幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ヒナノは加速の力を応用した器用な戦術で雷の力を行使するハルを翻弄する強さを見せる。更に能力の発動を遅延させる小技も加わり、ますますハルは翻弄されるばかりであった………


第101話 最大出力vs無限の加速

ヒナノの能力をフル活用する戦術を前に、ハルは押されていた。

 

「(………雷の力も長くは持ちそうにない………こうなったら………!!)」

 

ハルは身体から流れる雷の出力を上げる。すると両足のみになっていた雷の力が以前のように全身へと広がっており、全身が黄色く雷の走る形態となっていた。

 

「へぇ、そんな芸当も出来るなんて凄いね………でも身体への負荷がとてつもなく重くないかな………?」

 

ヒナノはハルの雷の力を賞賛しつつも、同時に彼の背負っている負荷の大きさも感じていた。実際ハルの身体からは火花が出る程の負荷がかかっていたが、彼は気にする事なく大きく跳躍し………

 

「{ライジングオールエンド}!!」

 

1級クラスの魔物すら撃破する程のとてつもない威力のキックを狙う。

 

「負荷を介さずして必殺技に賭けてきたんだね………面白いよ、ハルくん………! なら私は………!!」

 

それに対してヒナノは木刀を投げ捨て、右拳を作ると、勢い良くハルの降ってくる方向へとパンチを放つ。

 

「(ただのパンチ………いや違う………加速をかけたパンチだ………!!)」

 

ハルは一瞬ただのパンチかと錯覚させられたが、ヒナノが狙っていたのは加速の能力を織り交ぜた回転パンチだった。だがハルは必殺のキックを続行。超火力に身を任せた一撃を放つものの、ヒナノのパンチも徐々に勢いを増していた。

 

「ハルくん、貴方の力は1級でも強いと思う………多分メイルちゃんやフェイ様、アイルくんにもね………けれど、私はそれだけで負ける程甘くはないよ!!」

 

ヒナノはそう言うと共に、右腕が徐々に燃え始める。

 

「{アクセルサイクロン}………!!」

 

これにより、炎の竜巻を思わせるパンチとして完成する。ハルは徐々に押され始めるが………

 

「ここで負ける訳には………いかない………!!」

 

ハルも限界を通り越した勢いで雷の力を放出する。これにより2人の攻撃がぶつかる中間地点で大爆発が発生した。

 

「うあああああ!!」

 

ハルは大きく吹き飛ばされた後地面へ倒れる。その際に限界を迎えたのか彼の雷の力は解除された。

 

「ぐうっ!?」

 

しかし、これにはヒナノもタダではすまず、右腕の服の袖が燃え尽きており、同時に右ウデも火傷を負っていた。ヒナノはすぐに回復魔法で右腕の火傷を治し始めるが………

 

「(………私に対抗して出力を上げて互角に持ち込むとは………やるね………)」

 

ハルの機転を利かせた反撃に思わず関心させられる様子を見せたのだった………

 

 

 

ハルvsヒナノの対決はお互いに超威力の必殺技が互角にぶつかり合う状況まで動いていた。果たして、この結果はどちらの勝利である事を指し示すのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ヒナノは自身にダメージを負わせたハルを賞賛し、この場では彼に負けを認める様子を見せる。だがハルも素直に勝てたとは思えず、自らの勝利を否定する様子を見せたのだった………
次回「勝敗の行方」
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