ハルの強さを見たヒナノは彼が更に強くなる事を予感するが、ハル本人は謙虚でそれを否定する。ヒナノは勝敗をお預けとし、ウズクチョへ戻る事を口にする………
それからしばらく経った頃、ヒナノはウズクチョへの帰路において人の視線を感じていた。
「(………この気配は)」
ヒナノは気配の主を察知する。その直後に白髪の男が近くの木々から姿を表した。
「やあ、ヒナノ」
その人物はヒナノの名を口にする。
「U様………!」
ヒナノはUを見るなりその場で跪く様子を見せた。
「や、止めてくれよ………君にそこまでやらせる程偉くなった覚えは無い………」
Uはヒナノの様子を見て少し慌てる様子を見せた。
「………かしこまりました」
ヒナノはUの言葉を受けその場から立った。
「………ところでどうだったかな、ハルくん達は」
Uはその直後、ヒナノに対してハル達の事を問いかけた。
「U様が目をかける意味がよく分かりましたよ。彼は上がってくる………そう確信出来るくらいには私も興味津々です」
ヒナノはハル達の強さを理解したのか、とても楽しそうな様子だった。
「それは良かった」
Uはヒナノから期待した通りの答えが返ってきた事に笑いを零した。
「しかし………フェイ様の事を伏せていたのは嫌がらせですか?」
だがその中でフェイの事を指摘する様子を見せた。Uは少し考え込む様子を見せると………
「………なんの事だか」
すっとぼけた様子でそう呟いた。
「とぼけないでくださいよ………まあいいですけど」
ヒナノは呆れた様子を見せたものの彼にも考えがあると察知したのかこれ以上は追求しなかった。
「だけどこれからはフェイの事は些細な問題になる。なんせ、異世界から転移してきた人間達がそろそろ自分の力に慣れてくる頃だろうからな………」
その後にUはヒナノに対して、転移者の事を口にする。彼等がそろそろ自分の力を慣れ始める………その現状を。
「U様………転移者の方々は強いのでしょうか?」
ヒナノは転移者の力に対して首を傾げる様子を見せた。
「どうかな、各々次第だと思うよ」
Uはあくまでその人物次第と考えていた。
「それにヒナノなら負けやしないさ。君は僕の知る中でも現代最強の1級能力者だ」
加えてヒナノが自分の知る限りで1番強い人物である事を口にする。
「………それはあの御方を除いての話ですか?」
ヒナノはどこか不貞腐れるようにそう呟いた。
「僕の言う彼女は魔法使いの方だ。能力者の話なら君が1番強いよ」
Uはその例外が魔法使いの方である事を口にし、能力者であれば彼女が強いと口にするのだった………
ヒナノと彼女の前に現れたUの対話で明らかとなる近い将来の転移者の台頭。果たして、Uの言葉はどのような形で現実となるのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ヒナノの来訪からしばらく経った頃、瑠美は自身の力をある程度コントロール可能となる。彼女が強くなってきている事に喜ぶハル達だったが、そこへ三度セリィが姿を表すのだった………
次回「三度の登場」