異世界サモナー、神話の怪物達と人理修復に参加する   作:一般通過初心者作家

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無間氷焔世紀ゲッテルデメルング
第10節 - 2


「――マスター、どうやら目を覚ましたようです。こんにちは、どこか体調がすぐれないなどはありますか?」

 

 薄紫の髪の少女は、そう俺に問いかけていた。

 

「えっと……大丈夫だ?」

「疑問形なのが少々気になりますが、受け答えには問題がなさそうですね」

 

 そういうと、彼女は隣に立つ男性へと振り向いて小声で話し始めた。

 何も状況が分からないまま、俺は体を起こす。

 

「…………は?」

 

 そしてその瞬間、俺の口からそんな声が漏れた。

 目の前に広がっていたのは一面の銀世界。

 どこまでも続く節減に、氷で出来た木々。

 とても現実とは思えない……そんな光景だった。

 

「えっと……初めまして」

 

 その様子に困惑していると、俺は再び声をかけられた。

 先ほどの少女ではなく、その隣に居た男性からだった。

 

「オレは藤丸(ふじまる)立香(りつか)、貴方の名前を聞いてもいいかな」

「……レイマだ、狩谷(かりや)霊真(れいま)

「レイマさんですね、わたしはマシュ・キリエライトと言います」

「藤丸……さんと、キリエライトさん」

 

 当然だが、聞いたことの無い名前だった。

 

「レイマさん。早速で申し訳ないのですが、幾つかご質問したいことがあります。まずは……何故こんなところに埋もれていたのでしょうか」

「――その、質問に質問で返して悪いんですけど……そもそもここはどこなんですか?」

 

 流れる沈黙。

 この沈黙が意味する事は、この状況について誰も分かっていないという事だけ。

 少なくとも……日本ではないはずだ。

 氷の木なんて見たことないし、キリエライトという人は大きな盾を片手に随分な武装をしている。

 ダンジョンの中か……とも考えたが、だとしたらあまりにも規模が大きすぎる。

 それに、仮にダンジョンの中だとしたら、ここはどこかという質問に返事が返ってくるだろう。

 そういう意味で考えてもここはダンジョンじゃないし、この二人も冒険者ではないと思う。

 

「――なるほど、理解しました。つまりレイマさんも何故ここにいるかは分からないと」

「まぁ、そうなりますね」

「では、ご自身の事はどうでしょうか。どこまで何を覚えているのか、言える範囲で構いません」

 

 そう言われて改めて自分について振り返ってみる。

 狩谷霊真、十五歳、性別は男。

 中学最後の冬に落石事故に巻き込まれ……それと同時にミソロジアという異世界に召喚され、三年かけて世界を救った後に色々あって処刑され、元の世界とは少し違う並行世界の日本に来た何の変哲もない高校生男子だ。

 いや、流石に何の変哲もないは嘘だけど。

 その日本で再会した幼馴染や昔の仲間と、冒険者としてダンジョンを攻略しているSランクの冒険者……までは覚えている。

 だが、それ以上の事が曖昧だった。

 例えば昨日何してたとか、記憶が地続きになってない感覚。

 

「えっと……高校生で? その、冒険者をやっててー……」

 

 何より、どこまで話して良いのか分からず。

 とりあえず俺はそんな当たり障りのない言葉でその場をやり過ごそうとした。

 

「その、冒険者……というのはなんでしょうか」

 

 そんな彼女の発言に、背筋を冷や汗が伝うような感覚がした。

 いや、流石にそれはおかしい。

 冒険者ではないのは当然としても、冒険者を知らないというのはおかしい。

 ダンジョンのある世界において、そのダンジョンを攻略して資源を回収したり危険を取り除く冒険者の存在を知らないとは考えにくいからだ。

 それこそ、俺のように異世界から来た人間でもなければ――。

 

