透き通る世界に黄金の風   作:諒太郎

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第1話

…あれ?ここはどこだ?

 

列車。のような場所だが…僕はこんな場所知らないぞ?

それに確か昨日は自室でぐっすり寝ていたはずなんだが…

 

ふと視線を前に向けると目の前に血まみれの青髪が特徴的な女性が座っていた

 

(大変だ!今すぐ止血を…!…体が動かない?!指先どころか声も出ない!?)

 

「……私のミスでした私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況」

 

「結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて……」

 

(…僕のほうが正しかった?

彼女の口ぶり的に出会って会話をしたということか?

でも僕は彼女と会話した記憶どころか出会った記憶がない

仮に出会っていたとしても彼女の様な特徴的な見た目の人は僕なら絶対忘れないだろうし…

どういうことだ? )

 

「……今更図々しいですが、お願いします。”ジョルノ・ジョバァーナ先生”」

 

(…え?ジョルノ・ジョバァーナ? 

僕のこと、なのか?

というかジョルノ・ジョバァーナって

まさかジョジョに出てくるジョルノのことか?それとも僕のあだ名なんだろうか?)

 

「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」

 

「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……」

 

「ですから……大事なのは経験ではなく、選択」

 

「責任を負う者について、話したことがありましたね」

 

「あの時の私には分かりませんでしたが……今なら理解できます」

 

「大人としての、責任と責務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択」

 

「それが意味する心延えも」

 

(初めて聞いたはずなのに聞いたことがある気がする…なんだこの奇妙な感覚は?)

 

「……ですから、先生。私が信じられる大人である、あなたになら、この捻れて歪んだ先の終着点とは、また先の結果を……」

 

「そこへつながる選択肢は……きっと見つかるはずです。だから先生、どうか…――を…お願いします」

 

…そんな血まみれになってでも守りたいものがあるんですよね

 

わかりました。そんな終着点、僕が必ず変えてみせますよ

 

「……フフッ…やっぱり貴方は…」

 

…あれ、なんかまた急に意識が…待って!せめて名前だけでも…!!

 

 


 

「……先生、起きてくださいジョルノ先生!」

 

 

「うっ…」

鋭い女性の声が聞こえ

俺は重い瞼を開け、体を起こした

視線の先には、こちらをじっと見下ろす一人の女性がいた

その女性と目が合い

 

「……」

 

「……」

 

少しだけ気まずい空気が流れた

 

(……誰だこの人は?何か夢を見ていた気がするが思いだせない…

それに今この人は僕の事をジョルノ先生と呼んだのか?

いったい何がどうなっているんだ?)

 

「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。

 なかなか起きないほど熟睡されるとは。」

 

「……夢でも見られていたようですね。

 ちゃんと目を覚まして、集中してください。」

 

「は、はいすみません…」

 

(…あれ?なんだこの小野賢章っぽい声は?!)

 

「もう一度、あらためて今の状況をお伝えします。」

 

「私は七神リン、学園都市「キヴォトス」の連邦生徒会所属の幹部です。」

リンが簡単な自己紹介をすると現在の状況を軽く説明し始めた

 

(…ん?待てよ…キヴォトス?あれ?もしかしてここはブルーアーカイブとかいうゲームの世界か?

友達がお勧めしていたが結局手を付けれなかったあのゲームか?

確か友人曰く透き通るような世界観と言うが実際は

美少女版GTAとか全裸より銃を持っていない生徒のほうが少ないとか

言っていたあのブルーアーカイブか?!

え、てことはちょっと待てよ…)

 

「すみません、リンさん鏡ってありますか?」

 

「?えぇ、まぁ手鏡でよろしければ」

 

「ありがとうございます、少しお借りします」

 

そう言い手鏡を借り、自分の顔見た

 

(…やはりか)

 

そこに映っていたのは

金髪のチョココロネのような髪型に

胸元がハート型に開いた学ラン

そして胸とへその部分にテントウムシのアクセサリーを付けた

男が映っていた

 

(間違いない。ジョジョの奇妙な冒険に出てくる5部の主人公

 ジョルノ・ジョバァーナだ

 しかしなんで僕はジョルノ・ジョバァーナの姿をしているんだ?

 …もしかしてだが、あの有名な転生とかいうやつなのか?

 ありえない話だがそう考えると全てのつじつまが合う…)

 

「すみません、手鏡ありがとうございます」

 

そう礼の言葉を述べると僕は手鏡をリンに返した

 

「いえ、構いませんよ。そして話を戻しますが」

 

「あなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生……のようですが」

 

「……ああ。推測系でお話したのは、私も先生がここまで来た経緯を詳しく知らないからです」

 

「混乱させてますよね。分かります。」

 

「こんな状況になってしまったこと、遺憾に思います。

 でも今はとりあえず、私についてきてください。」

 

「どうしても先生にやっていただかなくてはいけない事があります。」

 

「……。学園都市の命運をかけた大事なこと……ということにしておきましょう。」

 

「…えぇ、わかりました。ただもう一つよろしいでしょうか?」

 

「?どうかなさいましたか?」

 

(僕自身もそしてジョルノにも言えることなんだけど…)

 

「…僕、まだ15歳ですけど大丈夫ですか?」

 

「…へ?」

 

ジョルノ・ジョバァーナは見た目と言動こそ大人びた雰囲気をしているが

 

実際は15歳の子供である

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