幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
瑠美の魔法訓練を見守るハル達の前へ三度セリィが襲来する。しかし、ハル自身はセリィの戦術に慣れ始めたのか、落ち着いた様子でセリィの相手をするのだった………


第105話 戦術面の成長

ハルが追撃をかけてきたタイミングでセリィは再び距離を取ると、セリィはハルの背後へ回る。そして自身の身体から放出するエネルギーと目の色を緑へ変色させ、斧となった魔剣を振り下ろす。だがハルは最低限の動きでこれをかわすと、自身の手にある魔剣へ風の魔力を纏わせる。

 

「{ストームスティンガー}!」

 

ハルによる素早くも鋭い突きが放たれ、セリィは咄嗟にエネルギーと目の色を青へ戻し高速移動でかわしたが、ハルの戦術に驚いており………

 

「(奇襲をかければ雷の力を使ってくれると思ってたんだけど………私の動きに慣れちゃったのか最低限の動作で的確な動きを打ってきた………これは少し嫌な感じかもね)」

 

ハルが自身の動きに慣れてきた事に危機感を覚え、再び高速移動でハルの周囲を動き回る。だがハルは剣を構えると共に目を閉じる。そして、セリィが近付いてくるタイミングを待ち、セリィがハルの背後から接近すると、ハルは魔剣に水の魔力を纏わせながら身体の向きを変え………

 

「{ウォータースライダー}!!」

 

しなやかな水の斬撃を放ち、接近してきたセリィを吹き飛ばす………だがセリィは回避が厳しいと判断すると、すぐにエネルギーと目の色を緑へ変化させ、吹き飛ばされながらも斧となった魔剣で斬撃を防いでいた。だが流石にタダではすまなかったのか、斬撃を相殺したタイミングで落下を始め、身体は地面へ叩き付けられた。

 

「ぐうっ!?」

 

セリィは地面を転がった。一方のハルは息も切らさずにセリィへ視線を向けており、剣を構えていた。

 

「流石ハルくん………やるね、前より強くなっているよ」

 

セリィはハルを褒める様子を見せつつも、自身のエネルギーと目の色を赤へ変え、杖となった魔剣から炎の弾丸を無数に飛ばす。ハルは魔剣に炎を纏わせると、回避不能と思わしき弾丸のみを的確に落としつつ、最低限の動きで他の弾丸を回避していた。

 

「(また的確に動かれてる………前の戦いで手の内を晒しちゃったのが仇になってるのかな………)」

 

セリィはハルに押されている事を本能的に察知していた。それでも攻める姿勢を崩しはしなかったが………

 

「………{エンチャントフィジカルアビリティ}」

 

ハルはここで身体強化魔法を発動。その場で大きく跳躍すると共に炎の魔力を纏わせた斬撃をセリィへ飛ばした。

 

「くうっ………!」

 

セリィはそれを目の当たりにしたが攻撃の着弾の方が速く、セリィの周囲に爆発と煙が発生するのだった………

 

 

 

ハルがセリィの能力を的確に攻略していく事で雷の力を使わずとも圧倒する様子を見せる。果たして、このままセリィを圧倒して勝利してしまうのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
セリィはなんとか回避行動を取ったがかなり消耗させられた様子を見せていた。ハルが追撃をかけようとする中、2人の勝負に水を差すイレギュラーが現れるのだった………
次回「激動対決の異変」
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