「あー、うーん、りありー?」

「……?」

「ちょっと待って――ください、少し状況を整理したくて」

「あ、はい! そうですよね、まだ記憶も混乱してますよね! すみません、少なくとも敵対の意思はなさそうで何よりです! ではマスター、ここは少し離れて他の皆さんと合流しましょう!」

 

 彼女はそういうと、藤丸さんと一緒にこの場を離れて行った。

 どうやら、一応の信頼は勝ち取れたらしい。

 大事にならなくてホッとしたが、状況が判断出来ていない以上喜んでも居られない。

 

 まずは、この場所について。

 少なくとも見覚えは無いし、あの二人の反応からしてダンジョンでもない。

 次に、今の自分の状態について。

 何度振り返っても、やっぱり昨日の事すら思い出せない。

 自分の事を情報として知っているような、そんな感覚だった。

 最後に、あの二人について。

 少なくとも悪い人ではなさそう……に感じた。

 向こうも俺を警戒していそうだったし、どうやら平和な状況というわけではなさそうだ。

 

 これらの状況から、俺の頭はある一つの結論にたどり着いていた。

 いや、正直そんな事を信じたくは無いし、ポンポンと起きて良い事でもないはずなんだが。

 だが、そう考えるとなんだかすんなり納得がいってしまう。

 

「二度あることは三度ある……ってことなのか?」

 

 そう、三度目の世界渡り。

 どこか知らない世界に来てしまったのではないか、それが俺の出した推論だった。

 

 

 ◇   ◇   ◇

 

 

 あの後、戻ってきた二人に話を聞きながら情報をすり合わせた結果色々と分かったことがあった。

 

 まず一つ目。俺の予想通り、どうやらここは別の世界のようだ。

 といっても、世界的には俺が一番最初に居た世界に近い並行世界といった感じだ。

 この世界が俺の元居た世界かどうかは分からないが、一旦は別の世界という事にしておく。

 

 そして二つ目、この世界について。

 始めに、魔術……なんかに関する話をさらっと聞いたが、俺には馴染みのない物だった。

 ある意味ここもファンタジーの世界と言える気はするが、この世界において魔術というものは秘匿されるべきものという考えらしく、一般人はまず知らないそうだ。

 ここも、俺がこの世界が元の世界かどうか判断出来ていない原因だったりする。

 だって隠されてたら知らないし、元々ただの一般人だし。

 ただ、重要なのはここじゃないだろう。

 この世界について知った中で、最も重要なのはこの世界が今滅びかけている、という事だ。

 何者かによって地球の表面がまっさらになってしまった、彼らはこれを地球白紙化と呼んでいるらしい。

 なにそれ知らん……怖……。

 

 最後の三つ目、彼ら……カルデアについて。

 前述の地球白紙化、それを解決するために彼らは今行動しているらしい。

 詳しいことについては聞かなかったが、ここまでの話が本当なら、彼らは文字通り世界を救うために頑張っていることになる。

 

「では、レイマさんはサーヴァントではない……という事でいいのでしょうか?」

「多分……そうだと思います」

「ですが現地の方でも無い……と、通信が使えればよかったのですが今の段階ではなんとも……」

「通信?」

「はい、先ほど言ったカルデアとの通信なのですが、どうやらここでは繋がらないようで……」

 

 どうやら、向こうも向こうで色々と大変らしい。

 

「そうだな、通信もそうだが記憶も行く当ても無いんだろう? なら、少年にはついてきてもらった方が良いと思うぜ」

「そう、ですね。俺としてもその方がありがたいです。ところで……その……どちら様ですか?」

 

 俺の背中をバシバシと叩いて来る、なんか馬鹿デカい大砲を持った屈強な人を見上げながら、俺はキリエライトさんの方を見た。

 彼……と、その少し離れた場所にいる槍を持ったオーロラのような髪の女性は、先ほど二人が戻ってきたときに一緒に来た人達だ。

 

