幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
セリィを相手に冷静に立ち回るハルは、雷の力を使わずに互角の対決を繰り広げていた。セリィは驚きつつも手を変えるが、ハルはセリィの戦術全てに最適解で対処するのだった………


第106話 激動対決の異変

大きく跳躍していたハルは少しして地面へ着地するものの、土煙を前に身構えていた。少しして煙の中から緑のエネルギーと目の色、そして斧形状の魔剣を構えたセリィが立っていた。

 

「(やっぱり能力をパワーの方に切り替えて耐えてきたか………)」

 

ハルは自分の攻撃が防がれていると読んでいたのか特には動揺していなかった。だがセリィは大きく消耗させられていたのか、微かに足元がぐらついていた。

 

「(………足が重い。これまでこんな事態は無かったはずなのに………ハルくんの成長による影響かな)」

 

セリィは地面に膝を付きつつもなんとか耐えていた。そして、その場から立ち上がると共に次の手を立てようとしていたが、その直後ハル達は何か別の気配が近付いてきている事を察知する。

 

「(………何が来てる)」

 

セリィもそれを察知したのか、身体から放出するエネルギーと目の色を青へ戻す。これによって斧形状の魔剣も元の剣形状へ戻ったが、セリィは気配を感知した方へ視線を向ける。すると、その方角から以前ハル達が倒した魔物に似た、大型の魔物が現れた。

 

「な、何あれ………!?」

 

瑠美は目の前に現れた魔物に驚いていた。

 

「(俺がこの前倒した魔物と少し違う………気配も強さも………前より強くなっている………?)」

 

ハルは目の前の魔物が、以前の個体よりも強い事を察知する。それから少しして魔物は城壁を破壊する様子を見せ、本格的にハル達の目の前へと現れた。

 

「とにかく応戦しないと………! メイルさんとフェイはルミちゃんを!!」

 

ハルはそう言うと、自身の身体へ雷の力を走らせる。これにより黒い鎧が生成されると共に、ハルの両足の鎧が黄色へ変色する。そしてハルとセリィが高速移動で接近しながら魔物を翻弄する動きを見せつつ、セリィがエネルギーと目の色を黄色へ変える。そして鎌形状となった魔剣を振るい、魔物の身体から放出されている闇を祓うが、魔物の闇はとてつもなく濃いのか、すぐさま再生が始まった。

 

「(再生が速い………!)」

 

セリィはこの事態に驚いていた。すぐさまハルが自身の魔剣に光の魔力を纏わせると………

 

「{シャイニングスラッシャー}!!」

 

魔物の闇を貫通する斬撃を放つ………だが、これだけでは当然決定打にはならず、魔物は一瞬揺らいだ程度ですぐさま姿勢を立て直した。

 

「(これだけじゃ威力が足りない………!)」

 

ハルもその事実に気付き、一度距離を取るのだった………

 

 

 

ハルvsセリィの対決を中断させた魔物の襲来。だがその魔物は以前までハルとセリィが倒した魔物よりも強く、ハル達の攻撃があまり効いていない状況だった。果たして、ハル達にこれを攻略する術はあるのだろうが………?

To Be Continued………




次回予告
ハル達すら苦戦する魔物に動揺を隠せないメイル達。瑠美は恐怖を感じつつもハル達を助けたいという気持ちが強まる。その直後、想いの影響か瑠美の様子に変化が起きるのだった………
次回「神の斬撃」
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