幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ハルvsセリィの対決中、突如襲来した魔物の防御力は前回の個体よりも硬いものとなっていた。これにより、ハルやセリィでもダメージが与えられない状況となってしまうのだった………


第107話 神の斬撃

一方、押されるハル達を目の当たりにするメイル達は慌てていた。

 

「ハル達があんなに押されるなんて………あの魔物はどれだけ強いんだ………というか、何故そんなのがまたレボナガシに現れたのか………」

 

ハル達が押されている様子を前に思わずそのような考えが漏れる中、瑠美は恐怖を感じつつもハルの危機に何も出来ない自分へ苛立ちを募らせ………

 

「………ハルくんを助けたい」

 

瑠美は不意にそう呟いた。

 

「何を言ってるのルミ!? 殺されるわよ!?」

 

瑠美の言葉に大きく動揺する様子を見せた。

 

「でも………私は何もしない自分が嫌だから………こんな私に向き合ってくれたハルくんが苦しんでいるのを見て………何も出来ないのが悔しくて仕方ないから………!!」

 

だが瑠美は譲らなかった。そんな彼女の想いは自分が何も出来ない事に対する怒りから更に強まっており、身体から膨大な魔力を放出させ始める。その様子に魔物やハルは驚いており………

 

「る、ルミちゃん………!?」

 

ハルが瑠美の膨大な魔力に驚かされる中、セリィは瑠美の様子へ視線を向けると………

 

「………来る」

 

一言何かを知っているかの様子でそう呟いた。そしてその直後、瑠美は自分の中で鼓動が起きる感覚を感じると、ゆっくりと魔物の方へと歩き出す。

 

「ルミっ!!」

 

そんな彼女をメイルとフェイは止めようとするが、瑠美はそんな2人を弾き飛ばしてしまった。

 

「うあっ!? (な、何だこの馬鹿力………!?)」

 

その時に瑠美が見た目に反した馬鹿力を見せ、メイルやフェイは大きく動揺していた。その直後、瑠美は右手に魔力を集束させると………

 

「………{神の斬撃(ゴッドスラッシュ)}」

 

そう言って、右手から七色の斬撃を放つ。ハルとセリィは本能的にその威力を察知したのか魔物から距離を取り、魔物はセリィの斬撃を真正面から受け止めようとする………が、瑠美の放った斬撃は魔物の闇を軽々と貫いた挙句、闇の中に隠れていた魔物の身体を真っ二つにした。

 

「な、なんて威力だ………!? でもどうしてルミちゃんからそんな攻撃が………!?」

 

ハルは驚愕すると同時に困惑していた。何故魔法を覚えて日の浅い瑠美からそんな魔法が出来たのか理由が読めなかった為だ。そしてセリィは瑠美を見やると………

 

「………主様の仰ってた運命の時はもう既に始まった………って事かな」

 

ハルにのみ聞こえる距離でそう呟くのだった………

 

 

 

ハル達の危機を救おうと動いた瑠美の力はハル達すら苦戦する魔物を一撃で葬る強さを持っていた。だがこの瑠美の力はハル達へ分かりやすく動揺を与えており、果たして何が瑠美に今の攻撃を使えるようにさせたのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
セリィは瑠美の放った攻撃について、第三者の魔の手が関係している事を忠告して姿を消した。そして、そんなハル達の混乱を見ていたとある人物もまた、瑠美の力へ注目していたのであった………
次回「第三者の魔の手」
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