「オレか? そういや自己紹介がまだだった、可能性の男、虹放つ男、炎の快男児……サーヴァントアーチャー、ナポレオンだ!」

 

 サーヴァント、というものについては先ほど少し聞いた。

 ざっくり言えば過去の英雄や偉人を英霊として現代に呼び起こすもの……らしい。

 感覚としては俺の召喚獣たちとも似ているのだろうか。

 原典を持つ彼女達は、その記録を有しつつも別の存在である。

 そういう点では、英霊も同じような物なのだろう。

 でそんなサーヴァント、過去の偉人なのだとしたら……ナポレオンってあれだろ?馬に乗ってる肖像画のあれ。

 

「え、あのナポレオン?」

「はい、おそらく想像の通りかと」

「わぁ……」

 

 なんというか、これまでとは別ベクトルの驚きだった。

 どちらかというと召喚獣たちとあった時の感覚に近い。

 もっとも、召喚獣たちとシステム? が似てるからそう思うのだろうが。

 

「それで、そちらの方がブリュンヒルデさんです」

「ブリュンヒルデって……北欧神話の?」

 

 俺の疑問にキリエライトさんが頷いた。

 どうやらサーヴァントというのには、歴史上だけでなく神話の人物といったものも含まれるらしい。

 

「なんか……すごいな」

「よし、自己紹介は済んだし移動を再開しよう。そろそろ陽が沈むし時間も惜しい」

「そうだね、そうしようか」

「了解ですマスター、ではレイマさんはナポレオンさんと一緒でお願いします」

 

 ということで、移動することになったのだが……。

 

「思ったよりは軽いな、一応喋ったりはするなよ、危ないから」

「~~~~~~~!」

 

 ナポレオン……さん? に小脇に抱えられ、爆速のスキーを全身で体感することになった。

 

 

 ◇   ◇   ◇

 

 

 それからしばらく、俺は黙って小脇に抱えられたまま雪原を滑り続けていた。

 一言でいえば苦しい……というか暑苦しい。

 キリエライトさんの方はどうやら装置のような物で加速しているのだが、ナポレオンさんはそれに馬力だけで追いついている。

 なんだこれ、ナポレオンってそんな超人だったのか?

 流石に違う気がするので、これもサーヴァントという存在の性質なのだろうか。

 そんな風に考え事をしていると、少し先を行くキリエライトさんの勢いが止まる。

 

「新所長?!」

 

 そんな藤丸さんの声と共に、何やら前方に青い映像が投影されていた。

 しばらくするとその映像は消え、キリエライトさんは俺達の方に近づいてくる。

 

「ナポレオンさん、ブリュンヒルデさん、緊急事態です! ゲルダさんの集落に巨人が近づいているそうです!」

「巨人……?」

「第23集落か――わかった、幸いこの分ならすぐにたどり着けるだろう、全速力で急ごう」

「……そうですね、巨人種による虐殺は見逃せませんから」

 

 状況はよく呑み込めないまま、俺達はさらに加速して雪原を猛スピードで通過する。しばらくすると、木でできた大きな壁のような物が見えてくる。

 

「あれは……」

「あれが第23集落だ、どうやら巨人たちの姿は見えないようだが……間に合ったか?」

 

 ナポレオンさんはそういいながら更に速度を上げていく。

 こうして、あっという間に大きな門の前へと俺達は辿り着いた。

 

「周辺の魔力を探知します……っ! 西方、林の方に複数の魔力反応!」

「巨人か、いいだろう」

 

 そう呟くナポレオンさんを先頭に、キリエライトさんもブリュンヒルデさんも……そして、藤丸さんも戦闘態勢に入る。

 

「レイマさんは下がっていてください!」

「あ、いや……」

 

 俺も戦う、そう口にしようとして……言葉が喉につっかかった。

 そういえば、俺の力についてはまだ皆に話していない。

 話すべきか……そう問われると、答えが出てこなかった。

 

