幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ハルに対して闇の秘術が関連した事件の話と、それを解決出来る力がハルにはある事を語るU。だがそれと同時にハルの中から破滅のイメージを見るのだった………


第114話 思い付きの模擬戦闘

ハルとUの対話から一夜明けた日、ハル達は再び会談の為に呼び出されていた。やはりこの時はフェイが留守番だったものの、今回は会談と言うよりはウズクチョ側の勇者を名乗る有賀が昨日の会談のメンバーを集めて欲しいと言い出したのが始まりであった。

 

「あー、どうやらこの世界には模擬戦闘というものがあるらしいとヒャガから聞いたものでな。折角この世界に来たから試してやろうと思ったまでだ」

 

どうやら有賀はヒャガ公爵づてに模擬戦闘の事を知ったようだった。

 

「(エオルめ………また目を離した隙に余計な事を………)」

 

Uは呆れ混じりにそう考えていた。そして有賀は部屋の中にいる人間のうち、ハルへ視線を向けると………

 

「そうだな、俺の記念すべき相手はお前にしようか」

 

そう言って、ハルを指名した。

 

「は、はあ………私でよろしければ………」

 

ハルは困惑しながらもこれに頷く様子を見せた。しかしUは近くの椅子に腰掛けると………

 

「(よりによってハルくんを指名するか………まあいいか、戦闘経験を積みたいという考え方は大事な気がするしね。けど問題は今のハルくんの強さだ。幾らあの少年に圧倒的な力があるとはいえ、ドゥンケルハイトを倒した経験もあるハルくんは最早並の1級クラスの強さを上回っている節がある………お手並み拝見と行こうか)」

 

内心有賀に勝ち目があるのか怪しいと疑う様子を見せた。そんな彼の様子を見た有賀は………

 

「………アンタ、何か嫌そうな顔をしてるな」

 

Uに対してそう問いかけた。

 

「気のせいだと思うよ。それに君達2人の強さを見れると考えると興味深い方だ」

 

Uは平然とした様子でそう呟いた。

 

「そうか? ………俺はアンタの様子が好かんから信用出来ないな」

 

有賀はUに疑いの様子を見せた。

 

「(僕も君の事は信用してないがな………)………まあ好きに解釈してくれ」

 

Uも有賀をロクに信用していなかったが、それを悟らせたくないのか少し考える素振りを見せた後にそう呟いた。

 

「………ハルくん、すまないがウチの勇者様と遊んでやってくれ。前にこっちが好き勝手やって君を追い詰めた事のある立場にも関わらず………迷惑ばかりかけて申し訳ない」

 

Uはハルに対して有賀との模擬戦闘を頭を下げながら依頼する。それを見たハルはUが頭を下げて来た事で断る気も無くなってしまい………

 

「わ、分かりました………!」

 

これに承諾する様子を見せたのだった………

 

 

 

ヒャガ公爵に唆された有賀の思い付きで模擬戦闘をする事となってしまったハル。果たして、2人の模擬戦闘はどちらの方に軍配が上がる結果となるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ハルvs有賀の模擬戦闘が開幕し、有賀は早速自身の能力を発揮して別の人物へと擬態する。ハルは様子を見る為に炎の魔法剣のみを使う戦術を取るのだった………
次回「魔法剣士vs勇者」
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