る者、ホワイトライダー。

 戦争を司る者、レッドライダー。

 飢餓を司る者、ブラックライダー。

 死を司る者、ペイルライダー。

 

 そして無数のアンデッド。

 あの騎士どもは訳知りの人間(おてんこさま)が言うには太陽仔の都市防衛システムの一つだったのだという。要するにルーツはこの太陽銃、ガン・デル・ソルと同じだ。

 月の守護者たる名もなき戦士、白銀(しろがね)の騎士*2が元だったらしいが――

 

 最早戦争の様相を呈していた。

 勝ち負けというのであればサン・ミゲルの戦士たちは彼らを追い返す事ができた。終末の四騎士に深手を負わせ勝利を収めることが出来たのだ。

 しかし、世紀末世界は彼らの勝利を許しはしなかった。

 

 

 

 その戦いにおいて、伝説の戦士──ジャンゴもそこにいた。太陽少年と呼べる年齢を過ぎ、全盛期を過ぎても尚もその異常とも言ってもいいその力は健在だった。

 彼がいなければ被害はもっとひどいものとなっていただろう。

 

 誰もが勝利に喜ぶ中、世紀末現象が起きたのだと言う。その牙の矛先は──彼の妻。

 その世紀末現象の一つで起きた時空のひずみに飲み込まれた。

 

 それにジャンゴは()()()()()()、彼女を救う為にそのひずみに飛び込んだのだと言う──。

 

 

 

 さて、ここまでが伝聞系だ。

 俺が知っているのはここから先。

 

 名前のない俺がこうしてサン・ミゲルに流れ付き結果的にそこに居着いたのは第一次の襲撃から3年後の事だ。

 それからしばらくの平穏の中、サン・ミゲルのギルドは誰にでも使える新機軸の太陽銃、ナイト、ニンジャ、ウィッチ、ドラグナー、ボマーの量産に成功したり、俺が太陽仔であると言う事が判明したりしたがそんなことはどうでも良い話だ。

 

 

 本題に戻ろう。連中が再び現れたのは1度目の戦争からちょうど10年。伝説の戦士・ジャンゴは未だに帰らず。

 10年前と狙いは同じだった。サン・ミゲルに封印されたものを目覚めさせようとしていたのだ。

 

 逃亡するペイルライダーに今度こそトドメを刺すべく、俺が追い回していたという訳だ。

 

 

 余計に俺という存在が分からないだって? そもそもサン・ミゲルに訪れる前は一体何をしていたんだって?

 分かってどうなるんだ? ……冗談はさておいて、俺が話せる内容はほとんどない。親も家族も友と呼べる者も居なかった。ジャンゴのような英雄譚を持っていたわけじゃない。

 物心ついた時からずっと一人で生きて来た。ただ、それだけなんだ。

*1
読み:エターナル。生と死の概念が無く、ただそこに在る存在。つまるところ殺したり浄化することもできない厄災のような存在。対処法は封印するしかない。続と新においてこれに振り回される事になった

*2
初代ボクらの太陽のみに登場。隠しボスであり、月の女王を守る騎士であり魔を滅ぼした伝説を持つ。なおこの敵と戦うには紋章共鳴という他のボクタイソフトと通信をしなくてはならない上に蒼空の塔の踏破も必要なため恐らく真っ当な手段で踏み込むことが出来たプレイヤーはほとんどいないと思われる




 Q:ナイトとかニンジャとかドラグナーとかDS時空とちゃんぽんになってない? 
 A:わざとしています。DSに繋がらないとはいえ、あれも立派なボクタイシリーズの一つなので拾いたかったんです……

 Q:今回のボクタイサイドの敵って北欧神話や吸血鬼作家モチーフじゃないやん、どないなっとん?
 A:理由はちゃんとあるのです。後、西部劇ネタを拾いたかったのもあります。

 Q:ジャンゴの奥さんって誰? 
 A:想像にお任せします。


 ※ここからは読みたい人だけ読んでいただけると幸いです(多少本編未公開の情報がありますが、この時点でバレても支障がない部分のみとなっています)

 大雑把年表。

 20年前:新・ボクらの太陽本編。ヴァナルガンドを再度封印する(白エンド)。

 不明:ジャンゴ、第一子をもうける。

 10年前:終末の四騎士によりサン・ミゲルが被害を受けるものの撃退。しかし四騎士が現れた余波で発生した世紀末現象に巻き込まれた妻を救うため、ジャンゴとおてんこさまが行方不明となる。

 7年前:おてんこさまと共に破損した太陽銃がサン・ミゲルに落ちてくる。ジャンゴとその妻の姿はなかった。名もなき太陽仔、黒衣のヴァンパイアハンターの導きでサン・ミゲルに居付く。

 本編開始直前:再び終末の四騎士出現。新生ギルドと交戦。名もなき太陽仔、ペイルライダーの追跡開始。

主要人物リストと頻出用語の解説とか要りますかね……?

  • いる。
  • 無くても大丈夫やない?
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