「目標……出てきました。マシュ・キリエライト、これより戦闘に入ります」

「よし、露払いと行くか!」

「……参ります」

 

 そうこうしているうちに、戦闘は始まってしまった。

 氷の木々の向こうから出てくる巨人達に盾、槍、そして大砲による攻撃が浴びせられていく。

 その威力はかなりのもので、巨人の群れという体格的にも人数的にも不利に見えるこの状況を、互角以上に渡り合わせていた。

 

「……すごいな、皆」

 

 これなら別に、俺が戦わなくたっていい。

 そもそも、俺の存在はこの世界にとって異物そのものだ。

 並行世界の自分の中に入ったわけでもなければ、元の世界に戻ってきたわけでもなくて。

 突如放り込まれた別世界、原因も理由も分からないこの状況で、それに干渉していいのだろうか?

 あの世界では俺を受け入れてくれる人たちが居た、でも今は……違う。

 

 そう考えた時、ふとそれまで居なかった人影がある事に気が付く。

 顔に影のような物がかかった人影は、何もないところから現れて藤丸さんの指示によって動いているようだった。

 サーヴァント(使い魔)、そしてマスターという呼ばれ方。

 そこからやってることの想像はなんとなくついた、立ち位置が後方なのもその証明だろう。

 

「……馬鹿だな、俺」

 

 自らが戦うわけではなく、しかしそれ以上に必死で戦っている彼の後ろ姿を見て。

 そうぽつりとつぶやいた俺は、前へと歩き出した。

 そうして、藤丸さんの隣に立つ。

 

「えっと……レイマ君?」

「君付けはちょっと、レイマでいいですよ」

「じゃあ、オレのことも立香でいいよ、それに敬語も」

「あー、わかり……じゃなくて。わかった、立香」

 

 顔を見合わせながらそんなやり取りをしてから、俺は自分の体に集中する。

 そうして自分の中に流れる魔力を感じ取った。

 どうやら、力を失っているわけではないようだ。そりゃ魔術とかあるならあるだろうけど。

 そのまま、俺はとある言葉を口にする。

 

「【サモン】――ルナ・マナガルム」

 

 それはサモナーである証でもある召喚魔法だった。

 手元に浮かび上がった魔法陣が輝くと、雪原の中でも感じる冷たさと共に影が飛び出していく。

 その影は飛び出したままの勢いで巨人の一人へと飛び掛かり……その巨体を一瞬で凍らせると同時に粉砕した。

 刹那の出来事に、この場に居た全員の視線が砕けた氷像へと向く。

 

「――っ莫大な魔力反応?! いえ、これは――」

 

 そこには、蒼い月のような色の毛並みをした巨大な狼……ルナが居た。

 俺はルナにアイコンタクトをとった。

 それだけのやり取りで、ルナは他の巨人達も攻撃し始める。

 

「ここからは俺も加勢します」

「はっは、やるな少年! 総員、このまま押し切るぞ!」

 

 ナポレオンさんのその号令と共に、俺達の攻勢はさらに強まった。

 そう時間のかからないうちに、やってきた巨人……そしていつの間にか現れた氷の獣を撃退し終え、俺は深くため息を吐いた。

 そんな俺に、立香が手を挙げながら声をかけてくる。

 

「お疲れ様、レイマ」

「あぁ……お疲れだ立香」

 

 その手にパンと俺の手を合わせる、ハイタッチだ。

 

(……ますた、私も)

 

 そんな姿を見たせいか、頭の中にルナのそんな声が聞こえてきた。

 流石にこの状態で人の姿になられると困るので、その場で屈みルナの手が届く位置で手を差し出す。

 すると、ルナは満足そうに手を合わせてきた。

 なんだろう、お手みたいな感じでちょっとカッコつかないな。

 そんなことを考えていると、周辺の様子を窺っていたキリエライトさんが戻ってくる。

 

「周辺の魔力反応なし、もう大丈夫そうですね」

「ま、量産機の相手よりはずっと楽だったな!」

「はい。村の様子も確認したいですし、一度中に入りましょう」

「そう……ですね」

 

 キリエライトさんの言葉に頷き、俺は振り返る。

 そこには、どう見ても人間サイズではない巨大な門があった。

 

「……これ、どうやって入るんだ?」

「そりゃ……飛び越えるのさ!」

 

 そういうと、ナポレオンは一足先にと大きく飛び上がり、そのまま門を超えて中へと入っていった。

 

「うそぉ……」

「私達も行きましょう……えっと、レイマさんはどうしましょうか」

 

 そういえば、ここまで運んでくれたナポレオンが先に行ってしまった。

 まぁでも、飛び越えられなくはないだろう。

 

「ルナ、頼めるか?」

 

 俺の問いかけにルナが頷き、俺はルナの背に跨る。

 そのままルナが大きく飛び上がれば、軽々と門を飛び越えて向こう側へと着地した。

 それに続いて、キリエライトさんと彼女に抱えられた状態の立香、そしてブリュンヒルデさんも飛んでくる。

 こうして中に入った俺達の元へ、ある一人の少女が走ってきた。

 

「マシュさまとお兄さん! それにおじさんも!」

「ゲルダさん!」

 

 ゲルダと呼ばれた薄い金髪に緑の目をした少女は、心配そうにこちらの様子を窺ってきている。

 

「外から大きな足音が聞こえて、それと同時にすごいひかりも見えたから、きっとおじさん達だと思って。心配になって見にきちゃった……平気?」

「そうでしたか……ご心配ありがとうございます、この通り大丈夫です!」

「小さなお嬢さんに心配させてしまうなんて、オレもまだまだだな、全く」

 

 どうやら、彼女と立香達は知り合いのようだ。

 すると、ゲルダは俺とルナ、そしてブリュンヒルデさんの方を見て不思議そうな顔を浮かべる。

 

「あら、そちらのお兄さんと大きな……フォウさん? それに別の御使いの方も、今日は他の方も居るのね!」

「えっと……フォウさん? って誰だ?」

 

 すると、どこからともなく現れた白い獣が、ピョンピョンと跳ねながらゲルダへと近づいて行った。

 

「フォウ!」

「あら、フォウさん! こっちに居たのね! じゃああの子は別の子なのかしら、ということはあっちが本物のウマ? 初めて見たわ!」

 

 フォウと呼ばれた獣を見ながらルナへそういうゲルダ。

 その様子を見たルナからは、困惑の念話が飛んでくる。

 

(……流石に馬と間違えられたのは初めて)

(まぁ、だよね)

「えっとゲルダさん、この子はおそらくオオカミかと……合ってますか? レイマさん」

「はい、そうですね……狼です」

 

 ルナ・マナガルム。

 北欧神話に登場するフェンリルの双子を原典に持つ、俺の召喚獣の中でも最初に仲間になった一人……一狼? だ。

 そんなルナに、ゲルダはキラキラと輝く視線を送っていた。

 

「オオカミ! 初めて見たわ! こんにちは、触ってもいいかしら!」

(……ますた、たすけて)

「あー、ごめんなゲルダ……さん。ルナ、あんまり人に懐かなくて」

「そう……残念」

 

 露骨にしょんぼりとするゲルダ。

 そんな彼女を慰めるように、フォウが彼女の肩へと飛び乗る。

 

「ふふふ、くすぐったいわ! そうだ、もうすぐ夜になってしまうし、皆さんどうか上がっていって? ちょうど夕食の支度をしようと思っていたところなの!」

「……そうですね、お言葉に甘えてお邪魔してもよろしいでしょうか。ゲルダさん」

「もちろん!」

 

 こうして、俺達はゲルダの家に上がることになった。

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